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第29話 魔法生物

転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。

<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>

 エデュランは大鳥を見つめていたが、こちらの方へ降りてきた。

「コトコ、なぜ止めた」

「きっとあの子は、闇の者の魔法か何かで、操られてるんだよ」

「だとしてもどうするつもりなんだ。あんな大きな獣を」

「封印から出てきたんだから。倒してはいけないものかもしれないよ。しかも、悪い子じゃなかったし」

 大鳥は、どんどん繭を張り巡らせた。

「奴は、傷を癒すため回復に専念するようだ。その間に対策を練ろう」

「あの大鳥はヒッポグリフって言うの?」

「ああ、あれは古の魔法生物ヒッポグリフだと思う」

 ヒッポグリフか、聞いたことあるな。ゲームか何かかな?

「お姉様アメリア軍が動き出すと思います。どうしましょう。お父様に一報を入れておきましょうか?」

 エデュランが話し始めた。

「どちらにせよその方がいいな。アメリア軍の戦力をもってしても、この魔法生物を相手にするのは困難だろう。下手に攻撃を始めると、ヒッポグリフの回復を後押しすることにもなりかねない」

「えっ、何でそんなことになるの?」

「お姉様、弱い攻撃だとそのエネルギーを回復に使われるってことだと思います」

「オニール大佐もその辺のことは分かっていると思うがな」

「もし討伐するのなら、余が思いつくところではアメリア軍が装備している衛星兵器を使えば、効果があるかもしれないがな」

 マリアちゃん、クリスティちゃんが、あたしの方を見た。

「ごめん、もうその衛星兵器は無いんだよ……」

「なっ、なに?!」

 あたしは自分のやってきたことを、ちょっぴり後悔した。でも、あの時は仕方なかったもんね。しかも、あたしはヒッポちゃんを倒して欲しくない。

「とにかく、今は攻撃しないのがいいってことだね」

 エデュランは頭を縦に振った。

「じゃあヒナちゃん、オニール大佐に攻撃しないように言っといてもらえるかな」

「はいわかりました」

 早速ヒナちゃんは、携帯端末でオニール大佐に連絡をいれた。

「お父様お忙しいところすみません。はいそうです。現れた魔物なんですけれども、エデュラン様の話では魔法生物らしいのです」

 エデュランが、ヒナちゃんから携帯端末を奪い取った。

「あっ! こら! おい! 借り方ってものがあるだろ」

 あたしの言葉を完全にスルーした。

「オニール大佐か? 余だエデュランだ。そうだあれは古の魔法生物、ヒッポグリフだ。余の技を受けたが、致命傷にはならなかった。ヒッポグリフは繭を張り、回復モードに入っている。下手に手出しをすると、かえってヒッポグリフの回復を早めることになる。これから余たちがグランディア王国へ、攻略方法を探しに向かう。女王陛下にお目通りできれば、打開策が得られる可能性は高い。それまで攻撃は加えず、このエリアを封鎖し、ヒッポグリフの状態を見守って欲しい。よろしく頼む」

「なんなのあの対応、あの会話、あれであたしたちと同い年なの?」

「そりゃ王子だしな。しかもエデュラン王子は、僕たちよりも年は上かもしれないぞ。見た目は僕たちと同じだけどな」っと、マリアちゃんが言った。

「えっ? そうなの?」

「だってエルフは僕たちの3倍の寿命だからな」

「3倍ほど長生きってことは、30年は生きてるかも知れないってこと?」

 おいおい、前世のあたしより年上ってことじゃないかー。

「じゃああいつ、学院に来る必要無いだろ! 遊びに来てるってことじゃないのか?!」

「えっ?! エデュラン王子学院にきてるの?」っと、マリアちゃんは驚いた顔で言った。

「しかも、あたしに求婚したよなっ! ロリコンじゃないかーーーあ!」

「僕もよく知らないぞ、今言ったのは可能性の話だからな」

「お姉様、落ちついてください」

 ヒナちゃんがあたしをアクセサリーを両手で包み込んでくれた。少し落ちついた。

 エデュランは、こちらに向かっていった。

「では、余たちはグランディア王家へ向かおう」

 あたしたちはマリアちゃんのヘリに乗りグランディア王国を目指した。


 グランディア城に着くと、あたし達は奉納の間を訪れた。

「おかえりなさい。ダンジョン攻略成功したみたいね」

「イシス様、留守番ありがとうございました。茶々丸もご苦労様」

「みんなのおかげで魔力供給が通常レベルまで下がったわ。ありがとう」っとイシス様が言った。

「あれ? よく見たらヒナちゃんじゃない。コトコからだどうしたの?」っと茶々丸が聞いてきた。

「魔法の攻撃を受け、どこか損傷したみたいなんだよ。それで、量子の体が構築できなくなっちゃったんだよ」

「え、えーーー! と、とりあえずこのクローン体に接続してみて」

 ヒナちゃんが、クローン体の首にあたしを、アクセサリーをかけた。

 無線接続を試みる。クローン体の感覚があたしに流れ込んでくる。今回はスムーズに接続できた。体が無事接続できたことを確かめるため準備体操をする。

「クローン体には無事接続できたみたいだね」っと、茶茶丸。

「うーん、やっぱり量子コントローラーの方の故障かな?」

「そうみたいだね」

「茶々丸ジャックに連絡入れてくれる」

「了解!」

「コトコ、お前は一体何者なんだ? どれが本当のお前なんだ?」エデュランは疑問を投げかけてきた。

 これ以上あたしの秘密を広めたくないんだけどな。どうしようかなあ。

「ちょっとまあ、またタイミング見て説明するかもね」っと言っておいた。

 それから、ここでのことはシークレットでお願いします。

 一応魔力問題が落ち着いたってことで、マリアちゃんが、ここまでの経緯を話しだした。

「なるほど、だから元気が無かったのね。しかし、一つ目の封印でそんなことになるなんて、これは私の判断ミスだわ」

 イシス様は、大きく深呼吸すると話し始めた。

「この世界には三つの封印がある。ドワーフの国、エルフの国、あなた達はアメリア国にある封印を解いたってことなの。えっ、そうだったんですか」

「三つの封印を解くことで、災が降りかかると言い伝えられているの。だから、一つ目だけなら大丈夫だと思ったんだけど……」

「なるほど、だとするとヒッポちゃんは封印の守護者なのかもしれません。良い子だったので」

「ヒッポちゃん?」

「ヒッポグリフのことです。お姉様」

 っとマリアちゃんが言った。

「母様なら、もっと詳しい情報を持っているはずなんですが……」

 そこへメイドが飛び込んできた。

 周りを見回し「失礼しました」っと言って膝を着き頭をひくくした。

「どうしたのですか?」

 女王陛下が目を覚まされました。

「分かりました。参りましょう」


 あたしたちは女王陛下がいる集中治療室にやってきた。

 イシスさまが、マリアちゃんを女王陛下の横へ進むように促した。

 マリアちゃんは女王陛下の手を取り、顔を除き込んだ。

「…………」

「……ま、マリア、私はいったい……」

「母様は体内の魔力を根こそぎ持っていかれ、重度の魔力不足に陥ってしまったのです」

「そうだったのですか」

 そして、女王陛下はあたしに気付き身構えた。

「なっ、凄まじい魔力! この魔力には覚えが……。古の魔女……。王家が保管している古の魔女の遺物から発せられている魔力と同じものだわ!」

お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。

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