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十九話「こんな大物(意味深)だって思わなかったんです」

前回のあらすじ


ゲレームにトウチャーク!!、そしてらナズナとかいさーん。そして、狭い通路を通って、隠し通路を通って、階段登って扉バーーン!中から美少女が。



 「む?」


 『…誰だお前は!?』


目の前の豪勢な服を着た金髪美少女と俺のセリフが合わさった瞬間。


 「ちょーっと!!なんてもん打とうとしてんの?!」


レナは引き金を引きそうな俺の手をかなり荒れ手で止めた。


 「貴様、まさか敵か?!」


目の前の金髪美少女は状況を理解したのか身構えた、やるきか?


 「あぁ〜っ!ややこしくなったぁ〜!!とにかく止まりなさい『エズ』!」


 「なんだと、妾に止まれっていうのか?!」


 「別にあんただけってわけじゃないわ、この物騒な奴もよ。」


レナは俺の方を人振り向きしエズと言っていた少女に言う


 「物騒で悪かったな。」


 「全くよ。どっかの戦闘狂じゃあるまいし、。」


 (戦闘狂じゃなくても、びっくりしたら身構えるだろ。現にルルカは結構びっくりしてたし。)


とびっくりしていたルルカ簿状態を思い出しながら、心の中で思った、。


 「で、誰だそいつらは?」


 「…。」


部屋の中が一気にシーンっとなる。レナは呆れ顔をし少しずつ表情を変えてくる


 「〜。あんた説明したわよね。連れてくるって、。」


レナが拳を強く握り、顔を恐くしてエズと呼ばれていた金髪美少女に向かって言った。間違えなく覆っているなこれは、と俺は静かに感じとった。


 「……っあ!!」


エズは少し顎に指を当てて考えた後、手をポンッと叩き思い出したような顔を俺たちに見せた、さっきの感じからは想像をつかないような清々しい顔をしている。しかし、この美少女は一つ間違えを犯している、それは…、、その顔をレナに見せてはいけなかったことだ。


 レナは彼女が見せた顔に相当御立腹らしく、顔がどんどん恐くなってきている。


 「あんたぁ〜。。」


おっと、これはまずいかもしれないと、思った矢先、ウミさんがサポートに入る、レナに少し寄り添い、宥める。この勇気がある行動に俺はウミさんに対する評価が少し上がった、しかし今の俺には爆発寸前の爆弾にはもちろん触れたくないので、一緒に宥めたりしない。


 「全く、その調子じゃ-。短気なところは変わってないようだな。」


 「あんたのせいよぉーっ!!」


 「レナ様、。少し落ち着きましょう。ね。」


レナは怒り狂ったライオンのように口を大きく開き、叫ぶように、エズに言った。そして、それを静かに宥めるウミさんはまるで調教師のようだ。


 「…。」


おや、ルルカは俺の服の裾を掴んで、体を半分だけ出して、エズにとレナ、それとウミさんが宥めているのをじっと見ている。さっきのでびっくりしたせいか、それとも人見知りが原因か、いつも明るい感じのルルカが静かにしている。


 「、、。ふむ、お前が紅月か、今回協力を求めてきたオートマタの名は。」


 「あぁ、ああ。」


 「そうか、先ほどはすまなかったな。立場がゆえ、暗殺者が多くてな。」


エズはこちらに向けて、丁寧に軽く頭を下げ、片手を握手するかのように出してき。、確かレナが立場が立場とか言っていたような気がする、そして暗殺者、、どうやら結構なご身分らしい。そう脳裏にありつつ、俺は反射的にエズの手をとり、


 「こちらこそ、お忙しい中、申し訳。」


と言い握手をする。


 [ガシっ]


しかし直後その握手は決して離さないという決意のもと、とても俺の手をガッチリと掴んだまま話さなかった。


 (ん?)

