二十二話「戦闘訓練!。しかし時代は最先端、」
前回のあらすじ
ちょっとしたゲーム情勢と、1日の振り返りと,明日の方針
「ふぅ、今日はこのくらいかな。」
俺はいつものように遅く起きて、いつものようにプラモデルの仮組みをしていた。側から見たら不健康そのものだろうがこの若葉暁は全く問題なしに活動できる。なんせ、伊達じゃないから、、な!!。
[ピンポーン]
俺がそんなくだらないことを考えていたら、玄関のチャイムが鳴った。塗装プランを書いていた、メモ帳をそっと閉じ。俺は玄関へ向かう。
(最近注文したものは、、確か。)
頭の中にある情報を探る。に登場するMSを1機あたり4箱。と考えると12機、、つまり48箱。プラス、ミオミオと狸ちゃん。美プラ(美少女のプラモデル)はなかなか作らない派だが今回は買ってみたということは大体50箱、あと他にも買ってあったものがあったから、、まぁ全部今年中に作ればいいか(12月)、あっルカのクリプレ(クリスマスプレゼント)聞いてないや、今年はサンタさんに何お願いすんだろなぁ。
最後の方、違うことを考えながらも俺は玄関に到着、適当に靴を履き、玄関の扉を少しワクワクしながら開ける。
「よぉ、。暁…、」
そこにはなんの荷物も持っていない一般宅配員、、じゃなかった。鷹橋だこいつ。
「荷物はどうした?。ないなら帰れ。(どうしたよ、お坊ちゃんバイト着で、、)」
「思ってることと言いたいことが真逆だ、バカ。」
※鷹橋は御曹司です。なのでお坊ちゃん
「で、荷物は?…。」
「少しは、こっちの気持ちも視野に入れろこの自己中。」
いやぁ〜、悪い悪い。ちょっと悪ノリしただけだってぇ〜。
「うるせぇ、とっととプラモ出せ。持ってんだろぉん??」
「心理描写まで食い込むな、どんなテクニックだよ。」
「で、本当に荷物は?」
で、本当に荷物は?
「おまぁ…。いや、いいのか…。んで荷物だったな、あそこだよ。」
鷹橋がアパートの一階の方指差す、俺は玄関前まで歩き、下をみる。そこには確認できる範囲で二人の作業員が大きな段ボールを端から持ち、ゆっくりと運んでいる、。
「お前、何注文したんだよ。この間は3Dプリンターの最新型だったし、。」
「あ〜、あれはVRMMOの機械だよ、ルカの家から運んでもらったんだよ、俺が毎度のこと向こうに行くのは(俺自身が)気がひけるから、。」
大きな荷物で俺はそのことを思い出した、前々から考えにいれていたことだった。だがこのところ少しばかり忙しかったせいで(主にルカ)中々言えなかったのだがルカに昨日を気に相談してみた。まぁもちろん返答はNO。ルカいわく『お兄様と一緒にやりたいもん』だそうだ…絶対他の理由もあるだろうが話そうとしなかったため、
そこからはルカと俺との口論がはじまった、ルカの粘り強さも相まってかなり時間がかかったがなんとか陥落することに成功。あとはご当主に輸送の手配などをしてもらい、俺は帰った。ただ、いつも見送っていたルカがこなかったことが少々心残りだが…。それと、今日昨日の話なのに手配がめっちゃ早かったご当主には感謝しかない、少し都合に問題があるとかで、昨日の夜ではなく、今日の朝に届くと言っていた。運送会社の人たちには悪いが…。
──暁VSルカ口論一部始終──
暁(別にゲームの中で一緒にやれるんだからいいだろ?、)
ルカ(うっ、でも。私は隣にお兄様がいてくれなきゃ、嫌なの!)
暁(それもはや願望じゃないか、こっちだって流石に何度も泊まりに来たら迷惑だろ。)
ルカ(迷惑じゃないもん!)
