表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【7章開幕】“VR MMO RPGってなに?”〜ほのぼの理想を目指してプレイしていたら『死神』扱いされた?!〜  作者: ハンブンシタイ
1章 プラモ好きが妹と始める最初の町編 初級
1/161

一話「1人のオタク」

どうも皆さま。初めまして。ワタクシ、ハンブンシタイ(半分死体)と申しますこの作品の作者をしております。以後お見知りおきを。えっ?知ってる?。知ってる方ならこの前書きを飛ばしても構いません。

さて、初めましての方この作品は作者のハンブンシタイが「こんなの面白そうだな。」と考えたストーリーなので完成度が低い可能性が(大)あります。それでも構わないのでしたら。本編をご覧ください。どうぞ。

 



 ──VRMMO RPG【SAMONN】第二回公式大会──




ザワザワ ザワザワ、


会場にいる多くの観客たちは目を丸くし驚く。全員夢中になっているのはただ一人のプレイヤー。


「おい、なんだよアイツは。。。」


一人が漏らす、しかしその言葉は周りの声によってかき消される。

 そのプレイヤーのキル掲示板には15と書いてある。それが何を意味するか,ここにいる面々はわかっているのだ。


「20キル、、しかもフルヘルス(HPマックス)の相手にノーダメで勝ってやがる、あ、ありえんのか普通!?」


かのプレイヤーはとにかく手際が良かった、相手を見つけては倒し、相手を見つけては確実に仕留める。キリングマシーンのような冷徹さが会場にいる観客に刺さる。


「は、ハハハ。アイツだけくるゲーム違うだろ。」


その姿を見たものは絶望する。自身がやっているこのゲームにそのような化け物が存在するということを、子供が鬼や悪魔を本当に信じきり夜も眠れない気分になるのと同じだ。敵を倒すたびに動くマント、まるでそのものが何人殺してきたかを色で表現してくれる、黒が段々と深紅に染まっていくように見える。幻想か,はたまた現実か,正しく判断できる者もできない者も彼に対して思うことは一つだけ。ただただ恐ろしい。


「おい、今度は7人組のチーミング(敵同士で擬似的にチームを作る行為)に勝ってるぞ。」


ザワザワ。ザワザワ。


また。会場が騒ぎ始める。

そしてあまりの恐ろしさに彼は第二回大会以降、こう呼ばれることになる。


「鉄血の、、死神。。」




 ──時は遡り、7ヶ月前──




「…あと少し、」


 (そうあと少しで完成するんだ!)


「よし後は腕を、こう、曲げて、よし!」


 (あとは、これを持たせて…)


「よっしゃー!!ついに、ついに完成したぞーー!!」


やっと終わった一週間という大学生にはあまりにも少ない時間だったが完成したぞー!


そう!作品35周年を記念して満を持して発売されたロボットプラモデル!新規モールドと多彩なアクションができる可動域

限定デカール(シール)

そして原作では主人公が大変お世話になっていたものから少ししか出てきていない武装

全てがこのプラモにはある!!!

学校のせいで発売日が決定された日から店舗に並ぶことはできなかったしかも転売ヤーとかいう血も涙もない奴らももちろんいるだがこの俺、若葉わかば あかつきは,一味も二味も五味も違う!一般人にはできないことを平然とやってのけて入手した!!どうやってかって?フッフッフ

それはなー!力技でハシゴしたに決まってんだろがー、!!!

しかしな、このハシゴは俺の生命力を全て使っていた!この意味がわかるかな?

それはなー、!車に乗ってハシゴしたのだよ!!!

え、全然すごくねーよバーカだって?ちょっと待て、今から説明する!そう、俺の凄いところは、その範囲だ、東京を中心にほぼ全ての県を回った!、さっすが俺ってな!。

もちろん、車で全ての県を回るのには無理がある、もちろんその通り、だが俺には良い人脈があった。まぁ、簡単に言えばー!友達にプラベジェット(プライベートジェット)を貸してもらったというわけ、!!!


そのため!、この作戦が成功したのは本当にその友達のおかげ!まじ本当感謝!!いやー、発売日がゴールデンウィークで良かったー。平日だったらこの作戦できなかったもんなー!!


