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隠話「プロイシーと紅月」

前回のあらすじ


ネルの攻撃をモロにくらった紅月は泥の海で目覚める。機体の体力がない中、助けを求める声を聞き海老とカニの2体を相手取る。死闘の末勝つことができたかが、機体はすでに限界を迎え海水が機体を少しずつ削っていく感覚を覚えながら意識は落ちてしまう。




 [ピピ─。自己診断結果を報告します。]


何も聞こえなくなって何も感じなくなった中、そのアナウンスが俺の中で響き渡ったそしてそれと同時に意識も次第に確立していった。

アナウンスが俺の電源にでもなったのだろうか、いずれにせよ半端なところで止まっていた意識を呼び戻してくれたことには変わりない。


 (意識はある)


がその他が全くわからない。意識が危うかったところから正常なところへ戻っただけで他は特に何もなかった。今まで通り聞き取れも見えもせず、言葉を発することもできない。


 (、、。)


 [──報告を再開します。オートメンテナス機能により各関節部位、機体の25%の内臓機能の修復に成功、応急措置は完了しています。状態は『低出力行動可能範囲』という判定となっていますなっています。]


 (行動可能範囲?、具体的な判定理由は?)


 [──機体全身を覆っていた水圧レベルが地上と同等になったこと、現在進行形で破損装甲の劣化が確認されないこと、先述した期待の状態、などの事例が挙げられたことです。]


 (水圧レベルが地上と同等?。どういうことだ?。)


 [──機体内部に搭載されている微量波外格探知機(MWESS)で機体の周りを検査した結果、水圧にはさらされていないことが確認されています。よって『低出力行動可能範囲』と判断しました、オートメンテナンス機能を作動できた要因もこの一つです。]


 (…つまり?)


 [データ上にのっとる場合、この機体は現在一般的な大気圏内の地上と極めて類似した環境になっています。]


 (。空気があるのか?)


 [───。確認しました、概ねその認識で間違いないと肯定します。]


 (、、。)


現状を確認すると、今俺の機体は低出力だが活動可能な領域、そしてなんでそうなったかと言えば機体周りに空気があるってことでオートメンテナンス機能が動いたのもそれが理由。

そこまではわかったが、問題はそれからだ、、


 (なんで空気がある?)


 [───不明。情報の取得に失敗しました、考えられる可能性としては本機が地上に上がっている状態、または魔力を行使した第三の要因、の二つが挙げられます。]


 (アプリケーション、『自動変換予測型シュミレーション(MWESS)』に搭載されている『高低観測用座標計』(EOCS)を用いた観測は?)


 [──本機が個体名ネルの攻撃を被弾以降、電力供給を駆動系に割いていたため、データ記録をおこなっていませんでした。また『自動変換予測型シュミレーション』は現時点のエネルギー出力を回したとしても正確な数値を表示することさえ困難です。また回した場合本機の再起動までのエネルギーチャージまでかなりの時間がかかると予測されます。]


 (サンプルデータの未記録とアプリケーション自体の電力不足か。)


う〜んとなると、やっぱり『起動』するのが最適解っぽいな、俺個人としては未知の領域とかに足を突っ込みたくないんだけど。でもまぁ機体の方が無事だって診断したし。


 [───100%安全だという保証はありません]


 (お前めんどくさいやつだな)


 [報告結果を踏まえた上で『起動』することが最適解だと導き出しただけです。]


わかってるわそんなこと!っと俺は言いたかったが今更だ。報告結果は最初から決まっていて俺がただ単純にこの「起動』という決断に踏み込めないだけだ。


 (、ウジウジしているわけにもいかないよな。)


 [────『起動』準備はすでに整っています。『起動』しますか]


 (…。)


『起動』したら待っているのはおそらく地上の風景ではない。多分俺が今まで見たことのない世界観が広がっているはず、それを直感なしにでも予測することができる、、こっちにも心の準備、、いわば覚悟が必要なのだ。


