ラブソング
別に最後に愛が
勝つとは思わなかった
花はいつか枯れて
偽物たちだってそれなりに生きている
嘘は今も確かに誰かを守っている
あの人は確かに俺の手を取った
息を続けた結果がこれだって?
踏みつけられているのは誰だっけ
鉄の塊にぶきっちょに描かれた笑顔に
何の価値もないと言う
そうやって正しさを振り翳す
「あんたはそれなりに聖人かもな」
皮肉混じりに吐き捨てるとあんたは嘲った
「哀れだな、負け犬」
あの人の待つユートピアに辿り着くまで
走れ走れ振り返るな!
神様なんかじゃないことなんて知っていたさ
そんな場所どこにもないとしたら
せめて電波ジャックしてやろう
出鱈目な歌を流すから
勝ち負けなんてどうでもいい!
俺が目を閉じるその最後の最後まで
ただ残っていればそれでいい
それが愛ってやつだ