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少女A

作者: 闇月 霊夜

いつもと同じ道を歩いている。

たまには違う道を歩いてみたいと思うけれど僅かでも狂ってしまえばもう戻れないような気がして最初の1歩すら踏み出すことが出来ない。

ごめんなさいごめんなさい私は何者にもなれない少女A。

その枠から逃げ出したいと思っても思うだけで行動に移すだけの勇気すらない有象無象。

私という形を作り上げて欲しい、私が私であるという証明を、ただそれだけが欲しくて歩いている。

いつか少女Aから抜け出せると信じて歩いていこう。

たとえ踏み出した先に何が待ち受けていようとも。

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