表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/172

百十五話「始まりの終わりPHASE-4」

前回のあらすじ


第一防衛ラインに集まったプレイヤーたちは接近する"バアル・ゼブブ"と取り巻きの魔物の軍勢と大規模戦闘を開始した。魔物を対処する部隊と本体を叩く部隊の二つに分かれた作戦を展開するも、後者の部隊の活躍は無に等しく。数で圧倒されたプレイヤー達は第一防衛ラインを捨て、第二防衛ラインへと撤退することに。





 ──魔法国・時間不明──




 「あら、例のものはしっかりと渡してきた?」


 「………」


 「それはご苦労ね。」


 「アリス姉、本当に良かったの?」


 「主人あるじの予言は外れることを知らない、貴方だって知ってるでしょ。つまり私たちがどうこう言える話ではないのよきっと、」


 「───でも、こっちが何もしないんじゃ疑われるのも時間の問題じゃ?」


 「そこも織り込み済みってところでしょう。ペルルー心配性なのはいいことだけど、大丈夫よ。安心なさい」


 「は、はい。アリス姉、」


 (………相変わらず、狂った女だ。)




 ──少し前・対"バアル・ゼブブ"用第一防衛ライン──




 戦場はもはや地獄へと変わっていた。空を飛ぶ無数の虫達、地を這う無数の魔物達、広い土地に広がっていた人類の文明はことごと殲滅され、今では旧世代の遺物、いや廃墟と化していた。残りの人々は仲間を逃すために時間稼ぎをする始末、これでは戦争ではなく一方的な蹂躙。まさしく、それは"バアル・ゼブブ"の力を象徴する真なる初陣であった。


 「────、くっ……」


小クレーターの中心にいたウミは全身傷だらけ泥だらけの状態になりながらも体をゆっくりと起こした。"バアル・ゼブブ"の極黒閃光をまともにくらってしまったが味方の魔法のおかげでなんとか助かったのだ。しかし全ての魔力を防御に咄嗟に回したせいか、もう戦闘できるほどの余力は残されてはいない。


 「──────っ」


彼女は空を見た。夜へと移り変わる空は本来ならば幻想的であり、見惚れてしまうものだろう。しかし今の空はまさに魔の空。悪き気配と息を吸うのを止めてしまうほどの絶望感が心を満たしてしまう。


それでも、彼女は状況を正しく把握した。


 「ゲホ………第一、防衛ラインは壊滅。撤退用のポータルが、早く。」


マップに記された地点へと向かおうとする彼女は一つの心残りで足を止める。


 「そ、うだ……メルドさんっ!」


吹き飛ばされたメルドは自分のすぐ近くにいるはず、彼女は確かに深傷を負ったがあの光に焼かれていない以上、命はあるはず。その思考をもとにウミは森の奥へと走った。


 「───間に合えば!」


撤退していく数がどんどん増えていくことがマップのプレイヤー数で確認できる。焦る気持ちを側にウミはどんどんと森の中を進みそしてメルドを発見した。


 「───メルドさん!!」


 「……っォオ。。」


彼女は木の下敷きになっていた。そして見ればわかる通りウミと同じ満身創痍、しかし状態はウミの方がよかった。


 「今助けます!」


ウミは軽く木を持ち上げ、無造作に放り投げた。そして倒れていたメルドに肩を貸しながら起こし彼女の大剣を背の鞘に戻した。


 「わ……悪い。どうなった?」


 「………。」


ウミはメルドの問いに対して思わず顔を背けた。それにメルドは察した。


 「ちくしょう……。まじかよ、」


メルドはそう口にしながら空を見上げた。現実がどうしようも変えられないことをまるで自分の心に理解させるかのように。


 「行きましょう、まだ……次ありますっ」


 「……次は絶対に──あいつをっ!」


悔しさだけが残る気持ちのまま二人はポータルの方へと命からがら逃げていった。獲物を逃さんとする数多の魔物達の合間を掻い潜り攻撃の雨を避けながら、次は必ず打ち倒すと心に決めて。




 ── 対"バアル・ゼブブ"用第二防衛ライン・サイモンプレイヤー軍団駐屯地──




 "バアル・ゼブブ"との戦いに敗走したプレイヤー達は第二防衛ラインにて次の戦いの準備に励んでいた。しかしその雰囲気は決して明るいものではなかった。


 「なぁ、話聞いたか。SS級がこぞって全滅って。」


 「聞いたぜ、直接殴ってんのに何やってんだか……」


 「でもよ、手ぇ抜いてるって感じてもないだろ。だったら───あの化け物、本当に倒せんのか?」


一連の会話はまさに第二防衛ラインにあつまるプレイヤー達の心を現したものであった。前戦の敗退具合を見て対策を立てようとしていた者でさえ、この成績には心を打ち砕かれていた。無尽蔵の敵、完全無欠の要塞。最高戦力を投下していようがいないがもはや残酷な結果は目に見えていた。


