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三角関係な幼馴染  作者: にやり
1/8

1 告白

この作品はNTR描写があります。

苦手な方はご注意下さい。



「小さい頃からずっと雪奈の事が好きだった!俺と付き合って欲しい!」


長年積み重ねてきた想いを思い切って伝えた。


相手は森口雪奈(もりぐちゆきな)、俺の幼馴染。


俺は結城弘斗(ゆうきひろと)、高校一年生。


雪奈とは小学校から一緒だった。


家も近所で仲良くなった。


俺はずっと雪奈の事が好きだった。


肩にかかる黒髪、優しい性格、可愛い笑顔、透き通るような声、全てが好きだった。


何故今まで告白しなかったかというと、俺達にはもう一人幼馴染がいるからだ。


須藤一臣(すどうかずおみ)、同い年で俺たちはいつも一緒だった。


一臣は俺より頭もよく、スポーツも出来、容姿も整っていた。


男子からの人気も高い雪奈と、女子からの人気が高い一臣は周りから見たらお似合いだった。


俺はと言えば、顔は普通、勉強は真ん中より少し上、スポーツはサッカーを中学の時に部活でやっていたので少しは得意だが、同じ部活だった一臣には敵わなかった。


しかし、高校に入ってから一臣はサッカーを続け、俺と雪奈が帰宅部になったおかげで雪奈との時間が増えた。


俺はもう自分の気持ちを抑えられなかった。


だからまずは一臣と話をした。


「どうしたんだよ?改まって話があるなんて、弘斗にしちゃ珍しいじゃん?」


「いや、マジな話なんだよ。」


「へえ?なんだ?恋バナでもしようっての?」


「…そうだよ。俺、雪奈に告白しようと思ってる。」


「おー、やっとかよ!おせーんだよ!」


「へ?な、なんで驚かないんだよ?」


「驚くかっての!弘斗が雪奈を好きだってのはわかってたし。」


「そ、そうなのか?」


「ああ。丸わかりだろ。俺は置物じゃねーんだから。」


「そうか…。え?お前はいいのか?」


「いいのかって、なにが?」


「雪奈に俺が告白してもいいのかって事だよ!」


「いいんじゃね?だからおせーくらいだって言ったろ?」


「一臣も雪奈の事を好きなんだと思ってた…。」


「いや、小さい頃はな?今は色んな女の子が周りにいるだろ?」


「うーん?」


「だから、昔は近くに雪奈しかいなかったから、雪奈の事を好きだったって事だよ!」


「じ、じゃあ、今は?」


「特に雪奈と付き合いたいとかは思ってねーよ。」


「そ、そっか…。良かった…。」


「良かったって何だよ?」


「いや、そりゃそうだろ。俺じゃ一臣には敵わねーし。」


「ンなことねーだろ、お前にはダチが一杯いるだろ?」


「けど、能力的には…。」


「人望も能力だろーが。そんな事はいいんだよ!いつ告白するんだよ?」


「…明日にでもしようと思ってる。」


「…そっか。まあ、頑張れよ!」


「ありがとな!失敗したらと思うと怖いけどな…。」


「怖がってちゃ前に進めないだろ?」


「ああ、頑張ってみるわ。」


「おう、じゃあ結果を楽しみにしてるからな!」




そういう流れで今の告白がある。


「雪奈の気持ちを聞かせて欲しい。雪奈の本心を。」


「き、急だね、びっくりしちゃったよ。」


「悪いな、けど、どうしても気持ちを伝えたかった。」


「う、うん。大丈夫、びっくりしただけ。」


そう言って深呼吸をする雪奈。


「わ、私も!私もヒロくんの事が好きでした!こちらこそよろしくお願いします!」


「……へ?」


「え?へって何!?」


「あ、いや、この場でOK貰えると思ってなかったから…。」


「も、もう!私だって勇気出したんだから、ちゃんと返事してよ!」


「あ!そ、そうだよな!え…っと、これからよろしくな?」


「う、うん!え、ヒロちゃんが私の彼氏でいいんだよね?」


「お、おう、雪奈が俺の彼女…。」


「そう!なんだよね?いいんだよね?」


「おっしゃー!!!!!!」


「わっ!びっくりした!な、何急に?」


「いや、今理解した。なんだかパニくってて…。」


「もう!しっかりしてよね?」


「ああ、ごめん、ごめん。」




締まらなかったが、とにかく告白は成功した!





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[一言] 「いや、小さい頃はな?今は色んな女の子が周りにいるだろ?」 「うーん?」 「だから、昔は近くに雪奈しかいなかったから、雪奈の事を好きだったって事だよ!」 「じ、じゃあ、今…
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