第15話 お披露目会
転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。
<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>
「コトコちゃんも招待されてたんだね」
声の主はクリスティちゃんだった。
「おおー、クリスティちゃんが来ていてよかったよ。緊張で死ぬとこだった」
あたしはクリスティちゃんに抱きついた。
「お役に立てて光栄だよぉお。そうだ、ヒナちゃんも来てるかもしれないよぉお。さっきオニール大佐を見かけたからぁあ」
「なるほどオニール家も招待されてたのか、それは心強い」
あたしはキョロキョロと周囲に目をやった。ほんとだオニール大佐だ。ちょっと待てよ……。あたしは焦ってオニール大佐に駆け寄った。
「おお、コトコくん」
「オニール大佐、今日は保護者と一緒です。あたしのこととか、ヒナちゃんのこととか、上手く誤魔化してくださいよ」
「あっ、そうだね了解した」そして、ヒナちゃんを探す。
「ヒナならあっちだよ」大佐は顔で方向を示した。
「見つけた! ヒナちゃんだ」
あたしはヒナちゃんのもとへ近づいて行った。
振り返ると、レナードさんとキクノさんが大佐に挨拶しているのが見えた。
「ふーっ、ヤバイ、ヤバイ」
そして、あたしは後ろからヒナちゃんのほっぺたをつんつんした。
「あっ、お姉様。お姉様も来てたんですね。あれから、マリアお姉様は?」
「あのままだよ、休んだままだよ、行方不明だよ」
「そうなんですね。心配ですね」あたしは頷いた。
「そうだ、クリスティちゃんも来てるんだよ」
「そうなんですか?」
あたしは、クリスティちゃんを探した。彼女は中世の王と王妃の様な気品を漂わせた、只者ではない人と話していた。
「クリスティちゃんが凄い人と話してるよ」
「あれはドワーフの王と王妃ですね」っとヒナちゃんが言った。
クリスティちゃんがあたしの視線に気づいた。二人に手を振りこちらに歩いてきた。
「クリスティちゃんすごい人たちと話してたね」
「すごくないよ。あれは、私のおじいちゃんとおばあちゃん」
「えっ、おじいちゃんとおばあちゃん? さっき、ヒナちゃんがドワーフの王と王妃って言ってたよ」
「確かにその通り、ヒナちゃん詳しいねえ」
「二人は、あたしのお母さんのお父さんとお母さんです」
「なにーーー! クリスティちゃんって、お姫様?」
「ええぇえ? 違うよう、私はエドナだから」
「そ、そっか、なるほどね」
そ、そうだあの人を見つけないと。あたしはぐるりと周りを見渡した。
「どうしたんですかお姉さま?」
「ひろと先輩も来てるはずなんだよ。ひろと先輩を見つけないと……」
「うん、ひろと先輩も来てたよぉお。私と挨拶した後、あっちの方に行ったかなあ」
「クリスティちゃんありがとう。ちょっと探してくるよ」
「うん、わかったぁあ。ヒナちゃんと私はここで待ってるからぁあ。用事が済んだらまた戻ってきてぇえ」
「了解! じゃあちょっと行ってきます」
「ヒロト先輩! 人が多すぎて見つけるのに一苦労しましたよ」
「コトコくん、ちゃんと来てて安心したよ」
「家族で行きますって端末にメッセージを送っといたじゃないですか!」
「ちゃんとメッセージは読んだよ。でもまあ舞台が舞台だから土壇場で逃げ出すんじゃないかと心配だったんだよ」
「そんなに信用ないんですかあたしは?」
「いやいや信用してるよ。これは僕の性分だ気にしないでくれ」
「ヒロト先輩は一人で来てるのですか?」
「いや僕も家族で来てるよ。イシバ家にも招待状が来ていたんでね。だから海斗も来てるよ」
「そうなんですね。失礼しました」
「ヒメちゃんも来てたから、ほぼ勢揃いだね」
「知った顔が多いから歌いやすいんじゃないかなあ」
「何言ってるんですか! 知ってる ヒト 以上に知らない人がいっぱいいますよ」
「コトコくんの登場までまだ時間があるから出番が近づいたら連絡するよ」
「ヒロト先輩、時間まで美味しいもの食べてていいですか?」
「時間までは自由だよ。ただ口の周りに食べ物をつけて舞台に上がるのだけはやめてくれよ」
「そんなわけないでしょ! 舞台上がる前にはメイクするんですから」
「冗談だよ冗談! コトコくんはまじめだなあ。ではまた後でね」
あたしは、ほほを膨らませ離れていくヒロト先輩の背中を見送った。
あたしは、再びヒナちゃん、クリスティちゃんと合流した。二人と一緒に美味しいものを食べて回る約束をしていたからだ。ちなみにあたしは美味しいものに目がない。美味しいものがいっぱいあってたいへんだ。
「どれが美味しかった?」
「これなんか美味しかったですよ」
「うん、あたしも好きな味だったなあ」
などと、二人と一緒に食べ物を物色していると。
ドン! っと体に当たられた。結構強かったので床に倒れてしまった。いてて、しかも何か冷たい。
「うわあ、飲み物がかかってる! どどうしよう」
あたしはぶつかったやつを睨みつけた。
眉間にしわを寄せ目を細めて見ると……。その顔はどこかで見た顔だった。
あちらの方が先にあたしに気付いたようだった。
「あっ、おまえは!」
「あっ! エロエルフ!」あたしは、指差し叫んでいた。
「おまえ、なぜここに?」
「なんでエロエルフがここにいるんだよ!」
「余が呼ばれるのは当然であろう」
「当然?! まあいいよ、それより、どうしてくれるんだよこのドレス!」
「騒ぐな! すぐ新しいのを用意してやる」傍の者に新しいドレスを用意してくれんか、っと声をかけた。ハッ! と言ってエロエルフの傍らを離れた。
「ちょっと待て! おかしいだろ、まず謝れ! 何でも カネ で解決しようと思うな!」
「こっ、コトコちゃん! その方はエルフ国のプリンスだよ!」
あたしは声の方をみた。クリスティちゃんの顔からは血の気が引いていた。
「はあ?」あたしは、口をあんぐり開いてヒナちゃんをみた。ヒナちゃんは頭を立てに降った。彼女の顔も真っ青だ。
「このエロエルフが……、プリンス……」
お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。




