君の名前は
掲載日:2026/02/18
最近、金縛りにあったり、風呂場で誰かの視線を感じる。幽霊なんて信じていなかったけど、お祓いをすることにした。
「ナンマイダーナンマイダー......ナンマイダー!!!!!!」
「猫ですね」
「ネコ?」
「はいキャットです」
そういえば、このアパートの住人たちでかわいがっている野良猫を最近見なくなった。どうやら死んでしまっていたらしい。
そしてこの猫の霊を除霊するには、名前を呼んであげなくてはならないらしい。
「タマ」
「......」
「ミケ」
「......」
「どら」
それから、一時間名前あてゲーム大会が開催された。しかし、野良猫の自任している名前なんて当てられるはずもなく──
時間だけがただただ過ぎていった。
「あんだけ可愛がってたのに。大好きだったのは私だけで一方的な片想いだったなんて」
「にゃーん」
なぜだか猫は満足そうな顔をして消えていった。
「どうやら、大好きだったようです」
この一時間の苦労が一瞬で吹き飛んだ。
「お祓い料5万円になります」
ついでに今月の食費も吹き飛んだ。




