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1話 特撮オタクは、一度死んで蘇る。

時は西暦2019年...秘密結社ジャッカーと戦う仮面シンガー...その戦いは熾烈を極めていた。


とかは特に無い。


俺の名前は夢乃(ゆめの) 楽作(がっさく) 現在フリーターの20歳、今までの人生、彼女無しのままこの歳になった。

唯一やりたい事あったが、それも失敗した...で良いのかな?。


その唯一、やりたい事はスーツアクターだ。


スーツアクターとは、特撮番組における変身ヒーローのいわゆる中の人だ。


この夢を持ったのは中学生の頃だ。元々子供の頃から特撮番組が好きだった。

仮◯ライダー、スーパー戦◯、ウル◯ラマンなど、色々な作品を見て夢を持った。

でもいつしか周りの友達は、特撮番組を見なくなり、俺は周りの友達からバカにされた。ヒーローは現実の世界では存在しないフィクションなんだと、子供だと。でもそんな事は分かっている、それでも俺はいつかテレビの向こうで輝くカッコいいヒーローになりたいと思った。まぁ典型的な子供の夢だ。


中学生の頃に出会ったやつの中に、特撮番組が好きな奴がいた。名前は(たちばな) (ゆう)、彼奴と親友になったのはその頃だ。特撮オタク同士、毎日特撮談義を交わした。今でも昨日の事のように思えるほどだ。


その頃だ、自分の中でスーツアクターになりたいと思いだしたのは。俺の夢は、彼奴のおかげでもある。彼奴は全力で俺の夢を応援してくれた。


だから自分の身体能力を上げるために必死に運動した。朝はランニングを、放課後は週ごとに色んな部活で運動を、休日はジムでトレーニング。

そんなかいあって中の下だった俺の体力と運動神経は

、高校卒業の頃には体力と運動神経の(バカ)と呼ばれた。その後も自分の夢のために専門学校で勉強を、スーツアクターとはいえ演技の才能が無いと話しにならないのでヒーローショーのアルバイトをした。

そんなおかげか俺は専門学校を首席で卒業出来るほどまで成長できた。。


ある意味、順風満帆(じゅんぷうまんぱん)な人生のはずだった...あの日までは...。


人生を賭けて挑んだ面接の日に俺は死んだ。

実技を突破して後は面接だけだったのに俺は死んだ。死んだんだよ。しかもあっさりと。


何で死んだのかは、簡単な話しだ。人の守って死んだ。面接会場に行く途中通り魔に襲われていた人を助けた。


後悔はしてないと言えば嘘になる。まぁでも死んでしまった事実は変わらないし、後悔先に立たずとはよく言ったもんだ。


これで俺もヒーローになれたかな。

でもそれは生きていなければ意味が無い。


意識が遠ざかっていく中で、ふと声が聞こえた。

どうなりたい?のかと、意味が分からなかった。俺は死んだはずだ。でもその声は俺に語りかける。


どうなりたい、どうありたい?と、だから俺は言った。もう一度チャンスがあるならスーツアクターに、いやヒーローになりたい。


その瞬間、視界が暗闇から光に変わった瞬間。俺は見たことの無い世界にいた。

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