※これ全部心の中の声です、かなり頭がいっちゃってると思いますが、深夜テンションです。しかし(いつもはここまでにはならない。)


 「よーし!片付けも終わったし風呂入って寝るか。」




 ──次の日──




 [ピーンポーンピーンポーン]


 (…、。眠いぞ。)


 [ピーンポーンピーンポーン]


 (…黙ってれば留守だと思って(ポストに)入れてくれ…)


 [ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン]


 「ウルセェっ!」(…、、出るしかなのかクソッタレ。朝はやっぱり気分がすこぶる悪い、いつも誰かを殴りそうで怖いんだよなぁ、このあいだも配達員の人驚かせたし,。正直悪いことした…今回はできるだけ、内に溜めないでっと、、。)


俺はそう考えるとイラつく心をできるだけ沈ませながら膝をつき、地面から立ち上がる。


 [ピーンポーンピーンポーンピーンポーン]


 (なんか、テンポが早くなってきてる,正直うるさくてイラつく。)


 「あ〜ハイハイ,今出ますカラー」


(恐らく,宅配じゃないな,ピンポンの速さ的にそれでも出ないと…)


そう若干の警戒心を身に纏いながら俺は少し躊躇い、ドアノブに手をかけた。


 「なんの御用d 『お兄ちゃ〜〜ん!おめでと〜〜!!!!』


扉を開けた先に待っていたのは,少女の笑顔と,腹部に向かってのタックルであった


 「ぐぅ、っ…あぁ!。」


真正面からの攻撃、しかも腹部、なんなら不意打ち、あまりの痛さに俺はうまく言葉を発することが出来なかった。


 (いてぇ,痛すぎる、、痛すぎて言葉も発せられねぇと,とりあえず整理してみよう。

一・俺は扉を開けた

二・扉から頭が突っ込んできた ※腹部に向かって

三・痛い

…どういうことこれ,まぁ、痛みもだんだん引いてきて,喋れそうだから、この突っ込んできた奴にイッパツ言ってやるか!)


 「だぁぁああああ!痛っ、ルカ!!!!めちゃくちゃ痛かったぞ!!!こんにゃろ!!」


俺はガチギレとまではいかないが、半ギレ状態で目の前の少女に言った。当たり前だ、ドアを開けたと思ったら頭から突っ込まれてるなんて誰が予測できたか、、。


 「えっへへへ…ご,ごめーん?」


少女はてへぺろっとしながらお茶目に謝る、。俺はそれを見て眠っていた怒りを表に出してしまった、、


 (こいつッ…)


次の瞬間、俺は少女の頬を両手でつねり横に伸ばした。


 「いふぁい(痛い)!!いふぁい(痛い)!!おびぃぢゃん(お兄ちゃん),やべて(やめて)〜!!」


 「なんで疑問系なんだよ。謝るならちゃんと謝りなさい謝るまでやめないからな」


その時の俺はガチギレしていた、故にいくら小さい少女相手にも決して手加減などしない。敵なら容赦しないという昔からの教えっていうか、生き方だ。


 「ふぁ、ふぁい、(は、はい)ごべんなざい(ごめんなさい)おびぃぢゃん(お兄ちゃん)」


 「…もうしませんは?」


 「ぼ…ぼうじばぜんはら゛〜(も、もうしませんから〜)」


少女は号泣しそうな勢いで言った。


 「…わかった」


一呼吸のため息、その後俺はすぐさま手を離した。


 「う〜、お兄ちゃんいくらなんでもひどいよ〜」


少女は両頰を両手でさすりながらそう言う。


 (…少しやりすぎたか?、いや、やりすぎてない!大体突っ込んできたルカが悪い。)


 俺がそう思った矢先また1人来客が来た。


 「ルカお嬢様!ここに,っ,いらしたのですね!!」

 メイド服を来た1人の女性が息を切らしながらルカに言った。


 「げっ!ナミ!」


 少女ルカはその場から急いで逃げようと窓の方へ視点を変えた、が。


 [ガシっ!]


