第17話 変身できた
転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。
<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>
「はぁぁぁあ? うそ? 凄いロングヘアーだよ? プラチナブロンドで、色も全く違うし……」
「髪の毛なんてどうにでもなるよう」
「目の色も琥珀色だったよ確か」
「うん、そうなんだけどぉお」
クリスティちゃんは、第二王女から目を離さない。強烈な視線を第二王女へ送る……。
第二王女がコチラに気づいた様な気がした。第二王女の額に汗が光った様に見えた。
クリスティちゃんの瞳はマシンに向きあっているときの眼だった。
第二王女が少し躓いた。観衆が少しどよめいた。
「……あれ絶対マリアちゃんだよ」
「たっ、確かにそうかもしれない……」
「マリアちゃんがグランディア王国の王女だと長期休学も納得がいくね」
「うん」
一度そう納得すると、急に腹が立ってきた。
「マリアめーーー。あたしにはヒミツはダメだとか、自分にはヒミツは無いとか言ってたくせにーーー。正体を暴いてやる!」
「お、お姉様これでも飲んで落ち着いてください」
ヒナちゃんが手に持ったドリンクをあたしにくれた。ゴクリゴクリとそれを飲み干す。ふぅぅぅうっと一息つく。
「しかし、どうやってマリアって認めさせるかだね……。ここは奴のホームグラウンド。しかも、相手はプリンセス。どうすれば……」
「お姉様、マリアお姉様になれませんか? お姉様なら、変身出来そうな気がするのですが……」
「えっ、うーーーん……」
「データがあるから、ヒナちゃんには、なれるんだけど……」
「遺伝子マップがあればなんとかなるかもしれないよ」
「あっ! 茶々丸カットイン! しかも、また、音声出しちゃって皆にバレたらどうするの!」
あたしは、囁き声でたしなめる。茶々丸はあたしの手の平の上に移動すると姿を現した。
「大丈夫だよ。これだけ人がいれば誰が喋ってるかなんて分からないよ」
「茶々丸キミは色々と物知りだねえ」っと言って、茶々丸の頭を撫でるクリスティちゃん。
「茶々丸また顔真っ赤にして! この色ボケハムスターがっ!」
「そんなこと言うなら教えないよ!」
「うぐぅう、ごめんなさい、教えて下さい、茶々丸様!」
「フフフ、髪の毛とか爪とか血液とか遺伝子が採取できる物があれば可能だと思うよ」
「そんなもの都合よくあるかーーー!」
「コトコちゃん、これ」
クリスティちゃんがポーチから何やら袋を取り出した。続けてその袋の中から何かを取り出す。それは、髪の毛の束だった。
「友達の証であり、お守りっていって。一年生の頃に貰ったの」
「なんていうものを持ってるんですかクリスティちゃん! これがあればいけそうだよ。茶々丸、どうすればいいの?」
「アクセサリーに近づけて分解吸収」
あたしはその通りにした。
「よし、準備は整った。試したいけど、ここじゃあ変身できないなあ」
「お姉様、これから第一王女の挨拶があるみたいです。それが終わったら、トイレに行きましょう」
あたしたちは女子トイレの中にいた。
「マリアちゃんをイメージし、姿を変えた」
「どうかな?」
「わあ!」
二人は歓声を上げた。
「マリアお姉様にソックリです!」
「量子コントロールと頭は使いようだねえ」っとクリスティちゃんが言った。
「で、どうするの?」
「次に先ほど見た第二王女の髪の毛と服装をトレースしてください」
「そっくりとはいかないかもしれないけどやってみるね」あたしは第二王女の姿になった。
「あっ、似てますよ! ポイントは押さえてますね」
「うん、いいねえ」クリスティちゃんのお墨付きをいただいた。
「その姿で城内はフリーパスなはずです。第二王女を見つけたら。マリアお姉様の姿に戻します。二人が遭遇した時点で僕が二人に! お前誰だよ! って事になります。その時点でマリアお姉様ってことはハッキリしますね。あとは、マリアお姉様に告白させます」
「ヒナちゃん凄いよ天才だよ!」
「あとはどうやってマリアちゃんを探すかだよね。賓客エリア以外はよくわからないし……」
「コトコなら周囲の温度から人が何人いるかくらいは分かるはずだよ」っと茶々丸が言った。
「なるほど本体の方の機能だね。その辺の機能は意識して使おうと思ったことがなかったよ」
「コトコは結構中身がアナログだからなあ」
「あ、ほんとだ、周囲に何人いるか把握できるようになったよ」
「そうしたらその人数から推測すれば手掛かりになるんじゃないのかな? 今日は二人の姫が一緒に行動している可能性が高いんじゃない?」
「うぐぅう、茶々丸賢いじゃないか」
「よーし、城内の探索に向け、しゅっぱーーーつ!」
お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。




