第31話 魔力を活用
転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。
<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>
「戦いに関して女王陛下にお願いがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「私に可能なことであれば、協力は惜しみませんよ」
「では、魔法を教えていただけませんか」
「えっ?!」
女王陛下は、何言ってるのこの子は、って顔をあたしに向けた。剣も持ってないのに、実はこの子は、剣士なのか?! ってなことを、考えているのかもしれない。
「コトコさん達は封印を二つ解除したんですよね。一体どうやって封印を解除したんですか?」
やっぱり、思っていたような返答が帰ってきた。用意していた返答を返す。
「あたしには、魔法以外に別の力がありまして、それを使って封印を解除しました。でも今その能力が使えない状態なんです」
「えっ?! そうなんですか?」
魔法以外にそんな力あったのかしら?! ってな感じに、首をひねってらしゃる。そして、エデュランの方を見て言った。
「コトコさんも、剣神かなにかなのかしら?」
それから、あたしを上から下へと繰り返し見て、品定めする。
「コトコは、剣神ではありませんよ」っとエデュランが答えた。
女王陛下は、考えるように天井を見つめていた。
あたしは、女王陛下に対して。
「あたしの力は、科学の力です」っと、どこかの十万馬力のロボットみたいな台詞を返した。女王陛下はキョトンっとしていた。
あたしは、そんな女王陛下にむけて話を続けた。
「前にマリアちゃん……、マリア姫からシールドの魔法は教えてもらったので、少し頑張れば他の魔法も使えると思うんです。試しにちょっとやってみますね。……でもここだと危ないかな?」
「そうですね。では中庭に移動しましょう。リサ車椅子をお願いします」
「はい」っと言って、リサさんは歯切れのいい動きで部屋から出ていった。
部屋の面々は、その所作を扉が閉まるまで見守っていた。
リサさんが、部屋から出るのを確認するとあたしは話を切り出した。
「今のうちに皆さんには、あたしの事を話しておきます。戦いに関わることなので」
「あたしは、人間じゃありません」
「エルフ、人間、ドワーフとは違う何かだと言うのですか? まさか、モンスター、アンデッドの類いだとか?」
そして、女王陛下は否定する様に頭を振った。
「あたしは機械です。電子頭脳と言いますか」
それから、マリアちゃん、クリスティちゃんにしたのと同じ説明をみんなにした。
女王陛下は、ゆっくりうなずくと話しだした。
「なるほど分かりました」
「そうなると、コトコさんの借りているその体は、古の魔女のクローンかもしれませんね。その体からは古の魔女と同じ魔力を感じます」
「古の魔女とは何なのですか?」
「神話に出てくる神の一人です」
「古の魔女が本当にいたなんて。神話に出てくる神話の中の存在だと思っていたのに、本当にいたなんて」っと、ヒナちゃんが言った。
「歌姫エリオノールもそうですよ。さまざまな遺物が残されています」
「エリオノールも実在したんですか?!」
ヒナちゃんは、瞳をキラキラさせていた。ヒナちゃんは、エリオノールがほんとに好きなんだな。
「アメリア学院に保存されている3つの楽器もそうです」
あたしたちは、顔を見合わせた。
「あれ、遺物だったのか」
「これは私の想像ですが、たぶん科学者レオナルド・シュルツがその遺伝子をどこからか手に入れ、古の魔女のクローンを作っていたのでしょう。あの人はいろいろな偉業も成し遂げたけれども、多くの難問もこの世の中に残して亡くなりました」
「レオナルド・シュルツ氏とは何者ですか?」
「電子頭脳、クローン技術、宇宙開発、衛生兵器等の基本原理を実用化した天才科学者です」
「そんな人物がいたのか……」
しばらくするとリサさんが車椅子を押して戻ってきた。
マリアちゃんとリサさんが、女王陛下の手助けをし車椅子へ移動させた。
「では、皆さん私に着いてきてください」
中庭に着くとあたしはシールドの魔法を展開した。
この体を使用しての魔法は、凄まじいの一言だった。やってることは同じだ、盾をイメージし魔力を込めるだけ。
自分でも今の魔力が規格外なのは分かっている。なので、軽く魔力を込めるように努める。
が、できた魔力の盾は直径50メートルはあった。しかも、幾重にも魔法陣が重なった多重構造である。
「す、凄いシールドだわ! これなら少し学べば他の魔法も習得できそうですね」
女王陛下の声は、感動に震えていた。
「なんとかなりそうでよかったです」
「この際その体を使いこなしましょう。マリアが儀式の間に入っている間。その間にコトコさんは古の魔女の体を使いこなし、戦う方法を身につけてください」
「あと、装備とかお借りできますか? 今まで失った能力で何とかしてたので……」
量子コントロールが使えないと、いろいろ不便だよ。
「コトコさんなら古の魔女の遺物を使用できるかも知れません。グランディア城の宝物庫へ参りましょう」
あたしは不安になって聞いた。
「あのー、女王陛下。そんな重要な場所に、あたしたちが入ってもよろしいんでしょうか?」
「宝物庫に入る以外に見せることができないのです。マリアの友人であるあなた達を信じて、宝物庫へ入室していただきます」
お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。