加えてこれはゲームである。なぜ負け戦にわざわざ身を乗り出さなければならないのだろうか?っと言うのが彼らの一番に大きい本音であった。


 そんな頭を悩ませる空気感の中、メイドのウミは軽く治療を終えて作戦会議室に足を運んだ。


 「──失礼します。」


 「あっ、ウミさん!怪我は……」


 「言っている場合ではありません。早く次の作戦を立てなくては、」


ウミは第二防衛ラインの司令官を任されたプレイヤーに目を向ける。その場にある雰囲気がどれほどくらいものであろうとも彼女の心にはまだ不滅の闘志が宿っていた。


 「………お言葉ですが、難しいです。」


 「人も、物資も足りています。何を難しくする必要がっ」


 「心です。」


 「。」


ウミは黙った。


 「私たちは────」


 「─────やってられないんだよ。」


司令官が口を開くより早くその言葉を遮り、その部屋にいた一人の男がため息混じりにそう言った。普段であれば拾えないほどの小さな声だが如何せん静かな作戦会議室の中では司令官の次に大きな声として全員の耳に入った。


 「なんで俺たちがこんなことしなきゃならねぇんだ。」


悪態をつき言葉を終える。ウミは思わず開いた口しまった口を閉じ、黙ったその男の胸ぐらを掴み目の前へと引きつける。男はその行為に驚くも反抗的な態度は一切崩してなかった。


 「何を言っているのですか、あなたは…っ!」


 「──チッ、こう言ったんだよ……なんで俺たちがこんなことしなきゃらならねぇんだって!」


 「───わからないのですか?」


疑うような視線と理解できない言葉にウミは怒りを爆発させ明確な殺意をその男に向ける。その逼迫した空気に誰も二人の間に割って入ろうとはしなかった、司令官ですら心の中では仲裁よりも無理した体で動くウミに心配を寄せるだけであった。


 「わかるかよ、なんで見ず知らずのザコのために俺たちが命かけて戦わないといけないんだよ。はっ、別にいいだろ……これはゲームなんだぜ?どうせ最後は運営がなんとかしてくれるだろ!」


ウミにやられた怒りを一度返すも後は自暴自棄かのような投げやりな言葉を全員に聞こえるように男は声高らかに言った。まるで自分の主義主張が何も間違っていないかのように、自分の考えはプレイヤーという身分において許容される行為であるということに。


 「それになぁ、大体お前らが悪いだろ堂々とカッコつけて何が倒すだよ!傷一つつけられねぇじゃねえかっ!!SSランクとかイキがってんじゃねえよ、……これじゃあ最終兵器とか言われている大魔女ルルカも大したことな──────っ!」


 「───────!!」


 [ドズン─────ッ!]


空気が打ち砕かれそうな一撃が男の腹部に炸裂する。ウミの無言の一撃、怒りの一撃だ。日頃放っている拳よりも感情がこもった殺意ある一撃、それが調子づいた哀れな人間に罰を与える。


 「────ぅ、ァガッッ?!!!」


掴まれていた胸ぐらを離された男はウミに打ち付けられた拳の位置を両手で抱えながらその場にうずくまる。歯を食いしばっても漏れ出てしまう声、そしてやられた怒りからくる反抗的な視線とセリフを男は吐き出す。


