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支離滅裂な小説に転生してしまったので、私はモブキャラとだけ関わります!

作者: リュルク

「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!」




 私が小説家になろうで☆1を付けたクソ作品ではないかこれ……



 何でそんな世界に転生しているの!?



 あのさ、せめて私が大好きで毎回☆5をつけていた作家さんの世界に転生させてよ!


 同じ小説に転生するならさぁ……







 まさに今前世の記憶を思い出した悪役令嬢のフローラなのであった……




 この話、悪役令嬢のほうがヒロインやヒーローよりもまともだったんよ……



 だってヒロインって優しい性格って設定とは思えないくらい、サイコな性格だったからね……



 例えばヒロインちゃんはお花に水をあげて優しくとかなんとかいって、水魔法で洪水を起こしてしまったのに、それで花が枯れたけど悪気が無いから許してで、そんな反省できて優しいから素敵とかヒーローが言い出す話なのよ。




 話にならないでしょ!別に私はお花が好きってほどでもないけど、生命への冒涜すら感じたわ……




 それでいながら、悪役令嬢がヒロインが花を枯らしたことを嫌味を言ったら、酷い奴設定よ。



 そら嫌味どころか、私なら殴りつけてもいいと思うレベルだったね!



 そんな何もかもぶっ飛んだ主要キャラだらけと関わってなるものですか!




 私は引きこもることを決めたのであった……




 するとお父様に役立たず呼ばわりされて追放されてしまう……




 あのさ展開早すぎない?とりあえず悪役令嬢だから両親からも嫌われているみたいな設定になっているわけ?





 そんなこんなで、何か知らない町に1人で歩くことになったら、知らない人が私が転んだら声をかけてくれるではないか!




 どういうことかしら?




「すみません大丈夫です」




「でもひざをすりむいてるじゃない、回復魔法を使ってくれる修道院があるから案内してあげるわ」




 こうして修道院に連れられて、本当に回復してもらった……



 さらに無料らしい!



 どういうこと?みんな親切過ぎない?作中に出なかったキャラばかりだけど!



 どういうことか分からないけど、私は案内してくれた人にも修道院の人達にも感謝を示したのであった。




 すると「貴女は行く先がないようでしたら、ここでお手伝いをしませんか?」などと提案されるので、お言葉に甘えることにした。





 仕事はまぁ……楽ではないんだけど、修道院の人達はみんな優しいので居心地が本当に良かった……





 どういうことかしら?何であんな狂人な作者の世界が、むしろ信じられないレベルで優しいの!?




 私は悩むのであった……






 するとある日ヒーローが何か偶然修道院に通りかかった。そして……



 ヒロインの治療を求めたのであった……




 しかし丁度他にもっと重症な患者がいたので、そちらの優先を修道院がしていたら、ヒーローが怒鳴り出したのであった!




「お前達!何故こちらの治療をしないのだ!何て不親切な奴らだ!」





「いえ、他にも治療をしないといけない方がいるので!」




「こんなにも痛がっているのにお前達は心の痛みというものが無いのか!」




 ここまで言われたのなら、私ならじゃあ帰れボケ!って言いたくなるも、修道院の人達は文句も言わずに、結局ヒロインの治療もしてあげるのであった……




 ちなみにヒロインだが、自分のために怒ってくれたヒーローが優しくて素敵とのことらしい、イカれてるの?



 お前らの世界では他の重傷者はどうでもいいのか!



 まぁ……もちろん自分が他人よりも優先って思うことは分かるけど、そういう人を優しいとは言わないよね……



 だから私は自分の事を優先する奴って知ってるから、優しいとか思っていないし……




 はっそうか!分かったぞ!



 この作者あとがきで確か、優しい世界を作りましたとかきちがいなことを書いていたんだった!




 それでヒーローとヒロインのどこが優しいねん!って私はだから☆1確定だったんだけど、作者は頭おかしいから本気で優しいと思ってたのでは?



 そして優しい世界とあるから、作者が特に設定していないこういう修道院の人や、町の知らない人達は本当に優しいのでは?



 つまり分かった!この世界ではモブほど優しい世界なんだ!




 私はモブとだけ関わればこの世界は最高ではと気づいたので、クソ作者に今になって感謝をしたのであった……

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