 (『起動』を開始する。)


 [──認証を確認。機体全域に低出力電力を回します。メインカメラ・四肢・各部駆動系の順へ電力供給を開始、供給終了後、全身のメンテナンスを自動で行います。破損部位劣化部位などを発見次第報告、修復方法の提案などを自動的に行います。]


そして目の前の1星のように輝いていた点はどんどん明るくなり、機体のメインカメラを通して映像を映し出す。

光に慣れていない目をパチパチと動かし、出力されている風景をより正確にする。


感覚がまだ正確には掴めていないものの、今自分が仰向けで横たわっていることくらいはわかった。


 「──、」


体が動くことを指などの細かいところから確認しつつ、自分が今寝かされているところから起きる。

しかしあまりうまくは起き上がれなかった、単純に腰部の駆動系にエネルギーが回りきっていないことが問題であると最初は考えたが、もっと根本的な理由だった。


 (右腕。)


それはそうだ、腕がなければ起き上がりにくい。右手が無くなり、左手だけで自分の体重を支えるのはかなり苦労する。それこそまだ立ち上がっていなく、上半身を起こすだけでも。

 そしてなんとか苦労しつつ上半身をしっかりと起こし、台の上に寝かされた自分の肉体を地面につける。

脚部の駆動系もイマイチだったため、まるで骨折したような足、わかりやすく言えば生まれたての子鹿のように弱々しい機械の足でなんとか直立まで持って行けた。


 (薄い膜みたいなものが、機体の周りを)


模倣なのだろうか?ルルカほど詳しくない俺は、この自分の周りを纏っている空気が内蔵された膜の正体を測ることができない。しかしこの空気の膜が今の自分を生かしていることはわかっていた。


 (ここは室内か───?。)


まるで別世界だ、俺が知っている文化とは全く違う。っと一目で感じてしまうほど、この部屋の中と仮定していいのかどうかわからない密閉空間は俺にとって異質だと思わせた。しかしその異質の中には確かな生活の痕跡がある。まるで人がこの異世界の中で住んでいた、と素人の俺に思わせるほどに。


 (空気の膜もだが、情報が少ない。)


今はとりあえず動くことが先決だろう、、。この建物、この場所、そして俺をここに連れてきた人について。

うまく動かない肉体であったが俺は着実にこの部屋の出口に向かっていった。部屋を区分する扉がなかったおかげかどうかはわからなかったが、俺の進行スピードはいつもと違和感ないほどに順調だった。


出ることも目的だが、進んでいくほどに広がっていく生活スペースには他人事であるのにも関わらず、異様な興味がそそられる。自分をここに連れてきた人物がどういう人なのか、知る意味でも俺はここにある日用品を観察しなければならない。


 (壺?)


部屋の中でも特に目立った形をしている壺に惹かれるように近寄った。独特な見た目をした壺は少し欠けており、部屋の暗そうな雰囲気もあいまって少し不気味に見えなくもない。


 (地上のものだろうか)


この部屋に適応していないその壺から発せられる違和感。それに触れたような感じがした、、。


 「誰だ!!」


背後から声がした、俺はその声に泊まれと言われたように一瞬にして固まり。背後に目をやることなく動きを静止した。

 こちらが誰かどうか聞きたかった、しかし今この状況で主導権を握っているのはどちらなのだろうか、。その根本性を理解していた俺は無闇に動くことは危険だとわかっていた、相手が武装してようが武装してなかろうが、、。


 「動くな。」


 [──背後から魔力行使のに似た痕跡が確認されました。]