 「───!て、てェ…メェっ!!」


 「────その汚い口で、あの方を侮辱をするな……。」


 「──────っ」


言葉を発した男の髪の毛を掴んだウミは顔を近づけそう一言告げる。痛がっていた男は痛みよりも恐ろしい死の感覚を覚えたのか一瞬顔色を変え黙る。

そしてその場にいた人たちもささやかな恐怖心を内心抱きつつ、ウミの一挙手一投足に注意を向ける。


 「私は。誰かに頼って、縋って、助けられたいと思う人を別にキライにはなりません。ですが、それに驕って良い顔をする人は───」


ウミは黙って見てきていたプレイヤー達にはっきりと聞こえるようにそれでいて、心底嫌うような言い方で


 「───キライです……」


 『─────』


何も言わないプレイヤー達。ウミはその態度に心底嫌気がさして失礼の一言も言わずにその一室から退場した。




 ──練鉱国ゲレーム・エズの執務室──




 「……今、なんと?」


画面を通じてギルマスのペルシドと現状報告を聞いていたエズはひどく驚いた顔をしてそう一言呟いた。


 「第一防衛ラインの戦果、そのせいで第二防衛ラインに集まっている冒険者の多くから辞退の届出が出されている。説得はしてみるつもりだが───」


 「──そんなことを聞いとるのではないっ!!」


エズは机を叩き声を荒げて画面の奥のギルマスに怒りの感情をぶつけ露わにする。冷静さをかろうじて保とうとはしているが、そのじつ顔をから滲み出る怒りはまさに鬼の形相一歩手前であった。


 「辞退じゃと…?あやつらはふざけているのか?!!」


 「───ッフー。ふざけてはない、ただ勝ち目のない戦いに出たくないだの、ここは俺たちの世界じゃなくてゲームなんだから命をかける必要がないとかほざいているんだ。──言っていることは、まぁその、確かだがな。」


 「─────貴様ァッ!!!」


エズの怒りに気圧されないように大人しく、それでいて真面目に答えたつまりだったギルマスだが最後の言葉がエズの逆鱗に触れ、彼女はボイスチャット機能にノイズが走るほどの大声を上げる。


 「──っく。」


思わずギルマスも耳を塞ぎ眉間に皺を寄せる。


 「……貴様らは誇りはないのかっ。救いたいという気持ちはないのか!人をッ!!!」


 「────あるさ。ただなぁ、全員が全員聖人君主じゃねぇ。そしていやがなんでも生き返れるから死にたいなんて奴はいないんだよ……エズ、アンタのそれは正論だ。でもな、正論で命を救えるなんてアンタだって理解してるだろ。」


ギルマスはエズの怒りに感化されないように、落ち着いてそして今度こそ油を注がないようにエズに訴えかけるように言う。ギルマスは冒険者の責任者としてプレイヤーの主義主張を許容して認めなければならない義務がある。ゆえに今はエズに落ち着いてもらおうとそう口にしたのだが、


 「──正論。ふざけているのか?妾がたとえこんな言葉を使わなくとも、貴様らの決意が固ければ何も問題はないのはずじゃ!じゃがどうだこの有様は、自分の命が可愛いから、他の誰かがなんとかしてくれるだのふざけた腰抜けの言い分はもうたくさんなんじゃ!お主がいくらオブラートに包もうとも、その裏側にいる下衆どもの正体なぞ、今に垣間見えるわ!!!」


 「──────エズ!!!!」


流石のギルマスも声を荒げる。エズの発言は一方的なものであり全てのプレイヤーがまるでそうだと言っているような言い方だったからだ。ギルマスとして超えてはならない一線はあり、エズはそれに踏み込んだことになる。だがそれで引くほどエズも弱くはない。


 「───力だけが一丁前に強くなっただけのヒヨッコが!次に妾の前でふざけた言葉をかしてみろ────その首、を引きちぎってやるッ!!!!」


エズはお気に入りの机にヒビを入れ、通信を即座に閉じた。部屋の雰囲気は嵐が過ぎ去った後のような静けさで包まれていたが、エズの荒い呼吸が新たな火種となる可能性を孕んだ爆弾であることは誰が見てもわかること。


 「はぁ、はぁ………ナズナ。」


 「─────はい。」


ナズナは溜飲を飲み、返事をする。エズの怒った姿を見たのは初めてではない。しかし、それでもその迫力はいつだって過去のものを凌駕する。人は時間が経つと落ち着くと言うがエズは見事にそれに反比例していると彼女は思った。


 「紅月に連絡しろ。作業工程を視察しに行くとな。」


 「──わかりました。」


エズはナズナに自分の顔を見せず、収まらない怒りを心に抱いたまま部屋を出ていった。残されたナズナは心を落ち着かせ端末で紅月にメッセージを送る。ささやかな願いを一つ入れて、




 ──ゲレームMk ~Ⅱ・工場(紅月専用)──




 「紅月っ!!」


エズは工場こうばにたどり着き、大声を上げる。そしてすぐに俺たちを見つける、ファールと共にHFMハイフライトモビリティのバランス調整をしていた真っ最中だった、そしてその手を止めてファールにアイコンタクトをする。それを受け取ったファールは察して少し武器調整台の方へと身を移していった。


 (きたか。)


