第4話
少し短いかも...です。
「きれい...」
汚れ1つ無いその真っ白で綺麗な髪の毛に見とれていると、その娘と目があった。その瞬間、目を潤ませながら
「つばきぃぃぃ~~~!」
と叫びながら抱きついてきた。
「つばきぃ~♪♪♪」
「えっ、えっとぉ......」
椿は、いきなりのことでかなりパニクっていた。
椿は、中学、高校共にその強さのせいで、周りの人達から恐れられて、必要以上に親しくしてくる者は、ほとんど居なかった。当然、彼女など居るはずが無い。
故に椿は、こう言った経験が全く無くこう言った行為の免疫も無い。
そんな奴がいきなり、かなりの美人(スラッとしたモデル体型で胸はCかD位、整った顔つきで綺麗な黒目、髪型は肩より長いポニーテール)に抱きつかれ、胸元や首筋に顔を擦りつけ、自分の名前を呼びながら甘えてこられているのである。
しばらくして、落ち着きを取り戻すと未だに、抱きついたままの美人に神眼を使いながら声をかける。
「君は、一体だ...
シロ・シンジョウ(神城 白) 18歳 女 Lv1
種族 獣人(犬獣人)
職業
HP 300
MP 200
STR 250
VIT 325
AGI 378
INT 232
DEX 176
LUK 59
スキル
・体術 Lv3
・気配察知 Lv5
特殊スキル
・獣化
ユニークスキル
・異世界言語理解
加護
・恋愛神の加護
は? 白? 白って...あの白? 何で獣人に...
おまえ、白なのか?」
「うん、そうだよ」
と笑顔で頷いた。
「何で...もしかして、ルナの言ってたのって...」
「えへへ、白を迎えにくることだよ!」
「迎えにくることだよって...とりあえず、詳しい話を聞かせてくれ」
と言って抱きついている白を離す。すると少し膨れながら
「むうっ、わかったよ。椿が引かれた後フレイが着て、力を貸してくれたんだよ。椿はルナが自分の納める世界に転移させたから、一緒に暮らしたいなら手伝ってあげるって」
「力を貸してくれたって...他にも色々聞きたいけど...本当に良いのか?向こうより危険で暮らしにくいぞ、多分...」
「良いの!椿と一緒に暮らせるなら大丈夫なの♪」
「一緒に暮らせるならって...わかったよ。なら、先に依頼を終わらせてから街に行こう。そこで必要な物を揃えるから」
「うん!!ありがとーつばきぃ♪♪♪」
と言ってまた、しっぽを振りながら抱きついてくる。
「わかったから、離れろって」
白を離してから薬草を探すために歩き出す。
「あ、待ってよー!つばきぃ~」
しばらく探していると、少し奥に行った所で、広がる用に薬草が生えている場所を見つけた。
「白、ここにある薬草を採取するの手伝ってくれ」
「わかったよぉ~」
1時間位して
「これくらいでいいか。白っ!そろそろ、帰るぞ」
と声をかける。戻ってきた白から集めた薬草を受け取り、アイテムボックスにしまい街に向かって歩き出した。