アナウンスが聞こえ、もはや自分に人権がないことを理解した。相手はおそらく俺に当てる魔法を準備しているのだろう、攻撃手段がない自分にとっては最悪な状況だ。


 「……質問に答えてもらう。」


 「──。」


 「貴様はどうしてここにいるの。」


自分は囚われの身であるも同然、生き残るチャンスがあるなら活用するまでだ。よってここでなんて答えるかは決まっている。


 「わからない。いつの間にかここにい──[シュゥン]─!」


俺がそう口ずさんだ瞬間、耳元を掠るほど正確な射撃が俺が向いている目の前の壁に当たった。

水で形成された幻想的な矢だったが、威力を知ろうとは思わなかった。


 「嘘を付け。ここは王女の部屋だ、小魚が迷い込んだわけでもあるまい、、貴様みたいな地上人が偶然ここに居合わせたで話が通ると思うのか?」


交渉が下手だな。俺は事実を述べただけで、三つ四つも情報が出てくる。しかしその対価が命では冗談ではない。


 [──背後から魔力行使の痕跡が確認されました。]


 「次は外さない…」


 「─。」


一応さっきの言葉は紛れもない真実、しかし相手がそれを信じないのならもはや本当のことも嘘をつく必要もない。死ぬことが確定している囚人がやることは一つだ、死ぬ前にどれだけ足掻けるか。


 「死ぬ前に教えて欲しい。ここはプロイシーか?、」


 「──貴様、随分な世間知らずだな、ここは海洋国家プロイシー以外の何物でもない、……人間。」


プロイシーで間違いないそうだ、もっとも彼女の言葉を信用するならの話。しかし彼女の言葉から嘘が出ているとは到底思えない、判断材料の不足からくるという意味でも、今命が彼女の手に握られているという意味でも。


 そして会話はキャッチボールだ、時間を稼ぐという意味でも、話を繋げるという意味でも。


 「──訂正してくれ、俺は人間じゃない。オートマタという種族だ。」


 「オートマタ?……どちらにせよ地上人は気に食わない。」


気に食わないが理由なのかどうかは知ったことじゃないが、地上人は撃っていいという思考は流石にクレイジーすぎる。

にしてもオートマタを知らないとなるとかなり地上人を毛嫌いしているんだな。聞く耳も持ってくれない。


演じてみるのもまた手段か、、。


 「地上人は俺も嫌いだ。だからプロイシーを目指してきた、だが入り口は謎の魔物に溢れていて、進めそうもなかった、無謀だってわかってたが海を潜っていったらそいつらに襲われて──」


 「貴様の話は聞いてない。よって──さよならだ。」


 [─魔法の放出を確認─]


 [─ガシャン!シュン!!]


俺は左腕部についていた小型シールドを遠隔で開け、中に入っていたレーザーコンバットナイフをノールックで背後に投げた。

投げる瞬間、魔法の軌道を読みギリギリ回避した。


 「っ!」


ナイフは相手の真横の壁に刺さり、驚いた相手は一瞬動きが止まった。

俺はその瞬間を見逃さずギリギリの格闘戦へ持ち込む。


 (足がない──。)


足から先に取ろうにも、彼女の脚はヒレだった。なのでプラン変更アームパワーは中途半端だが、あの華奢なウドに負けるほど落ちぶれていないことを祈りつつ俺は相手の腕を掴んだ。


 「くっ!」


掴まれた相手は腕を確認する暇もなく。その自慢のヒレでドルフィンキックをしようとしてくる。俺はこの時意識してなかった水中戦を初めて意識した気がする。


 「ぐぁ」


ドルフィンキックをくらい俺は反対側の壁に吹き飛ばされる。相手は水で剣のようなものを形成してこちらにかかって来る、それが魔法か否か以前に俺は命の危機を感じた。


 [シュルルイン!]


