いい天気の歩道橋
歩道橋の高欄に傘を押し当てながらカランカランという音鳴らしながら雨降られながら歩道橋を歩く
……来た
「やぁ、ミシェーラ今日はいい天気だね」
目の前の男は白髪に長身、赤い目をしていて正装をし、白い花と小さな青い花の花束を持っている
「あんたのせいで最悪の天気よ、カルム」
「……さあ、始めようか」
カルムそう言うと指を少し噛み、血を一滴歩道橋の上落とす。血は雨水に混ざりその血の色を保ったまま広がる。
「……」
ミシェーラはカルムと同じ行動をする。互いの血は混ざることなく血でできたフィールドが確立される
「起きて!」
「ねぇ!起きなさいよカルム」
僕の名前はカルム吸血鬼だ!この子はミシェーラ。ロングの綺麗な赤髪に黒目をしたとても手首もまた綺麗でそそら…ごほん、可愛い女の子だ
「おはよう可愛いミシェーラ」
そういい笑いかけるが彼女にはこの甘いマスクが効かない
「何寝ぼけてるのよ!!」
本の角で眠気覚ましには強烈な一撃が放たれる。痛い…
「早く教室移動するわよ」
ここはサンテルダム大修道学院。この世界はある条約が成された。吸血鬼と祓魔師は共に生きていくというとても平和な条約だ。まぁその結果が良いのか悪いのかまだ分からない。
僕はステンドグラスを見ながら足早に進むミシェーラの後ろをゆっくり教室を移動するが首にロープを巻かれ引きずられていく…
「ぐぇ…死んじゃうよミシェーラ」
「アンタたち吸血鬼は聖水で清められた武器以外効かないでしょ早く行くわよ」
そう言って次の教室へと連れてかれる
「マリア先生遅れました!」
「はぁ…いいですよ2人共」
シスター姿の金髪に碧眼のこれまた首筋が美しい…女性だ
「さぁ、授業を始めますよ」
そう言って手をパンと叩く!
「今日は王族吸血鬼の歴史について話していきますよ!」
黒板に我が血族の歴史が書き出される正直、こんな授業は意味が無い…
こういう時はミシェーラに構ってもらうに限る。
「ねぇミシェーラ!ヴァンパイヤって10回言ってみて?」
「ヴァンパイヤ、ヴァンパイヤ……言ったわよ」
「僕は?」
「カルム・マレ=ドラキュラ」
ちゃんと個体認識してくれていることに少し心が踊る!
「何よ!気持ち悪い顔して!」
「いや何にもないよ」
僕がご満悦の中、ある人物からの怒りを買ってしまう。マリア先生だ
チョークが額に飛んでくる!さすが射撃の名手だ
「そこ!遅れた上におしゃべりしてるなんてさぞ余裕なのね!じゃあミシェーラ!王族吸血鬼の始祖は?」
「始祖ヴラド・アルバ=ドラキュラ」
「ぐぬぬ…正解!カルム!人族の王族の名前は?」
「アーサー・ウィリアムでしょ先生?」
「…正解、んー2人とも!授業関係ないけど!現条約を覆そうと噂されている組織の愛称は?」
「愚者」
「フール」
「んー合ってるけど…!正式名はブラディ・イディオット!んー授業にならないということで2人共廊下に立ってなさい!連れてって」
対吸血鬼用に配備されたエリートたちが僕たちを廊下に連れていく
人間は臆病だな、そんな部隊作らなくても暴れたりしないのに…ミシェーラは暴れるけど、、
「離して!私は授業ちゃんと受けてるじゃない!」
「全くお前らは…」
「悪いねタレット〜」
巨体に銃を背負い特殊部隊らしい格好をしている
「ミシェーラ、カルムの戯言に耳を貸すな…このままじゃ俺たちみたいになれないぞ」
「なれるわよバカ!」
このサンテルダム大修道学院の卒業後は対吸血鬼専用組織に配属される。
ちなみに吸血鬼は卒業後に本国に帰還する、ただのお遊び入学だ
対吸の部隊に見守られながら僕達2人はバケツを持たさせられる
「ねぇミシェーラ?」
返事がない…どうやら喋らないように徹底しているようだ
「ミシェーラ?」
おぉ、耐えてる耐えてる!折角だどこまで耐えれるか試してみよう!
「ミシェーラは本当にバケツ持つのが好きだよね〜」
バシャンッ!バケツの水がカルムに目掛けて飛んでくるが途中で浮いたままの状態になる
「危ないなミシェーラ、それ聖水でしょ全く〜ぐはっ!」
ミシェーラのパンチで魔術で止めていた水が落ちていくがそれをミシェーラはバケツで器用にキャッチする。
魔術で軽く水をミシェーラにかけると彼女は暴走モードに突入する
「おい、そこら辺にしとけよ2人とも」
注意されるも、このミシェーラとの楽しい時間は誰にも邪魔できない
この幸せが僕にはどんなものより愛おしい
エーデルワイス、忘れな草




