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花の精みたいな君へ  作者: 水玉 葛


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5/7

約束

 その日、俺は初めて君と東屋で過ごした。君は優しく、暖かな女性だった。お手製の菓子はとても美味しくて。美味しいって言うと、くすりと笑ってまた焼いてくるって言ってくれた。


 「夢みたいだ。」


 「夢?」


 「君とこうやって話が出来るなんて思わなかったから。」


 「私、いつも贈り物をくれるあなたにお会いしたかったのです。」


 「喜んでくれる顔を見たかったんだ。」


 「どれも嬉しかったです。」


 君の小さなバッグには贈り物が詰められていた。包みのリボンも、手紙もきちんと入れられていた。


 「私の宝物。」


 堪らなくなって、思わず君の手を握る。綺麗なスベスベした手。


 「もっと、君に似合うものを探すよ。」


 そしたら君は言ったんだ。


 「嬉しい。初めて贈り物を貰ったの。」


 初めてって?


 「本当に嬉しかったの。」


 「じゃあ、お礼に君の名前を教えて?」


 「雛菊、雛菊と言います。」


 可憐な小さな白い花。君は雛菊そのものなのだと思った。


 「雛菊…ひな、俺は夜。」


 「夜様。」


 「ひな、明日もここへ来てくれる?」


 「はい、夜様。」


 俺達は、毎晩ここで逢う約束をした。そして君との恋物語が始まったんだ。

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