怖い怖い同窓会
「三矢、すげー怖い同窓会だったんだ」
瀬戸博は朝から気分が悪かった。
自分の中で思い出したくもない景色、時代、歴史。それらが残った空間に朝、なぜだか知らないが自分がそこにいたからだ。
同窓会。ご丁寧に小学校を貸しきって、やりやがった。
絶対にそんな事はありえないと分かっている。だから、夢だとは気付けるんだ。
「あはははは、なんで僕をいじめた連中の顔を見なきゃいけないんだ」
「それ悪夢だな」
「しかも、僕と違って彼女自慢したり、子供いたりさ。僕は1人だけだったよ。まだ、童貞かよwwwお前wwとかさ……」
「あるある……」
大人が見る怖い夢は、子供と違ってリアル要素が入ってくる。
やたら自分の近況に詳しい存在もなんか出てくるし。
そして、虐められた過去を重ねるように哂われるのだ。
「とはいえだ」
「ん?」
「お前、同窓会に誘われない人間だろ?」
「行く気ないのに誘われない現実ですよ。現実もまた残酷なの、止めて」
どっちにしろ、体験してきた事は悪い事だった。
本編が短い……。
同窓会にしろ、成人式にしろ、行ったことがないですね。
怖いというのもあります。酒、タバコも好きじゃないですし。
というか、好きじゃないんですよね。お話にするの。一方的に展開を決められる創作はいいですよ。
やっぱり思い出は綺麗なままの方がいいでじゃないですか。
自分はこー今も惨めなままで構わないんで、昔の友達には幸せになっていてくださいと、節に思います。