暁(いや、洗濯物が増えるのは迷惑だって、、)
ルカ(。そこじゃないよお兄様)
暁(それに俺だって、まだ作ってないプラモとか、予定とか色々あるんだから、、)
ルカ(ムぅ〜、じゃあお兄様の荷物をこっちに送ってよ、そして全て解決じゃん。)
暁(その提案。俺が引っ越し始めた時にも言ってたよな、どうして通る思ったんだ。)
ルカ(だって利害が一致してるもん)
暁(全くしてないだろ、それにあっちはあっちで塗装部屋とかある。しかしこっちにはない。そこんところでもう区切りはついてるだろ。)
──…………………長くなりそうなので中断。──
「それ、お嬢様。断固拒否したろ、、」
「あぁ、アホみたいに頑なだったぞ、」
「〜っ。かぁ〜っ!、これだから鈍感は、、。」
鷹橋は言葉にならないような声を出してから何かを察したような口振りで、俺にそう言ってきた。
「よく鈍感いうが、。何が鈍感なんだよ、、ルカからしたら俺はお兄ちゃん、ルカ風に言えばお兄様。そんなルカが俺に対して、恋的感情なんて持つわきゃないだろ、。」
第一ルカがみたいないい子がそんなこと考えるはずない。断言できる。俺の親友はやっぱしバカなのか、、。
「っぁは、、こんのシスコンが…、、。」
鷹橋が詰まるような溜め息をつき、頭を抱えた。シスコンねぇ、意味はわかるが。何だか言葉が気に入らない。オマージュをパクリって言っているやつと同じ感覚だ、、。
「シスコンって。お前はさっさと同僚を助けておやりよ。」
「、、別にいいだろ、この後予定あるわけでもないし。」
「いや、あんだけど。」
今日は昨日と同様いつも通り、【SAMONN】やる日だって決めていたからできれば早めに取り付けて大丈夫かどうか確認したい所存。
「え?何があんの?。」
「いや、この後ゲームやるからできればナルハヤでつけてほしんだけど、、。」
「、、はぁっ!?、この後?!何時何分何十秒!?!?」←上司から説明を受けていない(多分)
鷹橋が俺の目の前に迫り来た、めちゃくちゃ驚いている。なので俺は時間を頭の中で思い出させながら、一ついいことを思いついた。
「ん〜、、後45分後だなぁ(棒)」
俺は部屋の時計の方を見るようなふりをして、鷹橋にそう言った。もちろん嘘だ。始まる時間は10時、、今8時15分なので9時という1時間前の時間をワザト言った。なぜかって?、、こいつが他の奴に任せて仕事をサボっているので、ちょっとした罰ゲームさ。下にいる同僚には申し訳が立たないが、まぁコラテラルダメージ、コラテラルダメージ。
「だぁーっもう!俺も仕事せなきゃ、あかんじゃん。てか、普通届いたその日にやる奴いないだろ!。」
鷹橋はそう嘆くと勢いよく、アパートの階段を降りていった。
「やっぱサボってたんか、、。」
俺は鷹橋に聞こえないくらいの小声で、そう呟きながら、アパートから見える景色に向かって大きく伸びをした。
「ん〜、俺も少しは手伝うかな、、部屋に入ってきたらだけど…。」
外は寒い、俺は外出着ではない、まだプラモデルがある俺にとっては外に出て手伝うなどと、そのような考えは微塵も浮かびやしない、それが若葉暁だ。
──数分後(5〜6分)──
「はぁ〜、。、終わったー、。、。 」
鷹橋はかなり重たい声を出し、疲れ込んでいる。
「お疲れさん、お仲間さんもありやとな。もう行っていいぞ」
そういうと、従業員たちは一礼して、俺の部屋を疲れた体で出ていった。
「なんで、あいつらはお前に従ってんだぁ」
俺たちのやり取りを見ていた、鷹橋がそう俺に向かって、疲れたようなムカついているような声で言った。
「いやね、俺にもわからん。てゆうか、お前もさっさと仕事戻れ、ほらほら。」
俺は虫を払うかのように鷹橋に手振りを見せる。
「っったく、次はもっと余裕を持った注文頼むぜ、、。」
鷹橋は起こり気味な状態でそう言い、部屋を出て、玄関の扉を閉めていった。
(残念だ、鷹橋、近日貴様には約50箱のプラモデルを運んでもらう。楽しみにしておいてくださいな、、。)
鷹橋の仕事がまた増えることになぜか、少しの喜びを感じた俺はそのままのテンションでゲームの準備をする。
──ゲレームMk ~Ⅱ・廊下──
「さぁ〜て、この昨日はどこで終わらせたのやら、、。」
そう呟き、ログインする俺に…。真正面から突撃してくる奴がっ!?
