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三角関係な幼馴染  作者: にやり
3/8

3 不安



俺と雪奈が付き合い始めて一ヶ月、今日も一緒に弁当を食べている。


「はー、毎日毎日良く飽きないねー。」


話しかけてきたのは、同じクラスの山下悟(やましたさとる)


コイツは何故かウマが合って、友達はまあまあいるが、一番仲がいいと言っていいと思う。


「飽きねーよ、羨ましいだろ?」


「バカ言ってんなよ、俺だって彼女居るわ。」


「けど、違う学校だろ?」


「そうだけど、それぐらいで丁度いいんだよ!」


「そうか?」


「そうだよ、そんな四六時中一緒に居たら疲れるだろーが。」


「疲れないよ?ね?ヒロくん!」


「ああ、まあ雪奈とは付き合いが長いからな。」


「そこは彼女なんだからって言ってよ!」


「あ、そうか。そう、彼女だからな!」


「…俺は何を見せられてるんだ…。ああもう、勝手にしろよバカップルが!」


「バカップルだって!ヒロくん!」


「いや、誉め言葉じゃないぞ?多分。」


「付き合いきれねーよ、俺は学食行ってくる!」


「あー、行っちゃったね?ヒロくん。」


「まあ、アイツの立場に立ったら居づらいかもな。」


「どうして?ヒロくんの友達だったら一緒に食べてもいいのに。」


「俺がアイツの立場だったら、邪魔したくねーって思うかな。」


「気にしなくてもいいのにねー。」




俺と雪奈は恋人としての関係を順調に続けていた。


それからまた数週間後のある日、悟から声を掛けられた。


「今から彼女と一緒に帰るのか?」


「ああ、そうだけど?」


「あー、今日夜時間あるか?」


「夜?何時くらい?」


「いや、弘斗に合わせる。バイクで家まで行くから。」


「何かあったのか?」


「まあ、その時に話すよ。それで?時間は?」


「ああ、7時位なら多分大丈夫。雪奈から電話はあるかもだけど。」


「まあ、いいや。じゃ7時位に家に行くわ。」


「大丈夫か?結構距離あるだろ?」


「ああ、大丈夫。もしダメそうなら連絡くれよ?」


「ああ、わかった。」



何だろう、なんかマジっぽかったけど…。


彼女と喧嘩でもしたんかな?



「お待たせ、ヒロくん!」


「おう、じゃ帰るか。」


「ねえ、ちょっと寄りたいところがあるんだけど、付き合ってくれる?」


「寄りたいところ?」


「うん。クラスの子が言ってたんだけどね?美味しいケーキを出す喫茶店があるんだって!何人か行っててみんなが絶賛してるの!」


「へえ、別にいいよ。あんまり遅くならないんだったら。」


「ケーキ食べてお茶するだけだよ?今日何か予定あるの?」


「いや、悟っているだろ?俺の友達の。」


「うん。」


「何か今日俺の家に来るって言うからさ。」


「そうなんだ、仲いいんだね。」


「ああ、何か相談事かな?」


「遊びに来るんじゃないの?」


「いや、わからんけど。」


「ふーん、じゃ遅くならないように早く行こうよ!」


そう言って喫茶店に向かった。




家に帰り、夕食を摂りしばらくすると家のインターホンが鳴った。


「よう、お疲れ。遠かっただろ?」


「いや、バイクの運転は好きだから苦にならねーよ。」


「そっか。まあ、上がれよ。」


「サンキュ。」


「じゃあ、飲み物持ってくから部屋で待っててくれよ。」


「りょーかい。」



何か表情が硬いな。やっぱ相談事かな?


飲み物をもって二階に上がる。



「ほい、コーヒーでいいか?」


「ああ、ありがとな。」


「で?話って?相談事か?」


「あー、いや、相談ってか…その、な。」


「どうしたんだよ?言いにくい事か?」


「……ああ。今でも正直話そうかどうか迷ってる。」


「何だよ?気になるじゃねーか。」


「……あのな?無理かもしれねーけど、落ち着いて聞けよ?」


「…ああ。」


「俺の住んでるところが結構離れてるのは知ってるよな?」


「ああ、電車で一時間近くかかるんだよな?」


「うん、で、この前の日曜日、彼女とデートしてたんだわ。」


「ああ。」


「俺の家の最寄り駅近くをブラブラしてたんだが……。」


「うん。」


「……弘斗の彼女を見たんだ。」


「え?」


日曜日っていうと、雪奈は確か女友達と出かけるって言ってたな。


「ああ、女友達と出かけるって言ってたから、それ見たんだろ?」


「……いや、一緒に居たのは女じゃなかった。」


「…………は?」


「…須藤と一緒だった。」


「…え?一臣と?」


「ああ。」


何で日曜日に一臣と雪奈が?


あ!もしかして俺の誕生日が来月だから、内緒でプレゼント選びとかしてたのか?


「あ、もしかしたら俺の誕生日が近いから」


「ラブホから腕組んで出てきたところを見た。」


















は???????????????







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