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万屋配信者エゴ  作者: 82
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Mission5 Forced Appearance(強制登場)



 「Forced Appearance(強制登場)」



エゴがそう言った瞬間、ある人物がエゴ配信で姿を現した。



 「!なんで僕がこんなところに」



 ケイジュだ。登場した彼自身も何が何だかわかっておらず、うろたえている。そう、エゴのメタアビリティは呼びたい人物を強制的に召喚できる強制登場(Forced Appearance)である。



 「直接話すのは初めましてだな、ケイジュさん、配信者のエゴだ。」



 【本人来たぁぁぁぁ】、【wkwk】、【こんばんはーwww】



 「えっえっえっ、僕確か配信終えて家でゆっくりしてたはずなのに……」



 「私のメタアビリティで呼んだ、お前に聞きたいことがある」



 エゴはうろたえているケイジュを気にせず、話を続けた。



 「この女性のことは覚えているか?」



 「……あ…ああ覚えてます」



 ケイジュは言葉を詰まらせながら答えた。



 「そうか、なら話が早い、この女性と付き合ってたのは事実か?」



 「……はい、以前にお付き合いしていた女性です」



 「い、いや僕を応援してくれていた大事なファンの1人ですよ~、僕個人的にもファンサービスをしていたので勘違いさせてしまったのかな、ハハハ」



 「!」



 ケイジュのその言葉にビオサは一瞬息が詰まるように苦しくなった。



 「え、だっ…て私に告白してくれたよね?」



 「……ごめんね、僕のファンサービスで勘違いさせてしまって」



 ケイジュはビオサを悪魔でファンサービスで勘違いした女という設定でこの場を乗り切るようだ。



 「ふーん………私が女の一声だけでこの件を取り上げると思ったか?」



 エゴは2人のやり取りを聞いた後、意見が食い違うだけで埒が明かないと思い、話に割って入った。



 「え……どういうことですか?エゴさん」



 これまで余裕そうだったケイジュの声色が少し不安げに変わった。



 「これに見覚えあるよな?」



 エゴはそう言って配信画面にとある写真をあげた。



 「こ…これは」



 それはケイジュと思われる人物とのやりとりや部屋の写真だった。



 「見覚えあるよな?」



 「い……いや、だからやりとりに関してはファンサービスの一環だし、この一室は全く見覚えないな~、大体この中に僕の部屋にきたことがある人はいないわけだし、証明が難しくないかな~」



 「そんなわけ!これはファンサにしてはやりすぎだし、この部屋はあなたのでしょ!!」



 「たまにいるんだよ~、君みたいに勘違いしてしまったファンの子が、僕はねアイドルだからみんなのものなんだ、だから特定の人は作らないよ」



 証拠品を提示してもケイジュは変わらなかった。



 「………あーあ、せっかくチャンスを与えたのに」


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