 「─ッ!小癪な!!。」


俺は相手を妨害するために左腕についていた小型ワイヤーを射出、勢いよく射出された。ワイヤーは狙いが甘かったからか、彼女に当たることなく、壁に向かっていった。


彼女はその行動を小癪と定義し、酷い睨み面でこちらに再度襲いかかってくる。


 「っ!!。」


射出したワイヤーは壁に刺さっていたレーザーコンバットナイフを持ち手をうまいように絡め取り、それを遠目で確認した俺は腕も使い急いでワイヤーを引く。


相手の刃がこちらに当たる間一髪のところで俺はレーザーコンバットナイフを手にし、展開した。


 [バジジジジ]


水の刃がレーザ刃と当たる時、急激な熱変動によって泡を吹き出しながら風船が割れるような音と共に爆散した。


 「何!?」


相手は何が起こったかわからないような状態、そんな瞬間をみすみす逃す訳なかった俺は、急接近。

先ほどのドルフィンキックの返しをするように両足で彼女の腹を思いっきり蹴った。


 「ぐぁあ!?」


鈍い音と共に吹き飛ばされ中途半おぱなところで止まる彼女に更なる追撃を入れるために俺はスラスターを吹かし推力のままタックルをする。


相手を壁に押しやりすぐに行動できないよう、首元にレーザーの刃を置く。


 「はぁ、形勢逆転だな。」


 「っ──。」


 「投降してくれ。できるなら殺したくない。」


今ここで起こっている戦闘は確かに殺し合いだ。だがすれ違いならまだなんとかなる可能性だってある。

少なくとも両方命を奪うような形から変わることだって。


 「地上人のくせに──情けを!!!」


 「!!」


相手は首元にナイフを突き立てられているのも関わらず、一瞬にして手元に水の剣を形成して相打ちを狙おうとする。


俺はやむ負えないと思い、レーザーコンバットナイフで首を切断しようと狙うとした時。


 『そこまで!!』


部屋中に響き渡るほどの大きな声、不思議の自分の心に嫌というほど通っていく、いや半強制的な何かが俺の感情と行動を鎮圧化させた。

そして相手も同じだったようで俺の目と鼻の距離にあった剣の等身を一瞬にして消えさせた。


そのことがわかると、俺をレーザーコンバットナイフの刃をしまった。


 「姉様、その方は私の客人です。」


声の方を見ると高貴そうなの服を装った。人物が立っていた、、銭湯に夢中で気づかなかったとはいえ、いつの間に現れたのか。


そしてその人物の隣には銛をもた二人の兵士が立っていた。絵面はまさに貴族を守る兵士っという感じだった。


 「メビア様─!、、それは─。」


先程まで戦っていた彼女は俺に一瞬にたみを効かせた後目の前のメビアと呼んだ少女(?)に何かを伝えようとした。


 「あなたに発言を許したつもりはありません。黙りなさい。」


 「─!、、は、、い。」


姉様と呼んでいた割にひどく辛辣な言葉が隣の彼女に放たれた。反論の余地なしとも言うべきか彼女は落ち込むように黙った。


 「さて、あなた達は姉様を連れてここからでなさい。」


 「は。──しかしぃ。」


 「命令です。」


 「!─申し訳ありません。直ちに!」


そうして先程まで殺し合いをしていた彼女は二人の兵士とともに部屋を出ていった。最後まで俺は彼女に憎まれていたようで、その顔から睨みという文字は決して消えなかった。


 「ふぅ──。」


俺自身なぜこの少女とこの空間にいるのか把握できていなかった。俺はさっきまでこの子が姉様と呼んでいる相手と殺し合いをしていた、、兵士がいたのはこの子を守るためだろう、だとするといま凶器を持っている俺と一緒にいることはかなり考えさせられるものだ。


 (この少女が俺より強いのか。それとも俺がこの左手にある武器で斬りかからないと過信しているからか?。)


 「ごめんなさい、私の知人がとんだ早とちりを。」


少女は頭を下げて俺に謝ってきた。俺はこの少女が話の通じる相手だと確信し口を開く。


 「いや。それより君─の名前を教えてくれたら。」


この少女からなら落ち着いて尚且つ命のやり取りなしでしっかりとした情報を得られるはずだと俺は思った。故に少し強気に出つつ、そう言った。


 「これはとんだ失礼を、私はプロイシーの第二王女、名をメビアと言います。」


第二王女。王様の子供って認識で間違ってはいなさそうだ、そういえばあの姉様って呼んでた人もここは王女の部屋って言っていた。

つまりここの部屋主か?