 

 「それはそれとして、お主!なかなか面白そうなものを持っているな!!見せておくれ!!」


エズ下げていたああまを一瞬にして上げ、は目を輝かせながら俺に迫り、大きな声で聞いてきた。


 「おっ、面白いもの?!『うむ!!』ぉ」


 「その銃、ただとライフルではないな、おそらくな何か特殊な弾丸を打つものだな!妾の目はだません!見せるのだ!!」


 「近い近い近い!、わかったみせる。」


エズがズンズンとこちらに寄っていき目と鼻というくらいまできたところで、俺は持っていたビームマグナムを差し出す。


 「はわわ〜、。!!っ」


エズは俺の手から渡ったビームマグナムをじっくり見て、布でぐるぐる巻きにされていた部分もとり、確認する。手で銃口をなぞり…なんというかすごいを顔している。あれ、なんか違和感がある。

そう思い俺はルルカが捕まっていた服の裾あたりを見る、ルルカはいなかった。そして後ろの方を見ると、ルルカはウミさんの影に隠れていた。どうやらエズのあまりの迫りように安全なウミさんの方に退避したらしい…なんだろう俺ってそんなに頼りないのかな。


 「レナ、説明求む」


 「はいはい。」


レナはハァーっと大きくため息をつき俺(達)に話し始めた。


 「彼女はエズ。…、言っても信じられないかもしれないけど、この国の、ぁ〜一応女王様よ。」


 『……えっ??』


お、王様、ちょっと待て頭の整理ができないぞ。


 「お、王様?」


 「そうよ。」


 「王様って、あの女王様ってことですか?」


 「ええ、そうよ。」


 「あんまりよく知らないで言うかもしれないが、あんなに残念なのに。」


 「あんなに残念なのによ。」


 「えへへh〜」


 (…嘘でしょ、。だって、えっ?)


 「残念だけど、あんな王様でも一応お仕事はできるのよ、お仕事はね。」


お仕事って、。、、今のレナの言い方から察するに、。


 (((仕事以外はできないってことじゃ、、。)))


 「ええ、そうよ。あんた達が多分思っているであろう。仕事以外は基本からっきし、いや、戦闘はかなりできるんだけど、とにかくそれ以外がほぼ何もできないっとのは本当よ。」


、、。なんだかレナの言っていることが本当のように聞こえてきた、なぜならレナがこれまでエズに行っていた微妙な評価と何かと結びつくからだ。レナがさっき言っていた、出会いの話。少し考えてみればわかることだ、エズはさっき暗殺者が多いって言っていた。にもかかわらず、レナの尾行に気づいていない、。普通暗殺者が多くきている感じだったら必然的に警戒するはずだ、しかし、目の前にいる俺のビームマグナムに変態のような眼差しで観察しているこいつは…いや。この言動だけで語るまでもない、。レナの言っていたことは99%本当だ。正直、レナの言葉を誠に信じたくなかった、なぜなら登場シーンからなんでもできるって感じが伝わってきたと言うのに…、これだもんなぁ〜。


 「ウヘヘヘh、かわいいぃ、。」


 「紅月あれ、取り上げなくていいの?、、あんた自分のものは死ぬほど大事にするタイプよね。」


 「…、、確かに自分のものの件で喧嘩になったことは星の数ほどあるんだけど…、うんなんだろう、取り上げたら関係崩れそうな気がして、それと、。…、もう取り上げる気にならん」


 「私も同じ」


 「かわいいでちゅね〜、うちの子になりましゅ?」


俺はもう、訳がわからなくなった、。いや多分みんなわからない、レナもウミさんも俺と同じ何かこう、奇妙な生物を1時間越しに見て何も感じなくなった顔してるし、なんならウミさんはこの光景をルルカに見させまいと、自分の手でルルカの目を塞ぎ視界を遮っている、ルルカのルルカでこれ以上声が聞きたくないのか、防音の魔法を自分とウミに展開している。俺はこの二人の懸命な判断に何処か現実味を覚えた。

そしてそこから、数十分、エズという、国王兼、変態兼…説明不要の絵面エズを見ながら、過ごし、心底時間の無駄と思ったしかし、その時の俺に止めるという選択肢は…


 「ハァぁぁぁぁあ〜〜〜っ!!。」



 完全に…



「ふ、ふふふぅ〜ふふふふぅぅ〜〜ッ!」



 浮かばなかった。




『topic』


お分かりでしょうけど、エズは武器(兵器)フェチです。

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