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恐怖と選択肢

これからどんどん面白くしていきます!

「うわぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!ぁぁぁ!」

高一の男のプライドなど捨て、鼻水を零しながら大声で叫びちらし階段をかけ上がる。


そして3階の男子トイレの個室へ隠れる。

涙と鼻水をトイレットペーパーで綺麗に拭き取り、深呼吸しなんとか落ち着くと、まずは今の状況を整理する。


おそらく自分以外の人はみんなどこかに避難していて、僕は一人で置いておかれたのだろう。

とりあえずみんなと合流しよう。もしかしたら、なんて希望を見出しつつスマホを確認する。

希望は虚しくやはり電波は繋がらず圏外になっていた。

「はぁ..なんでこんなことになったんだ..」

どう考えても意味がわからない。

何故いきなり暴れ出したのか、そして暴れない人と暴れる人の差はなんなのか。そしてあの目の充血。


家族は大丈夫だろうか……。

とりあえず今は目の前のことを考えよう。


まずみんなはどこに逃げたのかだ。


この学校内のどこかに逃げたのだろうか。

だとしたらそれは相当大人数を収容できる所でなければならない。


「講堂か...」

正しいかはわからないが、もしも正しいなら

問題はどう入るかだ。


講堂に入る選択肢は2つある。


ひとつは2階の渡り廊下からホール棟に渡る方法。

もう1つは外階段から直接入る方法。


2階にはさっきの赤目がいるかもしれない。だが外から行くのはもっと難易度が高いだろう。


そう考えると渡り廊下に向かうのが無難かもしれない。


だが、ホール棟に入るのに鍵が必要であり、もしみんながそこに避難しているならもちろん鍵は閉めてるだろう。そしてもし避難していなかったら、無駄にリスクを高めることになってしまう。

「無理だ....」

あまりにも難しすぎる。

どちらを選んでもできる気がしない。

せめて鍵さえあれば可能性はあるが

鍵は職員室におそらくあるだろう。


だが職員室に行くために1階まで戻る必要がある。

でも行けるとしたらそれしかない.....。


おそるおそるドアを開け個室をでる。

おそらくこの階には誰もいないだろう。

問題は2階だ。


さっきの赤目の奴がいる可能性が高い。どうやりすごすか....

今にもはち切れそうな心臓の音とは裏腹に、息を潜めてトイレを出る。


慎重に階段に近づく。さっきのような足音はしない。もう居なくなったのだろうか。

「トン、トン、トン」

張り詰めた緊張感の中、慎重に一段一段降りていく。


「あと3段....」「あと2段....」「あと1段...」

よし。とりあえず2階にはこれた。


赤目はもう居ないようだ。ひとまず安心しよう。

その時だった。


「カタン」


え?

なにか物音が聞こえた。


気のせいだよな....

「カタッ」

1階の方からだ。


やばい。もしかしたらさっきの赤目が1階に降りたのかもしれない。


そっと階段から下の階を覗いてみる。

だが赤目がいるような様子はない。


気のせいだったのだろうか....

投稿頻度上げてきます(ง •̀_•́)ง

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