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第19話 正体を暴け

転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。

<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>

 あたしたちは一旦会場の方へ戻った。プリンセス達がいる雛壇は一段高い所にあって、宴席側から近づくのは難しそうだった。

「コトコちゃん、裏から回った方が良さそうかもぉお」

「クリスティちゃん、とりあえずあのメイドさんたちが出入りしている扉に近づいて」

「うん、わかったぁあ」

 クリスティちゃんは、メイドさんからドリンクを受け取りさりげなく出入り口の方へ近づいた。

「コトコちゃん、この辺りでいいのかなぁあ?」

 あたしはポシェットから顔をのぞかせ周囲の状況を確認した。

「うん、いい感じ」

 クリスティちゃんはポシェットのそばに手のひらを持ってきた。

「はい、コトコちゃん乗り移ってぇえ」

 あたしはその手のひらに乗り移った。クリスティちゃんは「フフフ」っと笑った。

「クリスティちゃんどうしたの?」

「ちょっとくすぐったかっただけぇえ」

 クリスティちゃんは少し屈んであたしを地面の上に降ろした。あたしはメイドさんたちの出入りに合わせて、扉の中に滑り込んだ。

 そこからは、壁沿いや物陰に身を隠しながら、ひな壇の裏手へ近づいて行った。

 会場から客人たちの歓声が聞こえた。

 歌姫が登場したのだろう。あれは、あたしじゃなくてヒナちゃんだけど、みんなには絶対分からない。ウイッグを着けてカラーコンタクトも外し、ヒナちゃんは何時もの変装を解いた状態だ。

 その頃あたしはと言うと。マリアちゃんの後方三メートルの位置にいた。

 ヒナちゃんの歌声が聞こえてきた。

「うっ、ヤバイ! これは、ヤバイ! うまい! うますぎる!」

 想像していた以上だ。今後あたし歌えないんじゃないかな……。ヒロト先輩に下手になったなって言われそう」

 いかんいかん、それより目的を果たさなきゃ! ヒナちゃんに申し訳が立たない。マリアちゃんだけをこっちに気付かせないと……。どうすればいいかな……。

 あたしは、ぽんと手を打った。

「よしこれでいこう」

 周囲を見回し人がいないことを確認する。

 体を元の大きさまで戻すとマリアちゃんの姿に変身した。

 あたしは量子コントロールを使って、手の中に消しゴムを出現させた。

「ちょっと大きな椅子が邪魔だなあ」

 幸い大きなガラスの椅子は、第二王女の後ろ姿が透けて見えた。

 普通であれば当たらない角度だが、そこは量子コントローラーを駆使し、大きな椅子の周囲を回り込ませる。

 いい感じに頭にヒットした。キョロキョロと周囲を見回す第二王女。

 続けて消しゴムを頭に投げつけた。またキョロキョロと周囲を見渡す第二王女。

 次に二つ連続で消しゴムを頭に投げつけてやった。第二王女は後ろを振り向いた。そして、こちらに気がついた。ものすごく驚いた顔でこちらを凝視している。

 第一王女に何か話しかけた。二人の間で会話があった後こちらをギロリと睨みつけ、ずんずんずんと歩いてきた。

「そこの僕そっくりなお前! お前誰だよ! っていうかコトコだろ」

「あっ、マリアちゃん。さすが! よくわかったね」

「よくわかったねじゃないよ、何やってるんだよこんなところで。僕がふたりいるところ誰かに見られたらどうするんだよ」

 プンプン怒っているマリアちゃんに、あたしはギロリと睨み返した。

「マリアちゃん! 確か秘密は、無いんじゃなかったん、で・す・か・ねーーー。あたしには散々秘密はだめだとか、自分には秘密がないとだとか言っておいて、これはどういうことなんですかね!」

「ご、ごめん」

 あたしはその顔を見てニンマリとした」してやったりフフフフフーーー。

「しかし、無茶するなあ。で、いま歌ってるのだれだよ。あっ、ヒナちゃんか?! 道理で上手くなってるとおもった」

「それ言わないで、メンタルぶっ壊れるから」

「とりあえず、お願いだから今はちょっと持ち場に戻ってくれる」

「持ち場ってどこだよ」

「ごめん、ごめん、席、自分の席に戻って」

「後で必ず連絡するから」

「ほんとだね。ちゃんと連絡するんだね。クリスティちゃんも、ヒナちゃんも、カンカンのプンプンの激おこだよ。今日中に連絡してよ」

「今日は忙しくて無理だよ」

「ダメ、寝るんでしょ! 寝るときは暇でしょ! みんな今日はこの城に泊まるんだから、夜になったら呼び出して」

「わ、わかりました」

「よし、じゃあ席に戻る。今夜楽しみにしてるからね」

「トホホホ……」と、マリアちゃんはとぼとぼと自分の持ち場に戻っていった……。


「ヒナちゃん、クリスティちゃん、やっぱり第二王女がマリアちゃんだったよ」

「やっぱりなあ」

「さすがです! クリスティお姉様」

「伊達に長い付き合いじゃあないんだよぉお」

「マリアちゃんから、今夜連絡があります。そして、あたしたちをお部屋に呼び出してくれます。あったら、マリアをとっちめて理由を全部しゃべらせましょう」

「怖いよコトコちゃん目の色が変わっているよぉお」

お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。

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