 「では、メビアさま?、メビア?」


 「──メビアで結構だよ。私も堅苦しいのは苦手だし、、」


メビアはさっきの堅苦しい口調や礼儀正しい雰囲気を一気に解いたように少し砕けた感じに俺にそう言った。その雰囲気を察し俺も少し方の荷を下ろした。


 「じゃあメビア。なんで俺はここにいる?」


 「私が連れてきたからだね。」


 「そう。」


会話終了。っというほど一瞬にして俺たちの会話のネタは無くなった。俺もこの先からなんて繋げたほうがいいかわからなくなった。


 「まず繰り返しになるけど、姉様がごめんなさい。」


 「いや、まぁいきなりで面食らったけど話がすれ違っただけだって理解してるから。」


再度頭を下げるメビアに俺は遠慮がちになるしかなかった。本人はどうかはわからないが俺からしたらかなり反省しているというより申し訳なくなっているように見えて仕方がなかった。


 「あんまり嫌わないでね。ただ生真面目すぎるだけで。」


 「あぁ、わかってる。知人に似たようなやつがいたから、、」


 「そか、じゃあ改めて。さっきは助けてくれてありがとう。」


やっぱり、というかこの子どこかで見たことあるなと思った。さっき海老とカニに襲われてた少女だ、姉様の姿を見て変に思ったのはおそらくこの子が俺にとって初めての海洋人だったからだ。

姉様の方は人間の上半身に魚の尾びれが合体しているような姿だったが、この子は違う。

頭からつま先まで人型、ただし腰部から魚の尻尾のようなものが生えている。


言葉をそのまま汲み取るなら二人は姉妹関係にあたるはずだが、見た目の違いはなんだろう?。


 「いやお礼なんてもったいない。ただ気が向いただけだ、」


少なくともこっちは助けてもらったお礼を目的にしていたわけだしな、まぁ結果的に手間が省けたが。


 「それはそれ、これはこれ。お父様から助けてもらった人にはちゃんと感謝を伝えるって教わってたから。」


 「いい親だな。」


 「そう?結構頑固であんまりだと思うんだけど、、。」


少なくとも俺よりは良い。俺の親は感謝を何十年越しでしかも利子なしで返す人間だったからな。ほんと、こっちが泣きそうなくらいだ、。


 「早速で悪いんだが、質問に答えてくれると嬉しい。」


 「うん、なんでも言って。ぁ、私が答えられる範囲ならではだけど。」


 「それで十分。」


さて、何から話を聞こうか。ここがプロイシーってことは確定しているが、その他は結構バックゾーンだ。だがさっきのことも視野に入れるなら、、


 「まず、ここは安全地帯って認識でいいか?。」


 「うん、大丈夫。第二王女の名にかけてここが安全だって保証するよ。」


 「そうか、」


安全であることは確認できた、ならここを少しの間借りていてもバチは当たらないだろう、。

───当たらないよな?。


ともかく当たらないうちに装備の改修を行いたい。


 「言い忘れていたが、ここに運んできてくれたこと感謝してる。あのままだったらいつか死んでいた。」


 「いいよ、いいよ。それにしても人間って結構重いんだね。運んででびっくりしちゃった、」


 「まぁ、人間じゃないからな。」


 「そうなの?。」


 「あぁ、オートマタっていうんだなこれが。」


『topic』


プロイシーの人々は基本的に鎖国的な情報封鎖を行なっており上層部に情報ばかりが収束している。

国民はそのことを気にも止めておらず基本的に自由、地上人は嫌いだが地上人が作るものはかなり面白いと思っている。

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