「おにぃさまぁ〜〜〜っ!!。」
「ごあぁっ!?」
なんかデジャブ!!、それはルルカの頭突き突撃だった。
「お嬢様!、紅月様!。」
ウミさんが直撃を喰らった、俺(と頭突き突撃をしてきたルカ)を心配そうに呼びかける、。できれば受け止めて欲しかったと、、贅沢なことは言えないな、この状況と状態で、、。
「あんたたち仲良しね、、。」
レナがニシニシと笑いながら、俺の顔を覗きにくる、。こいつ本当に趣味悪い。
「ぐっ…。(動けん)」
受身もまともに取れなかった故か、それとも目の前のルルカが特殊な力で押さえつけているのか、はたまた、グリプスの呪縛か…いずれか、または全部。が理由で俺は起き上がれない。どうしてこうなったか教えてほしいもんだ、、なぁルルカ。
「おぉーいいルルカよ、退いておくれ、。俺は苦しいぞぉ」
少し棒読み風にルルカに向かって俺は訴えかける。
「いやだ、。」
と、このようにルルカは返してくる、なぜに、、?
「いや、今日は戦闘訓練だし、エズも待っていることですしお寿司。退いてくれなきゃ困るんだが、、」
「いやだ、。」
ルルカは俺の冗談をまじらせた言葉を無視するがごとく、即答する。こんなに悲しいことはない。そう冗談を混じらせたネタを頭で考えながら、ウミさんの方を見た、するとウミさんは「お手上げ」という、のを顔と腕で表現してくれた、。あぁ〜これで篭ったら本末転倒だなぁ〜。
このゲームやり始めてからというもの、部屋に篭んなくなってそのことご当主が酒の席で、すっげえ喜んでいたからなぁ〜、正直あそこまで参っていたとは気づかなかった、俺が鈍感と言われるのもこれが所以か…。だがまず、この状況をなんとかせなきゃアカンことに変わりはない。しかしどうする。いつもみたいに、何かお願い事を叶える〜、、。は難しそうだ、なぜなら、何をお願いするか目に見えているからだ、、。、、ならば。
「ルルカ、、。退いてくれないともうゲームやらな『退きます!退きますお兄様!!』…よろしい。」
「うわぁ〜あんた遂にやったね。」
さっきまで面白がっていたがっていたレナが一気に目の色変えて俺のことを引き気味に言った。いやね、俺だってこんな方法使いたくなかったわけよ、だってこれは俺とルルカ両方の関係を悪化しかねない方法だもの、、それに根本的解決にはなっていないし、後から何されても基本文句は言えないし、、ルルカの暴れが悪化する可能性だってありますから、、まじで最終手段としてとって置きたかった、今となっては過去の話になりましたけども、、。
「ルルカ、あんまり気を落とすな。俺がなんでこう言ったかは、流石にわかってくれ。お前の身を案じていってるんだ(それとこの後のお前の人生)。」
俺だけにやっている感じで、、な気がするが、これがエスカレートして他の人にやるようになってしまったらそれはかなり大変だ、(主にご当主が)そのためには飴と鞭をトテーッモ上手く扱ってルルカを御さなければならない。この二癖も百癖もある妹を、嫁に出せるレベルにしなければならないのが俺(と、ご当主)の役目だと思っている。…正直なところ、できるか一番不安だ、、。
「、、ムゥ〜。」
ルルカは少し納得したような表情をした後、口をフグのように膨らませて不機嫌さを表せた、ちょっと可愛い。
「ふわぁ〜、、。お主ら準備はできているようじゃな、。着いてこい。」
エズが大きなあくびをしながら部屋に入ってくる。そういえば昨日ログアウトしたところは普通に会議室だったな、最近もの覚えが悪い気がする。そう考えながら、俺(達)はエズの後を着いていく、道中何人かの研究員?達が挨拶をしてくれた。NPCだろうか、もしプレイヤーだったら、よほどこのゲームこの場所を気に入っていることだろう。
まぁ、ここのスタッフは今まで見てきた分だと、オートマタが結構多いと感じる。ていうか、オートマタ以外見ていない。でもそりゃそうか、、今の地上はいわば無法地帯、NPCにもプレイヤーと同じく固体差もあれば、所有している、能力も違う。生産系列の能力が高いヤツは街の中ですら満足にいられないだろう。エズは、、どうかは知らないが。流石に表立った行動は結構控えているはずだ、まぁ流石にプレイヤーの方々、王様のエズを狩るだなんて発想には至らないだろうがな、、。もし、狩ろうものなら国が総出で潰しにかかることになることはなんとなく目に見える。
「エズ様、今日はやけにお疲れのようですね。」
「昨日から寝とらんからな、。原因はお主らだが、、。」
