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09「灼眼のシャナ」秋の夜にシャナを詠める歌
炎髪を
なびかせ空を
征くシャナの
真上にかかる
秋の望月
「灼眼のシャナ」はライトノベルから生まれたシリーズ。
コミック化もアニメ化もされました。原作は高橋弥七郎さん。
僕はこの作品でライトノベルの魅力を知りました。最初に読んだラノベがこの「灼眼のシャナ」だったんです。
高校生の主人公坂井悠二が、髪と眼が炎のように赤いシャナとの出会いで成長していく物語です。
以前にこの一首を詠んだ際は、三句目を自分にとってのヒロインという意味で
「征く君の」にしていましたが一首のみで発表する場合は「シャナ」が良いかと後で変えました。
口語訳(というのも解釈文ですが)
赤い髪をなびかせて空を制するように飛び行く灼眼のシャナ。その真上には、秋の美しい満月が輝くことだ。
文法
「秋の望月」と最後を名詞で結ぶ技法は体言止め。強調や余韻を残します。




