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心霊コレクター  作者: 呼霊丸
病院の怪
6/46

その後(改)

話の内容を変更しました

変更後は(改)と記載しております

祖父が亡くなってから数週間後


夕凪は篤が勤めていた大手製薬会社を訪れる、受付で

宮地雪音を尋ねる

雪音が居る事務所は地下2階らしいエレーベーターで降りるよう案内される

《やっぱりエレベーターなんだ》心でそう思いつつ仕方なく乗り込み地下2階へ到着する

途中上に登る階段を見つけ帰りは階段を使おうと思った


目的の部屋は簡単に見つかった資材管理室

《あ、ここだ》

夕凪は部屋をノックする

中から「どうぞ」と声がしたので扉を開け中へと入る


「失礼します・・・」


部屋の中を覗くとパソコンに向かっている1人の眼鏡を掛けた女性の姿があった

部屋の中には他に人は居ない


「あのー、お電話した夕凪と申しますが・・・」


雪音は座っていた椅子から立ち上がる


「呼び出してごめんなさい、そちらのソファーに座って」

「はい、失礼します」

「なにか、飲み物はと、普通のジュースと特製ジュースがあるけどどっちがいい?」


いきなり初対面で特製ジュースなる訳の分からない物を飲ませようとするこの雪音という人物に少し警戒を抱く夕凪、当然


「あ、普通の方でお願いします」


と答えるも、素っ気ない返事が返ってくる


「・・・あ、そう」


冷蔵庫から氷とジュースを取り出し、コップに注ぎ夕凪の前に差し出される


「それで電話の話だけど、松本篤は亡くなった、それは病院から連絡があり、私もこの目で確認しました、その後あなたから連絡があったので気になったの再度、篤の事を確認したらもうお葬式は済み、肉体は完全にこの世界から消失してることになるわね、なのに声がだけが聞こえてきたと」

「はい、そうです」

「例の石を見せてもらえる?」

「はい、これがそうです」


夕凪は篤から預かった透明の石を取り出した

雪音はその石を手に取りながら


「ほほう、なかなか綺麗な石だね、ガラスのような水晶のような透明な石だね、それで今はその声は聞こえるの?」

「いいえ、残念ながら今は篤さんの声は聞こえなくて、代わりに祖父の声が聞こえてきています」

「今も?」

「はい、おじいちゃん聞こえる?」


夕凪の呼びかけに祖父が反応する


「おお、夕凪やどうしたんじゃ?」

「ほら?」


雪音は腕を組みながら考える素振りをする


「ん・・・・、ごめんなさい、私にはその声は聞こえないようね、信じてない訳ではないのよ、現にこうして何の情報も無くここに来られてるわけだし、ただ、その石にからの声についてはあなたにしか聞こえないようね」

「やっぱそうですか、おばあちゃんにもおじいちゃんの声を聞かせてあげようと思って持って行ったのですが聞こえていないようでしたし・・・」

「なるほどね、この手の不思議な石の話は世界中にあってどれも信ぴょう性に乏しいんだけど、こうして目の当たりにすると中には真実も含まれているのかもしれないね」


雪音の話はさらに続く


「こういったアイテムはコレクターが居てね、お金持ちの間では高値で取引がされている、だからここに来てもらったんだけどね、ただ特定の人物しか効果が無いのならあまり価値は無いかもしれないね」


雪音はもし夕凪の話の通りに亡くなった篤から声が聞こえたなら高くで買い取ろうと思っていた

夕凪にはあまりピンとこない話だ


「実はこの会社のもう1つの顔と言うべき姿が"心霊コレクター"と呼ばれる人間の枠を超えた不思議な現象を生み出す物探し出し金持ち相手にオークションにかける、私はここでそういう仕事をやってるのよ」

「まぁ実際に篤もまだこのことは知らずに死んでいったんだけどね・・・」


夕凪は唐突にそんなことを聞かされても返事に困ったが、なんとなく今まで生きてきた人生の出来事を考えると納得できる部分もあった


「お金、地位、名誉などすべてを手に入れた人達は、成功した大きさに比例して死の形を探求しだす」

「みんな死の形は歪んだものさ、不老不死なんて当たり前、プラス化け物的な要素を切望しているのだからね・・・、ごめんなさないね唐突にこんな事を聞かされても、ただあなたなら少しは共感できる部分があるかなと思ってね」

「いいえ、私も小さな頃から不思議な体験を一杯してきているので、なんとなく分かります」

「ありがとう、夕凪さんは優しいね」

「ちなみにもしその石の声がどんな人でも聞こえるとしたら、おそらく10億、いや100億出しても欲しいという人はいるだろうね」

「え?そんなに」


夕凪は少し困惑する


「その中には夕凪さん、あなたを殺してでも奪おうとする輩もいるかもしれません、その石の事決して他人に話さないようにしてくださいね、ちなみにお姉さんは口が堅いから安心してね」

「は、はい、わかりました」


夕凪はこの石がそんなに価値のある物かもしれないと、石に対する考え方が改めた

夕凪がしばらく石を眺めていると石に写る雪音の姿に何か別の気配を感じる

石を観察する夕凪を見て雪音は声を掛ける


「なにか変わったことでもあるの?」


夕凪は石を手にしながら見えた者を伝える


「ね、猫?、雪音さんの周りに1匹の猫が見えます」

「どんな猫?」

「真っ黒い猫ですね」

「もしかしてクロちゃん?」


猫は名前を呼ばれたことがうれしかったのか尻尾と立て雪音にスリスリしている


「どうやらそうらしいですね、この子喜んでますよ」


夕凪にはすでに石を通さなくても黒猫の存在が分かるようになっていた


「クロちゃんが私のそばに居たなんて・・・」


雪音さんの目がうるうるしている


「・・・亡くなったクロちゃんが付けていた鈴を今でも大事にお守りとして持っていてよかったよ」

「そばに居ると分かっていても、一目でいいから会いたいものだねぇ・・・」


夕凪は少し考える


「実験してみましょうよ、もしかしたらなにかできるかも」


雪音さんは目が輝いている


「試しに私がこの石を手の上に置くので、雪音さんも石の上に手を置いてみてください」

こんなことはやったことはないが、思い付きで言ってみた。

「そういう閃きは嫌いじゃないよ、やってみよっか」

「はい!」


そう返事をすると、夕凪は石を手の上に置いた、雪音はその上に手を置いてみる

じーっと観察する2人


「雪音さん、どうですか、なにか感じます?」

「ん・・・、私にはやっぱなにも見えないかな・・・」

「やっぱダメなのかな・・・」


そう思っていたら、雪音の肩に乗ったクロが二人が重ねる手の上にぴょんと乗っかった

その瞬間、2人の間になにか不思議な光が一瞬突き抜けた感じがした

それはほんの一瞬だけだった、雪音の脳裏に2人の手の上に乗っかるクロが焼き付いた


「おおー、本当に一瞬だけだったけどクロちゃんの姿が見えた気がしたよ」


雪音は夕凪の手を両手で掴み


「ありがとう、ありがとう」


感謝の言葉を述べていた


一方、さっきまでのクロの姿に変化が見れた、さっきよりか一回り大きくなり、頭の上から、背中、尻尾まで黄金色の毛が生え、黒と金の2色になっていた、特に尻尾については2尾に見えるような2色上下の柄とないる、当然雪音にはこの姿は見えていない


クロは雪音のそばで満足しているようだし、危険であれば雪音に知らせるのだが、むしろ雪音を守るかのような姿に夕凪はあえて知らせる事はやめておこうと判断した

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