「そりゃすまんが、、別に今すぐ装備の調整をしなくてもいい気がするんだが、、。」
まだ、大会に向けて3ヶ月くらいある。そこまで切羽詰まっている状況ではないはずだ、。
「んまぁ、それそうじゃな。しかしながら仕事をするこっちからしたら、いち早く終わらせて最終調整したい気持ちがある。もし実戦で「使えなくなりましたー(棒)」なんてことになったらこっちが溜まったもんじゃない、それに昨日は主の戦闘プランを考えるのにも時間と頭を使ったからな〜、少しは上達しておくれ。」
「それはぁ、すまなかった。遠慮なく使わせてもらうよ、」
そう言えばこいつ仕事ばっかりなんじゃないか、、だって国政もあるし、それにこっちの仕事、後はこの施設の発展に、売り出す。物の取り締まり。昨日も注意した記憶があるが、、本当に過労死しないのだろうか、、。
「あんた、今日何時間寝たのよ、」
「えっとー、1時間ちょいだったか?。」
「えっ、1時間?!。私の7分の1しか寝てないよ、、。」
(ルカが)健康的で何よりだな。にしてもエズは。まぁ、確かに寝不足だな。
「昨日も言ったが、本当に過労死するなよ、、。」
「この国残して過労死なんざせんわ、たわけ。第一、お主らが思っている以上に、年は食っとる。」
「えっと、ではお幾つなのでしょうか?。」
ウミさん、それは禁句だって、、
「…さ、さぁもうすぐ着くから目を思いっきり見開いておくれ、ナハハハ。」
やっぱりぼかしたな。まぁこっちは全員アバターと同じ年なんだがな、、。
俺がそう思っていると、開けた場所が段々と見えてくる。室内にさっきまでいたせいか、その場所はとても明るく見える。正直眩しいくらいに、、
──ゲレームMk ~Ⅱ・闘技場──
「さぁさぁ、目をガン開きにして、とく見るがいい!これが、ここでの訓練場。」
エズが両腕を大きく広げ、その全貌を俺たちに見せる。
「おぉ、これは、、闘技場。」
俺たちは闘技場のちょうど客席の部分に出ていた。目の前には広大なフィールド、少し見ただけでもわかる、広い。
「ぅえ……第一印象は確かに闘技場だ、、しかし!ここはレッキとした。戦闘訓練場!。ダミーVSから、1on1から、2on2、最大8on8までできる広大な、マップ、そしてそれだけではない、あらゆる環境に対応するべく、ランダムマップ形成機を兼ね備えてある。しかもデータを入れれば、ほぼ完璧に現地を再現したマップを扱える。そこは戦場だながら!。普段なら実験場の一部、だ!が!。今回は主らのために、ちょちょいと工夫を入れた仕上がりに、ふふん褒めるがいい。」
エズのプチ演説を聴きながら俺たちは真ん中の戦闘訓練場を見ていた。
「ヘェ。結構広いんだな、」
「前の時よりか、なんか進化してない?」
「先月、改修したからなぁ。ちょっとした実験で必要になったためにな、。」
「実験って?。」
「何。大したことはない、それより案内せんとな、、。」
エズはそういうと俺たちを集め、客席から全体を一周するように回った。
そして、俺たちはエズがさっきもらしていたランダムマップ形成機、?のところまで来た。
「さて、機材の説明は、、紅月以外は一応必要か、、なら紅月そこの近くの階段を降りてくれ、そして突き当たりを左へ、そしたら、戦闘準備室に入れる。中にはオートマタが使える武器が揃っておる。存分に使うが良い。」
「わかった、だけど後で俺にも使い方教えてくれよ、、。」
「お兄様はこのまま、戦闘するの?」
「うぅむ。そのためにここに主らを連れてきたからな、まぁと言っってデモンストレーションじゃ、気にすることはない。出てくる敵もbotじゃ。」
※[bot ]ロボットの短縮系で、このゲームにおいてはホムンクルスの格下という認識。ホムンクルスと違いAIが備わっていないため、進化することはなく、製作者の権限で、性能を決められる。また、ホムンクルと違いこっちはその気になれば性能を高められる。戦闘データなどを基にした拡張戦闘特化AIをつければ、いつぞやのシステム機みたいな、動きも可能。
デモンストレーションね〜、あると助かるわぁ。だってレナは用意してくれないからな、そんなもの。そして、、いくら俺が主役だからって、目の前にあるおもty、、目の前にある、新技術に触れられないのはちょっと酷だ。後で、制御板触らせてもらおう。
そう、俺の中の邪念が心を回っている、間に俺は階段をおり、準備室に入った。
「おぉう。あれ、これファンタジーだよな、、」
