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第14話 エルフの少年

転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。

<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>

 店員とモメていたのは、銀髪の長髪を後ろで一つに束ねたエルフの少年だった。その横にこちらもエルフだろう耳を持った老紳士が立っていた。

 あたしは困っている店員に声をかけた。

「あのー、どうしたんですか?」

 そのエルフ達はこちらへ振り返った。ブルーの瞳がとても美しいエルフの少年と、銀髪短髪をキッチリ整えたダンディなおじ様だった。

「このお客様がオーダーメイドを5日で仕上げてほしいというもので」

 うーん、レナードさんも今回は間に合わないって言ってたしなあ。

「オーダーメイドは一週間では無理みたいですよ? あたしの連れも諦めたんですから」と、店員さんを援護した。

「いや、しかしなあ」

 なかなか物分りが悪い様である。さらに一言付け加える。

「あなたも無茶を言ったらダメです。後ろもつかえているので、あるものの中から選ぶか諦めてくださいね」

「爺、なぜ余の要望が通らんのだ」

「坊ちゃま、ここは他国ですので」

「どうしてもこのデザインを素敵に仕上げてもらいたいのだ」

「あなたもわからん人ですね」っとあたしが言う。

「余を誰だと思っているのだ」

「わがままなエルフの少年」

「…………」

 エルフたちは沈黙した。さらに下手くそな絵が視界に入ったので言ってやる。

「なんですかそのへたくそなデザイン画は」

「な、な、なんだと」

 彼はあたしにググっと詰め寄ってきた。焦ったあたしはとっさに護身術で身を守ってしまった。ひっくり返りキョトンっとするエルフの少年は、呆然とあたしの顔を見上げていた。っと思っていたがなんだかちょっと視線があたしの顔からずれていた。そして、顔が真っ赤になった。耳までももいろだ。

 あたしがあれれ、っと首をかしげていると……。火照った顔で「しましまパンツ」っと一言発した。

 あたしの体温は急上昇した。表情は怒り狂っていたと思う。 起き上がってきたエルフのほっぺにバチン! っと、平手打ちを食らわせた。

「このエロエルフが!」

「坊ちゃま、ちょっとえらい騒ぎになってきました。いろいろと都合が悪いので店を出ましょう」

 二人は慌ただしく店を出ていった。

 店のお客さんから拍手喝采が巻き起こった。

「やあ、お嬢さんスッキリしたよありがとう」

「さあさあ先にレジを済ませなさい」

「あたしは後でいいです。順番通りでいいです。それやっちゃうとさっきのエロエルフと同レベルになってしまう気がするので」

 しかし、なんだったんだよあの子。あのエルフのせいで、エルフの品位が下がっちゃったよ。あたしの清廉潔白で美しいエルフ像が……。

 やっと支払いを済ませて店を出ると、レナードさん、キクノさんが向いの店から出てくるところだった。店員さんに挨拶されていた。

「コトコ随分時間がかかったね?」

 二人ともニヤニヤしている。

「し、支払いは簡単でした! 時間がかかったのはエロエルフのせいです!」っと言ってずんずん歩いていった。


 その日は雲一つなく奇麗に晴れ渡っていた。

 グランディア王国国際空港へ降り立つとそこからは空港に置いてあったレナード号に乗り換えた。

 山間に目をやると僅かな雲が金色に輝いていた。窓から吹き込む乾いた風が気持ちいい。

 レナード号は快走していた。延々と広がる田園地帯、色鮮やかな花々や作物が通りを賑わせている。そこを通り抜け山間部を抜けると、大きな湖の中ほどにその城はあった。

 純白の外壁なのか? 夕日があたって黄金色に輝いていた。前世も含めてこんなお城を見るのは初めてだ。

 グランディア城へ続く白い橋も装飾が施され美しい。その橋を渡り直前の跳ね橋を渡ると、グランディア王国の城内だ。城内もあちこちに豪華な装飾が施され、大陸全土を統治していたころの栄華を誇っている様だった。

 レナードさんは、城内の車寄せに車を止めた。宮殿の衛兵がドアを開けエスコートしてくれる。案内に従って城内を進む。

「ここがお客様方のお部屋になっております。準備が整いましたらお声をかけてください」

 そういうと扉の傍に綺麗な姿勢で控えた。ここが今日あたしたちの寝泊まりする部屋になるようだ。

 あたしたちの準備が整うとレナードさんが案内人に声をかけた。

「では宴会場へ案内させて頂きます」

 それに続いて城内を進む、どこもかしこも煌びやかで落ち着かない。

「コトコ大丈夫かい? 相当緊張しているみたいだけど。ほら、リラックス」

 レナードさんが、両手であたしのほっぺたをぷにぷにした。

「あう、レナードさんやめてくださいよ」

「やっと正気にもどったね」

「アハハハハ、あまりの場違い感に若干意識が飛んでました」

 そのあたしの目の前に開かれたのは超豪華な大きな扉だった。エスコートされ中へ入ると眩さに一瞬目がくらむ、思わず右手で視界を遮った。左手はしっかりとキクノさんが握ってくれている。眩さに慣れるとシャンデリアが無数に垂れ下がっているのが分かった。映画でしか見たことの無い様なシャンデリアだ。そこは強大な空間だった。一歩一歩扉から遠ざかる。すると傍らから声が掛かった。

お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。

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