 「え…!ええー!!」


 俺はすかさずルカを羽交い絞めで固定した。なんとなくだが俺はこの状況を察していた。まぁとりあえず簡潔に言えば、ルカが悪い。


 「ちょっ!。お兄ちゃん!?」


 [ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ。]


 「有難うございます。若葉様、」


 ナミと呼ばれていた。メイドの後ろから何やらオーラが出ている。結構出す紅いオーラだ、おっとこれはガチギレ案件、正直風評被害が来る前に離れたいが、離れたら離れたでルカが逃げる。


 「な、ナミ、。ちょっ,ちょっと怖いよ、、。」


 「…お嬢様御覚悟を、このことはしっかりご当主に報告させていただきます。」


 ナミさんは手を鷲掴みをするのようにして、ジリジリと目標へ近づいている(自分達の方へ)


 「いぃ、いや、お父様だけは。お父様だけは!!!ーーーー!!」

ルカは少し涙が出ながら大声で拒絶した。まぁ、ルカのお父さん怒ると怖いからなぁ〜…遠い気持ちでそう言う俺,しかしルカにとっては絶体絶命である。


 「お嬢様ァ!ゴカクゥゴォ!!」


 「いやぁーーーーー!!!!!!!」




 ──ルカ捕獲──




 「若葉様。ご協力ありがとうございました。」

 ナミさんはルカを片腕で拘束している。そして、いつもと変わらないナミさんの雰囲気、人って変わるんだなぁ〜っととっても思う。

 ここで紹介。ナミさんはルカの教育係であり。ルカがよくこのように抜け出すので俺的には一番の苦労人だと思ってる。


 「あぁいえ,大丈夫です。で,今度はどんな理由で抜け出したんですか?(この人は怒らせないようにしよう。)」


 「それがお嬢様ハンターである私にもサッパリで。」


ナミさんは頰に手を置き困った顔をした。


 (ナミさん、自分でお嬢様ハンターって言うんだ。)


 [ピンポーン ピンポーン]


 「誰でしょう?」

ピンポンにナミさんが注目したとき。


 「キタ!!」

ルカが覚醒(C)、手足での必死のジタバタによりナミさんの拘束を難なく解き扉の前にダッシュ。

ガチャっと扉を勢いよくルカは開く、この間約2秒の出来事だった。


 「お届け物でーす。」


 「は〜い。はいはーい!」

いつのまに取ったのか,ハンコを持ったルカが子供みたいにピョンピョンしながら、宅配員にせがった。


 「あれ?若葉さんいつ結婚したんですか。あ,はい。ハンコをどーも、えーと。、、」


 「結婚してねぇよ!そっちは親戚だ。それと隣の美人さんも,」


 「美人!!???結婚?!。」


 (え、ナミさん?なぜ頰を赤らめる?)


「ちょっといきなり口説いてんじゃないですか,あ、はいこれ荷物ね。」


っ、こいつまたくだらん冗談を、、。俺はそう思いながら頭に手を当て、ハァ〜とため息を吐いた、今日1日でおそらくため息は二桁を超えるだろう。そう確信した。


 「ありがとう。!」

ルカは渡された大きめの荷物を見たあと宅配員に向かって満面の笑みで答えた。


 (あー多分あれ偽笑顔だ。俺にはわかる。)


 「うっ、うう。生きててよかった。」

宅配員はそのまま崩れ落ち、涙した。


 (毎度のこと、こいつの将来が心配だ。)


 (結婚、)


 (チョロい、チョロい。♪。)


