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17「弱虫ペダル」に思ひを寄せて
この作品はポプカル短歌と解説文や随想文からなります。
ポプカル短歌とは、マンガ・アニメ・ライトノベル・ボーカロイド
などのポップカルチャーを題材に詠んだ短歌のこと。
よろしくお付き合いくださいね〜。
坂道の
ペダル苦しき
時はひた
巻島先輩
真似てこぎ行く
人気の自転車マンガ「弱虫ペダル」。『週刊少年チャンピオン』で連載中の渡辺航さんの作品です。
オタクな高校1年生、小野田坂道は自転車部に入りロードバイクの世界に魅せられます。
彼が師と仰ぐのが3年生の巻島先輩。
巻島は急な坂を自転車で登る際に体をダンシングさせるという独特なスタイルを取ります。
初句の「坂道」は、
普通名詞の坂道と
固有名詞の小野田「坂道」をかけています。
僕も坂道で苦しい時は巻島先輩を思い出し、ときに体を揺さぶってペダルを踏み登ったりもしていますよ(笑)
口語訳
坂道を自転車で登る際にペダルをこぐのが苦しい時は、
小野田坂道がそうであったように、
ひたすら巻島先輩を思って、
そのポーズを真似て、こいでいくことだ。




