21「食戟のソーマ」幸平創真を詠める歌
遠月学園に
入りて良かりき
創真いふ
秋の選抜
敗れし月夜
「食戟のソーマ」は2012年から2019年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた料理・グルメマンガ。
アニメ化もされています。
僕自身の自炊や料理にも影響を与えた作品です。
主人公の幸平創真は下町の定食屋の息子、中学卒業後すぐに定食屋を継ぐために働きたかったのですが、父親の勧めで名門料理学校「遠月学園」に仕方なく入学します。
食戟(料理対決)で1年生の学年トップを決める秋の選抜大会、創真は決勝に進出しますが、スパイスの天才葉山アキラに破れました。
冒頭の一首はその時の帰り道の情景を詠みました。
創真は悔しいながらも潔く負けを認め、思いました。
遠月学園に入らなければ、自分をまかすようなライバルに出会うことなく、天狗になっていたであろうことを、また支え合える仲間たちとの出会いを。
そして、呟きます。
遠月学園に入った喜びと入学を勧めた父への感謝を。
口語訳
料理の名門遠月学園に入ってよかった
こう創真は言った。
秋の1年生選抜大会の決勝で敗れた夜に。