中にはいかにもーなロボットゲームに出てきそうな、近未来系武装。また、銃器種が揃っていた。気分はACのアセンを組み合わせる時みたいだ。にしてもそれなりに数がある。しかしながら、技術不足が故か、それともビーム兵器の開発が難航しているのか、、ビーム系列の武器が少ないようにも思える。(遠距離武器は実弾だし)テキストで表示されている中でも、大体は魔力石を武装の中に仕込み、擬似的にビームサーベルのような感じにしているものが多い気がする。これなんかもそうか、、
『ビームソード(魔)』
《ギムシマネ鉱石で魔力石を覆い、中に結界石を使用することによって、擬似的にビームの刃を作ることができる武器、本兵装はビーム近接兵装の特化バリエーションであり、ソード型となっている。形成した刀身の外側に大きく出力を割いているため、中を割っての攻撃に対しての防御にはあまり向いていない。攻撃力は同シリーズの2番目となるが、斬撃率、会心率ともに安定状態が多いため、戦局を気にせず扱える武装の一つとして存在する。》
「結構作り込みがされているな、、。にしてもバリエーションて、エズも俺と同じことしようとしてたのかな、、」
だとしたら後で謝るべきかもしれない、しかし、今は訓練がさきだ、デモンストレーションくらいはしっかりしなければな、、。
そう思いながら、俺は目の前に置かれていた武器を取っていく、遠距離武器は二つ、中遠が得意なARと近中が得意なASMマガジンはARが二つASMが一つ。デモならば、基本遠距離からの打ち合いに適した敵が出てくるのがお約束だ。後は元々持っていた、ビームマグナム。新品に切り替えていなかったにで、切り替えておこう。一応何個か持ち歩いてはいるものの、戦闘中のアイテムボックスは基本無防備になる、しかも重量のことも頭に入れるとするなら、一つが手持ちで限界だ、このマグナム結構重いのである。
「武器以外にも結構あるんだな、ダミーとか、装甲、閃光弾、あと、、ダンボール?。と、、スラスター装備、と、、ん?スラスター装備??…うおぉ!?まじか、なんであるし!?。」
俺は今月中一番に驚いた、スラスター装備は一応設計図にも書いておいたがすでにできていたとは、、。俺が描く必要あったんかワレ、、。にしても。某機動戦士のデザインに忠実だな、、。足の横につける増加スラスターもあるし、、やっぱエズもファンだと思う。
そんなことを思いながら、俺はもちろんつける。だってかっこいいじゃん。そして、ある程度は他の武装、(バズーカ、グレネード、腕ミサ、装甲etc)をつけて俺は近くの壁にあった『準備完了』ボタンを押す。そしてこの時俺は少々浮かれてしまって、武装つけすぎたと後悔していた。そもそもbot相手にこれでは一周回って理不尽だ。
『よし、準備OKじゃな。では扉を開けるぞ!選手入場だ!!ってあえ?、どうした?。』
ん?、なんかエズが誰かと話しを始め、、。
『なぁー!!お主まじか!?。中止!中止じゃ!、って、中止ボタンは??、、。はぁ!?つけてない?馬鹿なのか!?!?。なんでもイレギュラー無くしてって、言ってる場合じゃないな!、紅月、、ぁ〜、ちょっと残念なお知らせじゃ、えっと。妾たちがなんとかするまで、少しばかり耐えておくれ、もしくは撃破しておくれ!!。』
「…、。ちょっと待て、すんごく嫌な予感がするんだか。」
そう言ったの瞬間か、、扉が開く。ステージは荒野、相手までの遮蔽物はちょっとした岩くらい、しかしながら相手を目視で捉えられることには違いがない、そして最悪ながら。俺の勘は相手がボットと判断していない。もっとやばい、、昔やった、ゲームにも出てきた。人間離れした、、そんな雰囲気が俺にひしひしと伝えてくる。そして俺は,考える。この危機的、いや、危機的になるであろう未来をどう回避するのか,。はたまたどのような方法を取るのか,,。
「エズ、、お前は何デモンストレーションという名の、化け物を解き放っているんだ、、。」
『紅月、気をつけろ!奴はそこらへんのプレイヤーより、よっぽど強いぞ!!なんせあるゲームの戦闘データを基にそれを何十倍にして作ってあるからな…。正直言って化け物だぞ、。』
「ハハハ、、わかってんじゃね〜か。止めてもらえると助かる所存。」
『…。頑張っておくれ』
[ブツっン]
「キュゥウオォォォン!!」
どこかで聞いたシステム音だ、全くヤになる。
『topic』
エズの実験は高戦闘データでできたbot同士を戦わせてみたらどうだろうか,。という思いつきの実験だった。




