第27話 ダンジョン攻略全員集合!
転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。
<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>
あたしたちは、学院内にある最後のダンジョンの前にいた。そして、グランディア王家の紋章に手をかざしながら言った。
「ほら、ここマリアちゃんが言ってたようにやっても、全然開かないんだよ。あの借りた体の魔力でも開かなかったんだよ。王家の人じゃないと入れないようになってるんじゃないのかなここは」
「ほんとだね。僕がちょっとやってみるよ」
マリアちゃんは壁に近づき、グランディア王家の紋章に手をかざした。
すると壁のレンガが動き今までのダンジョンのような入り口と階段が現れた。
「なんだよこれ、マリアちゃんがいたら簡単に開いたじゃないか」
「よーし、ダンジョン攻略開始だ!」
基本的に魔力を使って解除していくのだが、マリアちゃんが手をかざすと、全ての通路や部屋の扉が客人を招くように開いた。
マリアちゃんをダンジョンが目的の場所へ誘っていく。
「なんだよこれ、あたしたちの苦労は何だったんだよ」
「僕が初めて入ったダンジョンは、こんなんじゃなかったぞ。入ってすぐの広間から先へ行けなかったから諦めたんだしな」
最後の大広間に入ると、闇の使いが部屋のあちこちを傷つけていた。傷ついたとこからは眩い光が漏れていた。
「くそおまえらか! おまえらがそうやって傷つけるから、どんどんどんどん必要魔力が増えていたんだな」
怒りのマリアちゃんは、なにやら詠唱をはじめた。詠唱に合わせて魔法陣が展開する。
以前クリスティちゃんの傷を癒やした魔法とは違う本格的な魔法だ。
ゴクリと喉を鳴らすあたしたち。マリアちゃんを中心に、足元から頭上へ向け、魔法陣が立ち昇った。
あたしとクリスティちゃんは、戦闘態勢を整え、マリアちゃんの魔法を見守った。
す、すごい魔力密度! しかも、なんて眩い光だ! 一体どんな攻撃魔法なんだろう。
真っ白に輝き、マリアちゃんの姿は見えなくなった。圧縮された魔力が一気に解放された。
眩い光に包まれ前が見えなくなった。眩さが晴れ渡ると……。
「なんじゃこりゃ!」
マリアちゃんは、あたしたちに体強化の魔法をかけてくれていたのだ。体の中から力が湧き上がってくる。
「な、なんだ攻撃じゃなかったのか」
続けて守護の魔法をかけてくれる。
「先に言っておくけど、僕は攻撃魔法が使えません」
「えっ、攻撃魔法を使えないの? マリアちゃんって聖女様?! 全く見た目は聖女様ぽくないけど、聖女様?!」
「ちょっと、途中余計な一言が入ったような気がするんだけど。聖女様って回復系の魔法を使いこなす人のことだよね?」
「うん、そうだね」っとあたしが答えた。
「じゃあ、そうなのかも?」
あたしたちは、マリアちゃんの守護を受け、それぞれの特技で闇の使いを倒していった。
マリアちゃんのサポートがあるということで、今回はヒナちゃんも攻撃に加わる。
マシンガンを両手に持ち、次々に闇の魔物を打ち倒していく。あまりの激しい戦闘に、あたしの入る余地がなかった。
「ちょっと! ヒナちゃんそんな物騒なものどっから持ってきたの」
「私の私物です。お父様にもらったものがほとんどです」
「なんて、物騒なものを与えてるんだよオニール大佐は! しかも、ヒナちゃん! むちゃくちゃ強いじゃないか?!」
ヒナちゃんは、会話しながらも敵をどんどん倒していた。
「幼児の頃からどんな状況でも生き残れるように、英才教育を受けています」
「えっ、そうだったの?!」
カッコ可愛いい、ヒナちゃんに見とれる。
「ポンポン持って踊って応援してくれる、可愛いヒナちゃんもいいけど、これはこれでなんかゾクゾクするなあ」
ヒナちゃんが最後の魔物を打ち倒した。
例によって、最後の魔物から禍々しい光とともに、何やら鍵のようなものが現れた。途中で手に入れたアイテムと最後のアイテムを一つに合わせ鍵を作り上げた。
あたしたちは、その鍵を前回と同じように台座に挿入し、最後の封印を解除した。そして、最後のアイテムを手に入れた。
その時だった。立っていられないほどの大きな揺れが起こった。
「地面が揺れてる! な、なんなんだよこれ!」っと、マリアちゃんが叫んだ。
「うわっ! すごい地震だ!」
この世界に来て初めての地震だった。
「地震ってなんだよ?」
「えっ、みんな地震を知らないの? 地震起こったことないのこの世界は?!」
クリスティちゃんは、パワードスーツのアームで頭をかばって目をぎゅっとつむっていた。
ヒナちゃんは、武器で頭上をカバーし、周囲を警戒している。
マリアちゃんは守護の魔法を駆使し、あたしたちを包むバリアのようなものを展開した。
やっと、揺れが納まった。そして揺れが納まるのにあわせて、封印の祭壇が光り始めた。
「なっ、なんなんだ!」
「お姉様! ここにいると、危ない気がします。さっきも頭上から石や壁の破片が落ちてきてたので、また揺れたら大変です」
「そうだね、ヒナちゃん。よし、ここから出よう」
お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。




