第二章 醒めない悪夢
遅くなりすみませんでした。それではどうぞ
気づくとそこは焦土だった。
副隊長であるアルカはすぐに現状を飲み込めずにいた。
「ッ!!みんなは!?」
すぐに手元のデバイスから仲間の状況を調べるが、無情にも死亡の文字が並んでいた。
刹那、彼の頬を弾丸が擦過し、今現在狙撃されていることを認識した。おまけにわらわらと周囲から敵の民兵がわいてきて彼は逃げ道を塞がれてしまった。そんな絶望的な状況だが、彼は―にやりと不気味に口を歪ませた。
「正直ずっと待機にも飽き飽きなんだよねぇ。」
民兵達の間にどよめきが走る、その隙を突き彼はまず持っていたショートスコープ付きのマグナムで狙撃者の額を撃ち抜いた。
200メートルを軽く越えるのにも関わらず彼は華麗なヘッドショットを決めたのである。
たまらず民兵達が反撃してくるものの彼は腰から二丁の自動小銃を取り出し弾丸の軌道を読みつつ反撃の一撃を放っていた。
焦土に残ったのは小弾丸でズタズタにされた民兵の遺体と返り血まみれのアルカだけだった。
「そういや、何でここ焦土になったんだ?」
彼の問いに答えれるものはもうここににいなかった。
彼は殺戮をゲームのように繰り返している、このことから彼の異名は“殺戮愛好家”と呼ばれていた。
できれば感想もよろしくお願いします