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6 エピローグ

 闇の中、円卓を囲む十二人の人影がある。


『おじい様がやられましたわ』気位の高そうな女の声。


『あのクソジジイ、ついにくたばったか』粗野な男性の声。


『死んでませんわ。全治三カ月』

『チッ、しぶといジジイめ』


『おじい様を倒したのはだれなんだ』優雅な男性の声。


『おどろかないでくださいまし、邪神ですわ』

『ハア? 封印されてるはずだろ』

『女神に封印を解いてもらう見返りに、私たちを倒すつもりだとか』

『おもしれえ、返り討ちにしてやる』

『私も興味ありますわ、その邪神に』


『なら、こういのはどうだ』優雅な男性の声は続ける。『――このなかで邪神を倒した者を真の魔王とする――というのは』


 ざわざわ、と影たちに波紋が広がる。


『いいんですの、お兄様?』

『ああ。皆も、今まで水面下で行われた権力争いの決着にふさわしいと思わないか? 相手は神話に伝わる邪神、その首を魔王の証とするには十分だ』

『そんなことを言い出すんだ、自信があるんだろうなー、アニキ』

『はは、どうかな。――皆もそれでいいかい?』


 影たちはそれぞれに応じると、姿を消す。


『さあ、十二の魔王と邪神のデスゲームといこうか』




 とりあえず降りた名前も知らない大陸で、わたしとリリーは海を見ています。


「クロ様ー、魔王退治なんてやめてデートにしません?」

「ダメだよリリー、わたしは魔王退治を条件に転生させてもらったんだから」

「そうですか、わかりました」


 リリーはわたしのとなりに立つと、肩にそっと手を置きます。


「魔族はプライドが高いのであちらから来る可能性がありますが、道のりは長くなるでしょう。あまり気負わず、観光を楽しむつもりで旅に出ましょう」

「……うん、そうだね」

「ではクロ様、行きましょうか婚前旅行に」

「あれいつの間にか婚前旅行になってる。……イヤって言ったら?」


 伸びてきた触手が腰に絡みます。

 あ、これは逃げられないやつですね。


「わたしとクロ様の運命はだれにも引き裂けませんわ」






「タコさん、ごはんですよ」


 タコさんのごはんを見せながら水槽越しに話しかけても、タコさんはわたしをチラリと見ただけで、タコつぼから出てきてくれません。


「あらクロ、ふられちゃったわね」


 それを見ていたママがからかってきます。


「ふられてないです。この前はつぼから出てきてくれました」


 タコさんはつぼの中から目だけ動かしてこちらを見てます。


「この前、友達がタコさんを見て『今日タコパ?』って言ってからこうなんです」


 ちなみにタコパというのは、たこ焼きパーティーの略だそうです。


「そうなの、かしこいのね」

「そうです、かしこいんです」


 タコさんは、わたしが動物番組で見たタコのかしこさに感動していたら、それを見たパパが海で捕ってきたタコさんをわたしにくれたのです。


「はやくお友達になれるといいわね」

「うん」


 つきっぱなしのテレビから、警報とあわてたアナウンサーの声が聞こえてきました。電波が悪いのかテレビの声も映像も乱れています。




『……緊急…………隕石が……多数……』

俺達の冒険はこれからだ!!


なろうを始める前に書いてたストックがここまでで

次からは毎日更新は出来ないかもしれません

行き当たりばったりで書いてますが

どうぞよろしくお願いします。

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