「てか!こないだの料金まだ支払ってもらったないんですけどー!!」

宅配員がいきなりため口で話してきた。先ほどまでの丁寧な対応とはまるで逆、しかしその理由を俺は知っている。ちなみになぜ料金なのかもだ、


 「いつも贔屓にしてやったんだからあのくらいいいだろ、鷹橋。、」

俺は先はどの冗談のことを忘れてはいない、冗談はあまり好きではないし、なんせ寝起きだったため俺の機嫌はいつも以上に悪くこの上なかった。


 「いい訳ねぇーだろ!つか!なんだよ贔屓って俺給料変わらんのになんでプラモデル50箱とか運ばなきゃならん!っだよ!」

それは自分の上司に言ってくれ、っと口に出そうとしたが災いの種になりかねなかったので一旦抑える。


 「それがお前の仕事だろが,それにあれは親からの誕生日プレゼントって言ったろ。」


 「あんな!イカれプレゼントあるかー!」


 「あ?いかれ?…」

俺は鷹橋の言葉を聞いた瞬間顔を変えた。いくら誰であろうと、家族の侮辱を聞いた以上俺は流石に怒る、ソレがなんであってもだ。


 「あっ!いえ、なんでもございません。」

 鷹橋は急に顔色を悪くして丁寧口調になった。そして暁は顔をニッコリしながら(笑ってない)鷹橋の肩に手を置き。


 「な、俺たち親友だよな。だから、ハシゴのことも聞いてくれたんだよな。もちろん、俺はガソリン代や、手配代をださねぇし、もちろんこのことは学校のクラスメイトにも言わな〜い。そしてお前が隠れてバイトしていることも親には言わな〜い。」

少し卑怯かもしれないが、このくらい言っておかないと俺の気持ちはおさまらない。それとコイツとの取引についてもだ。


 「あ、はい…そうでした。」


 「よし、それでいい。」


 「あの、若葉様こちらの方は?」


ナミさんがタイミングを見計らってか、鷹橋のことを疑問に思いながら俺にそう質問してきた。言われてみればこの空気や雰囲気に入りづらかっただろう、。

俺は頭に浮かんだ言葉を適当に並べて隣の親友を紹介する。


 「ああ、こいつは俺の友達の鷹橋。フツーの俺と同じ大学生。」


鷹橋タカハシはさっき暁が解説していたハシゴに使っていたプライベートジェットを貸してくれた人であり、男子大学生友達そして本当は金持ちだ。だが個人的にそれが嫌らしく。学校では普通を貫き通そうとしている。自分の金を使いたいからとバイトを親に隠れてやっている。(バレたら,いくらでも金もらえるし、バイトの上司が変なこと言ったらその上司が消えるという。ことが起こりかねないほどの親バカだから。)暁には偶然車で移動している時に見られてしまい。彼のパシリに成り下がった。と本人は思っている。※したの名前はさとる


 「なるほど若葉様のお友達でしたか。あ、私はナミと申します。ルカお嬢様の教育係をしています。」


 「あ、これはどうも。鷹橋です。お嬢様って、その。本当にいるんですね。」


低姿勢で鷹橋はそう言う、俺とまるで対比になる挨拶でなんだかムカつくな。ここは一つ…、


 「お前がそれ言う?。」


 「ちょっ!バカ!」


 「大丈夫だ!契約だから言わん!」


 「?」


ナミさんは俺と鷹橋の会話に疑問を抱くように首少し傾けながらこちらをみた。あんまり揶揄うのも向こうからの視線も、ほどほどがいいのかもしれない、うん。たまにはやろう、


 「そんなことよりも!お兄様!コレ!!」


 「ん?、なんだこれ?こんなの頼んだか?えーと、『VRMMOゲームの最新RPG 【SAMONN】ソフト。』とハード…なんじゃこりゃ?こんなん頼んでないぞ、。」


 「お兄様これは景品です。この間行われてたプラモデル大会の景品です!。」

なぜかデスマス口調でルカが俺に言う。両手を広げ上下にぶんぶんと振るう姿がとても愛らしいと共にそれ腕痛くならないのかなっと別のことをしれっと考えた。


 「ああ〜あれか、てかまた優勝か,もう景品とかトロフィーとか置く場所ないんだよな〜。」


正直最近は優勝か、準優勝か、参加賞かなんて見たいない。ただただ自分の技量と他の人の技量を見比べたりしているのが常だ、俺は箱を手に周りをキョロキョロしていい置き場所ないか?っと考える最悪いつもの押入れに入れてもいいが、、


