プロローグ2
目をさますと見たことの無い部屋にいた。
「ここは、一体・・・?」
「お、気が付いたかの」
声のする方を見てみると白髪、白い長髭の穏やかそうな老人と10人中8人が美人や美女と答えるほどの同い年くらいの美女がいた。
「貴方達は?」
「ほう、案外冷静じゃな。いきなり知らない所に連れてこられたら慌てるものじゃろ?」
「何が起きても冷静に物事を考えるよう祖父に調教られたので。それよりも...」
「おお、そうじゃった、まず儂らが何者かじゃったな。儂らは、お主らが言うところの神にあたる存在じゃ、そしてお主がおるこの場所は、神達の住まう場所天界にある儂の部屋じゃよ」
「どうして俺がそんな所に?たしか、トラックに引かれて死んだはずじゃ...」
「その事なのじゃが、言いにくいが...実はこちらの手違いでの、間違えてお主を殺してしもうたのじゃ」
手違いって、マジかよ...
あれ?よく考えてみるとこれってもしかして、小説とかでよくあるパターンのやつなんじゃ...
「うむ、そうじゃな。話が早くて助かるわい」
キターーーーーっ!!
意外にオタクな俺は、結構こんな展開に憧れていたりする。
あれ?俺、声に出してたっけ?
「いや、出しておらんよ。一応、神じゃからの心や記憶を読むくらいわけないわ」
なるほど。なら俺は、テンプレどおりチートなスキルや武具をもらって異世界に転移されるのか。
「うむ、そうじゃな。いやー、ホントに話が早くて助かるわい。前に来た奴は、落ち着きが無くてのぉー、話をするのに4時間も掛かってのぉー」
「前にもあったのかよ(*`Д´)ノ!!!」
「神もミスをするということじゃ、ほっほっほぉー」
いや、笑いごとじゃねーよ。
「あの...そろそろよろしいでしょうか?」
2人で話(?)をしているともう1人の神が話しかけてきた。
スッゲー綺麗な声してんなぁ、それによく見るとかなりのレベルの美女だよな。出るとこは出て、引っ込むところは、引っ込んで......
あ、赤くなってる。そういや、心が読めるんだったな。
「いやぁー、すまんな。面白い少年だったからついのお」
「いえ、大丈夫ですよ」
少しうつ向きながら答えた。