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#03 黒い愛の集合体

私の彼も、私の目には全人類と同じく、黒いあのカタチで映るので、手で触れないと分かりません。


私は突然、黒い誰かに好きだと言われ、男性かと思っていたら、女性だったこともあります。


私はそんなこともあるので、出来るだけ黒を考えないようにして、肌触りと性格だけで人を好きになります。


私が黒自体をまともに好きになったりすることは難しく、肌と性格以外で他人を好きになるのはかなり難しいです。


私は向き合っている人の口がどこに付いているのかも、目がどこを向いているのかも、黒目がどこなのかも分かりません。


私は誰かの腹黒い部分や嫌な部分が、見えていた方がむしろ楽で、逆に幸せになれるかもしれません。


私は彼のことを、気配の黒さや、僅かな動きの違いなどですぐ分かるようになりたいです。


私は、黒い外見をしながらも、心がキラキラと美しく輝く彼に、一度接しただけで恋をしました。


私は普段、黒に囲まれて生活しているから、素敵な男性をすぐに見つけられたのかもしれません。


私は普通ではない黒に苛まれた女だから、苦痛に感じ、彼の愛情が消え去らないか、心配しています。


私の妹は街で一番可愛いと評判みたいですが、可愛いとはどういうものなのか、黒ばかり見ている生活の中では見当も付きません。


私の基準は自分しかいないので、黒にまみれていて、白さを携えた私があまり可愛いと言われないということは、妹が相当可愛いと言うことなのでしょうか。


私がこうやって黒にまみれながらも、普通に近い生活を送れているのは、妹の影響が一番強いかもしれません。

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