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権力者

作者:

私はほとんどのものを手に入れた。


金、地位、名誉・・・・


会社を立ち上げ、事業を成功させ、巨額の富を得た。


世界規模にまで事業を展開し、輝かしい功績を上げたのだ。


もはや手に入らないものは何もない。


しかし、一つだけ手に入れられないものがあった。



女だ




容姿はたしかに素晴らしくすぐれているわけではないが、


悪いというほどではない。


普通、媚を売って玉の輿に乗ろうとする女が山ほどいておかしくないはずである。


しかし現れないのだ。


お金を積んで・・・というのも考えたが、なんともみじめだ。情けない。


たしかに、玉の輿を狙ってくる女と関係を持つのと同じかもしれないが


やはり体裁というものがあるのだ。


寄ってくる女をえり好みして、というのがまさに権力者というものではないだろうか。



しかし、寄ってこないのである。



私はなんだか疲れてしまい、柄にもなく気に入らない男の秘書に尋ねてみた。



「どうして私の周りには女が寄ってこないのだ」



秘書は答えた



「それはあなたが女性だからではないでしょうか?」













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