俺は先程届いたナズナのメッセージ、そしてその最後の一文つけられていた言葉を思い出す。


 『PS、エズ様をお願いします。』


最初はなんのことかさっぱりだったが、エズがきてこの態度となるともう大体の予想はついていた。きっと良くない戦果ニュースでも聞いて、加えて本人にとってとても許せないことが起こったのだろう。


 「工程はどうなっている?!」


 「順調だ、うまくいけば明日までには最終調整が終わる。」


 「───っ、もっと早くできんのか?」


苛立つ心を露わにしながらエズは舌打ちをして俺に言ってくる。だがこういう時は冷静にそれでいて変なジョークもなしに対応する。


 「難しいな。」


 「─そうか。」


そう告げるとエズもほんのちょっぴり冷静になって、ため息混じりに言う。今がチャンスだと思った俺はエズにこう言い始める。


 「エズ、」


 「───なんじゃっ」


 「………何があった?」


俺は真剣にエズの目を見て言う。エズは俺の言葉に一呼吸おいて自分を冷静にしつつ静かに黙ったどうやら、ファールがいることがあまり気に食わないらしい。


 「個室で話そう。」


 「………」


俺はエズを防音個室に連れ込んで鍵を閉める。これで警戒心の強いエズも心の底の言葉を吐き出すことができるだろう。


 「それで……」


 「………じつはな────、」


エズはそこから半分くらい怒りを交えながら俺に話してくれた。プレイヤー達の身勝手さ、他者を思いやる気持ちの無さ、挙げ句の果てにはそんな連中に味方するような言い方をするギルマス、呆れと怒りと悲しみが混じった酷い罵詈雑言であり、エズの感情による印象の強さから彼女の心はかなり追い込まれているものだと容易に想像できた。


 「………」


 「力だけが強くても何もできないことを、あやつらはなぜ知らない。誰かのために生きることを……。」


 「…。」


 「紅月、妾達は負けるのか?」


エズから本音がついに漏れ出した。エズは圧倒的な存在に対して常に堂々とした態度をとっていた。しかしそれは王の空元気である、誰かの指標となる存在が弱いままなんて事実は誰も許してはくれない。誰かの手本になる経験をした人なら誰もが知って理解していることだ。

ことエズは正真正銘の女王、ルルカが兄である俺に向ける尊敬の大きさとは比べのにならない重圧を背負ってきたのだろう。このゲームの世界でたった一人、その金属の体で。


 「ギルマス…あやつが言っていることは確かで、どうしようもない事実じゃ。誰も、死ぬために戦うやつなぞおらぬ。」


 「……そうだな、」


 「───妾もお主も。」


 「……もし、もしそうじゃないって言ったら?」


 「───なに、」


エズは驚いた顔で俺を見る。ただの疑問を含んだ単純な問い、それに対して俺はエズがいつも言うように至極当たり前で望みのような言葉を吐く。


 「俺は、ルルカのためなら命を賭けれる。そのルルカがあの"バアル・ゼブブ"を倒すって言うなら、俺は倒すだけだ。」


 「────」


 「たとえどうにもならない相手でも、どうにかして相手を倒す。絶対に勝てない相手でも、絶対に勝つ。いつだってそうしてきたようにな……」


 「───お主は、なぜ………なぜそんな言葉が言えるっ、わからないわけではあるまいな!やつの力をッ!誰も手を貸してくれないのかもしれぬのに!!」


 「……たとえ貸してくれなくても、決めたんだよ。俺の大切な人がそうしろって言うならその通り言葉通りに俺は成し遂げるって。だからルルカがあの化け物を倒せって言うなら俺は、」


一呼吸おいて、言いたい言葉を言う。


 「───俺に敗北の二文字はない。たとえ命だけになっても意地でもソイツを殲滅する。絶対に──────。」


 「お、お主は………。妾は─────っ」


エズは唇を噛み締めながら俯く。俺が言える言葉はここまでだと察してさりげなく部屋を出ようとする。


 「悪いエズ、話はここまでだ。いい加減作業を再開しないと────でも、好きなだけここにいろ。ここなら誰もお前に求めない。」


そう言い終え扉を閉めて俺は作業に戻る。ファールが手を振りながら俺を誘う、頭でさっきの作業の続きを思い出しながら、こう心の中で思った。


 (エズにも言ったんだ、流石に勝たないとな。)


今まで以上に気合を入れて、俺は装備の製作に尽力し始める。全ては必ず目標を達成するために、ルルカの喜ぶ顔を見るために。




『topic』


HFMハイフライトモビリティには追加パックとして長距離航行用ハイパーブースターパックが存在している。しかし加速Gがとんでもないため対G処理を施していない場合は確実に体が壊れる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