 「それでその、私とこのゲームを───……」←喋ってる


 「おまっまた優勝したんか,本当に敵なしだな。」

鷹橋が俺の隣にきて、景品を見ながらそう言う。


 「いやいやあいつらが下手くそなんだよ。」


 「んな日本大会で優勝しているやつのセリフじゃねぇよ。それと、部屋の隅にまだまだスペースあるだろ。」


鷹橋は部屋のかどの方を指差しそう言った。


 「いやいや,あそこは積みプラ置き場だから。」


 「いやっ!ひっっっろ!。どんだけ溜めんだよ。」


 「今年分。」


 「いや年単位って。」


そんなに驚くことかなっと俺は率直に思う。やる時間も時間だが、置く場所も場所なのだ、、いいタイミングといい時間がプラモデルには常に必要だ。俺は少なくともそう感じている。


 「〜なのでその。一緒に!って…・・ムー!お兄様!!友達とも話すこともいいけど!勝手に私の話を遮りないでよ!」

 

ルカがほっぺを膨らませて可愛く言った。しかし顔は可愛くても、どうやらご立腹のようだ、、


 「あーごめんごめん。でなんだっけ?このゲームが、うんたらかんだら、」


 「ムー!もう一回!説明するからちゃんと聞いて!」


 (…あ、昨日のプラモデル制作途中のやつあった。)


俺はルカの話をよそに見つけたプラモデルを見る。たった1秒弱見つめただけであったのに俺の心の中はプラモデルのことでいっぱいになった。


 「え〜っと。これからプラモ作るからなる早で。」


 「なっ!・・うぅ、ぅ…」


 「あっ!鷹橋、バイトお疲れさん。もう帰っていいぞー。」


俺はいつまでもいる鷹橋が俺達に気を取られている、もしくは足止めをくらっているのではないかと思い気遣いがてらそう言う。


 「えっあ、うん。じゃまた学校で。」

そう一言いい鷹橋は退室した。


 「うぅ、うぅぅぅぅぅ!お兄ちゃんのバカーーー!!もう知らない!!!!!!」


ルカは大声で泣きながら部屋を出ていった。


 (うえ、?なんで、、。)


俺は頭の処理が若干追いつかずにいた、ていうかバカって…かなり心にくるな。


 「あっ!ルカお嬢様!、お待ちを!若葉様すみません。私でます!」


 「お、おうなんかすまん。いやすみません。」

ナミもルカ追いかけて退室。部屋には俺一人になった、どうしようかっと一旦考えたが、多分いつものことで終わってくれるはず、そう思い俺はプラモデルへ意識を向けて、作業部屋へ入ろうとする。


 「おーい!プラモオタク!」


 「ん?どうしたよ親友?」


まだ帰ってなかったのか、っと思いながら俺は作業部屋に入ろうとする、手を止め玄関にいる鷹橋を見た。


 「さっきのお嬢様、そのままでいいのか〜。」


 「…、、。いつもあんな感じだぞ。そして夜にあいつの親から『いつもごめんなさい』と、『申し訳ないが、部屋から出すのを手伝って欲しい』って電話がくる、それだけだ。」


俺は長い沈黙の末、そう言い。作業部屋にまた入ろうとする。


 「いや,今すぐ部屋篭り阻止しろよ。」


お節介な。…


 「別にいいんだよ、別に。」


 「…、ハァ〜お前って本当に鈍感なんだな。」


 「、なんとでも言ってろ。」


そうして俺は作業部屋に入って行こうとすると…


 [ガシッ]


 「、、は?。」


 「仕方ないから俺が連れてってやる。」


鷹橋が力強く俺の腕を取り、部屋へ入室できないようにする。


 「ちょっとまて、別に今じゃなくてもっっっっ!!!」


鷹橋はよっこらせ、っと言いながら俺を担ぎ上げる。そして、勢いよく玄関を飛び出し、


 「うおぁぁぁぁぁぁぁ?!?!」


自慢の脚力で走り出した。


 「ちょっとまてぇぇぇぇー!!、お前ルカの家知らないだろ!!なんで飛び出したしぃぃぃぃ?!。」


鷹橋の運び方が下手くそなせいで俺はガックンガックンしながらそう言う、こいつ人を運んだことないなさては!!


 「いや、俺配達員だから場所わかんだわ、って言うことで舌噛むなよ!!」


鷹橋はさらに加速する。、そしてもちろん俺の安全性は保証されぬまま、。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