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第25話 魔力が必要

転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。

<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>

 三つ目のダンジョン攻略を開始。

 どうしても部屋の扉が開かない。

 マリアちゃんに連絡を入れて、相談をしてみる。

「えっ? そこは簡単に入れたはず。ちゃんとグランディア王家の紋章に手をかざした?」

「うん、指示通りにしたんだけどなあ」

「どうも魔力が関係しているようだな。僕が行けたらいいんだけど……」

「あ、そうだ!」

「ん? どうしたのコトコ」

 あたしの灰色の脳細胞が……。むむ、CPUなのかな? とにかくそれが、いいアイデアを導き出した。

「ちょっと思いついたから、それを試してみるよ」

「うんわかった。また何かあったら連絡して」

 すぐさま、ジャックに連絡を入れる。

「前に見せてもらった国防省のクローンなんだけど。魔力を持ってるクローンなんてあるのかな?」

「うん、魔力を持っている体はあったよ」

「ごめん、ちょっと使いたいんだけど」

「お姉様、私からもお父様に連絡してみます」

「ヒナちゃんありがとう。よろしくお願いするよ」


 あたしたちは、国防省のクローン部屋にいた。

「まってたよ、コトコ、準備は万端だよ」

「なんでまたクローン体を使う気になったんだい?」

「あまり詳しいことは言えないんですけど、友達のお手伝いをするためなんです。決して悪いことには使いません」

「なるほど、コトコの言うことだから信じるよ。それにクローンの体を一体提供するって言ってたからね」

「ありがとうございます」

「大佐あの体を出すんですか?」っと、アニーさんが言った。アニーさんの口ぶりが少し気になった。

「じゃあ行こうか」

「あれ? 大佐、この部屋じゃないんですか?」

「特殊なクローンなんでね。特別な部屋で管理しているんだ。ヒナとクリスティちゃんはここで待ってるかい? 少し刺激がきついかもしれないのでね」

「私もお姉様と行きます」

「じゃあ、私も行くよお」っと、クリスティちゃんがおっとり言った。

 あたしたちは以前のエリアからさらにエレベーターで地下へ降り、通路を奥へと進んでいった。

「進めば進むほど、物々しくなってくるんですけども……。だ、大丈夫なんですか?」

「コトコくんなら大丈夫だろう。キミを信じて預けるよ」

「ちょ、ちょっとなんなんですか?!」

 ま、まさか魔王とか? 異形のものとか? 不気味な見た目だったら嫌だなあ。

「さあ着いたよ」

 なんだか分からない鋼鉄で作られた、重厚な扉で封印されたケースの前にたどり着いた。

「じゃあ開くよ」

「あっ! ちょ!」

 ジャックはすでにドアのスイッチを押していた。重厚な金属の扉が重々しく開いた。怖くなったあたしはギュッと目を閉じた。恐る恐る薄目を開く。

「きゃーかわいい!」

「ほんとだーあ」

 へっ? 二人の声を聞いてあたしはパッと目を開いた。

「なんじゃこりゃ?!」

 そこに納まっていたのは可愛い女の子だった。

「えっ、小1? もしくは幼稚園児?」

 あっ、でも、なんだろうこの背筋が凍るようなプレッシャーは……。

 あたしは二人に目をやった。最初の反応とは裏腹に二人の顔からは血の気が引いていた。そして震えていた。

「大佐なんなんですか、このプレッシャーは?」

「魔力によるものだと思うんだけどね。私たちもまだよくわかってないんだよ」

「えっ、大丈夫なんですかこんな体持ち出して……」

「大きな魔力と考えたときに思い浮かんだのは、この体しかなかったんだよ」

「わがまま言ってすみません。では、お借りします」

 ジャックがあたしのアクセサリーを手に取った。

「コトコ、コードはさっき送っておいたから。あとはいつもの手順で」

「了解!」

 あたしは体の構成をとめた。そして、彼女の体に接続する。意識が持っていかれそうになる。一瞬のうちに、あたしの全てを奪い去ろうと、波が押し寄せてくる感覚。

「ふははははははは……。なっ、なんだこの力は! この体があれば世界を我が手にできそうだ!」

「コトコ、馬鹿なことやってないで、急いでるんじゃなかったの?」っとジャックがいった。

「コトコちゃん、目つきが悪いよう、怖いよう」

「お姉様、どうしたんですか?」

 あたしを侵食しようとした波が何かに遮られ、飛散した。

「あ、あれ? みんなどうしたの?」

「あっ、穏やかになった。よかったぁあ」

「お姉様!」っと、抱きつかれる。

「おっ、重いよ。今はどうみてもヒナちゃんが、お姉さんだよ」

「無事に制御できたみたいだね」

「いや、なんかマジで今まで知らなかった力に目覚めた感じがしました。生身の人間なら駄目だったかも、耐えられなかったかも知れません。これが魔力か……。この体は、血筋も素質も才能も申し分ない感じだよ。これなら絶対封印解除できるよ。ではちょっと借りますね」


 そして、あたしは封印の前で四つん這いになっていた。

「なっ、なんで! なぜ封印解除できないんだ?!」

「コトコちゃん、マリアちゃんは簡単に封印解除できたって言ってたよねえ?」

「王家のものじゃないと開かないんですかね?」

「うーーーん、ひらめいた! みんなごめん、一回グランディア城へ戻ろう」

「王国メイド隊に、ヘリで輸送してもらう」

 グランディア城へ戻ると、大勢の衛兵があたしたちに駆け寄ってきた。強大な魔力が原因らしい。

「リサさんが間に入って話してくれる」

 続いてマリアちゃんもやってきた。

「大丈夫、僕の友人達だから。で、クリスティどうしたんだい?」

「やっぱり、封印の扉が開かなくってえ。コトコちゃんが考えがあるから、グランディア城へ行こうって」

「でっ、コトコは?」あたしを探し、周囲を見渡すマリアちゃん。

「あれ? なに、この可愛い子、この子誰?」 「あたしだよコトコだよ」

「あ? え? こ、コトコ? また人の体勝手に使ってるの?」

「失礼な! ちゃんと許可貰いましたよ。今回は大丈夫らしいんですよ」

「あれ?! 強大な魔力の発生源はコトコ?」

 マリアちゃんは、目や頭をあちらこちらに向ける。かなり混乱してるようだ。

 混乱しているマリアちゃんに助け船を出す。

「そうだよ、魔力の多い体を借りたんだよ。マリアちゃん、この魔力を封印の魔力供給に使えないかな?」

「なるほど! 一度試してみよう」

お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。

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