表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
底辺絵師の20代後半女子が異世界で召喚士少女の専属デザイナーになる話!  作者: くろろん
第1章 異世界と美少女と怪物と猫とあとなんかいろいろ
5/14

第5話 毎日が猫曜日

1日目。住宅地区で猫を探す。


「あっ、また逃げられた!」

「これじゃあスケッチどころじゃないのです」


**********


2日目。触らせてくれる猫を見つける。


「ここが気持ちいいのか〜? んふ〜」

「先生、可愛がってないで絵を描くのです。働けなのです」


**********


3日目。魔物退治の依頼を受ける。


「魔物って、なんでやられると消えるわけ?」

「体が魔力で出来てるので、死ぬとバラバラに崩壊しちゃうのです。お肉も毛皮も残らなくて大損なのです」

「すごい害獣じゃん」


**********


4日目。猫のスケッチを本格的に始める。


「動き回るから描けない!」


**********


5日目。猫の顔を重点的に練習する。


「寝顔ばっかり描いているのです。動いてるネコさんが描けないのです?」

「うるさい黙れ」


**********


6日目。魔物退治で疲れる。


「なんで私ばかり魔物に狙われるわけ!?」

「ポイントを使ってそういう加護を付与しといたのです。合理的なのです」

「アンタも私の痛みを知れキック!!」

「あいたっ」

「ぐおぉぉぉおおぉうぅぅ天罰ダメェェェジぃぃ!!」


**********


7日目。安息日とした。


「そういえば、この世界の通貨単位ってなんなの?」

「サークルなのです」

「サークル……」

「1サークルはだいたい1円なのです」

「だろうね」


**********


8日目。飼っている猫を描かせてくれそうな人の情報を得る。


「お願いします……! お宅の猫ちゃんを、スケッチさせてください……!!」


**********


9日目。猫の体を改めて観察する。


「え。もしかして猫のかかとってここなの?」


**********


10日目。魔物退治で凄い疲れる。


「ダメージを受けなくてもあんなクマみたいな魔物のパンチを喰らって吹っ飛べば死ぬほど痛いんだよっ!」

「ドンマイなのです」


**********


11日目。貯まったクエポイントを神の加護と交換する。


「私は召喚能力を強化するために魔力アップの加護を得るのです。先行投資なのです」

「じゃあ私は将来に備えて貯めておくわ」

「先生も何か能力をアップさせるのです。さもないと魔物に狙われる加護を強くしちゃうのです」

「……なんか見つけます」


**********


12日目。神の加護で強化された動体視力で、猫を描く。


「見える……! 私にも動き回る猫の姿が見えるっ!」


**********


13日目。神の加護で強化された動体視力で、魔物と戦う。


「見える……! 私にも動き回る魔物の姿が見えぐわあぁぁぁ痛い痛い痛いあぁぁ!!」

「避けるのが遅いのです。素早さも上げるべきだったのです」


**********


14日目。のんびり猫をスケッチする。


「ところでさ、なのですってカタカナでナノ・デスって書くと格好良くない?」

「何を言っているのです?」


**********


15日目。被写体にしたくなる猫を住宅地区で発見する。


「あっ、逃げられた。人懐っこそうなのに」

「警戒しているのです。遠くから描くしかないのです」

「この世界にもペースト状の例の猫おやつがあれば、おびき寄せられるのに」

「それなら商業地区に売っているのです」

「あるの!?」


**********


16日目。ペースト状の例のおやつで猫と仲良くなる。


「やっぱ凄いわ……例のおやつ……!」


**********


17日目。近隣住民に怒られる。


「そうですよね……勝手に餌付けしたら迷惑ですよね……本当に申し訳ありません」

「先生、もっとしっかり謝るのです」

「アンタも一緒に謝るんだよ!! あ、いや、ごめんなさい反省してます」


**********


18日目。餌付けは禁止されたけど猫のスケッチは許されたので続ける。


「色も付けてみたいけど、絵の具はさすがに面倒かな」

「それなら色鉛筆を使うのです。12色セットが売っているのをみたことあるのです」

「売ってるの!? しかも12色セット!?」


**********


19日目。住宅地区で猫を描いてると、子どもたちがやって来た。


「猫おばさん、今日も遊んでるの?」

「遊んでない。あとおばさんでも無い。せめてお姉さんって呼んでね」

「魔女さん、猫さんを何に使うの……?」

「見たり撫でたりするだけなのです。生け贄とかにしないのです。そんな怪しい人じゃないのです」

「でも大人たちは」

「なんか言われてるの私たちっ!?」


**********


20日目。住宅地区で描きづらくなったので他の場所も探してみる。


「先生! すごくおっぱいの大きい人がいるのです!」

「アンタは何を言って……うわデッカッ!!」


**********


21日目。今夜も私は、床で寝る。


「あのさ、いい加減アンタのベッドの半分、貸してくれない?」

「ダメなのです。先生のことだから、寝てる私の体を触ってくるのです。絵師さんはみんなえっちだって、私は知っているのです。百合百合ユリサキ先生なのです」

「そんなことしな……いや、するわ」

「ダメなのです」


**********


22日目。大型の魔物を討伐する。


「時々思うんだけど、ねこすけ強すぎない……?」

「首のあたりに噛みつけば、この辺りにいる大抵の魔物は一撃なのです。ヴォーパルなのです」

「やっぱり怪物……」


**********


23日目。魔物に噛まれ過ぎて服がボロボロになってきたので、新しいのを買った。


「洗濯や買い替えにコストをかけたくないので、今度からは服を脱いで裸で魔物と戦って欲しいのです」

「アンタは全裸の変質者と冒険がしたいわけ?」


**********


24日目。何度も飼い猫をスケッチさせてもらっているお宅に、描き上げた絵をプレゼントした。


**********


25日目。住宅地区で猫を描いていると、子どもたちが「おばさん上手いね」と褒めてくれた。


**********


26日目。日向で寝ている猫の絵を描いた。


**********


27日目。塀の上を歩く猫の絵を描いた。


**********


28日目。ファミレス(愛称)でお昼を食べる。


「今日は抹茶ラテを頼むのです」

「あるのぉっ!?」


**********


29日目。ジャンプする猫の絵を描いた。


**********


30日目。顔を舐める猫の絵を描いた。


**********


そして、31日目。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