Mission22 Steal Secret Pictures
「………」
【おーい】、【エゴ?】、【はよしゃべれ】
「おう!……ちょっと、機材が事故ってるから最近バズってる1人5役歌い手の自己紹介動画流しとくから見ててくれ!おっさんもちょっと待ってくれ」
「ああ、わかったよ、けど、私も明日が早いからできるだけ早くしてくれ」
紳士の声色は少し楽しそうに聞こえた。そして、エゴは動画を流している間に先程送られてきた文に返信することにした。
『それで?私はな人が苦手なんだ、だから生涯人と対面で関わることが少なく、大好きな配信で食っていくんだ。あと、私を敵に回したらこの先ずっと後悔するぐらいめんどくせーやつらを敵に回すことになるが、それでいいなら勝手にしろ。何も怖いことなんかねぇよ。』
エゴは文字を打っている時、今も自分が流している動画ではしゃいでいるリスナー達のことを思い浮かべて微笑みがこぼれた。
「よっしゃ、送信!」
――カチ――
余裕そうに読書していた紳士のもとに1通の通知が届いた。それをニヤニヤしながら開けてみる。
「!」
紳士はそれを読んでいくうちに笑顔が無くなっていき、最終的には無の表情となっていた。
「残念だよ、わかってくれると思ったのだけれどね」
そして、紳士はその通知を見ながら優雅に唱えた。
「………Steal Secret Pictures!」
すると彼のもとにもう一件の通知が入った。
「よし、君の恥ずかしい写真はどんなものかな?……な…なんだこれは!?」
どんなものかと少しずつ鼻息を荒くして見てみるとそこには……。
「なぜだ!?わ、私はメタアビリティを使用した相手を間違えたのか?」
その写真には何が映っていたのか?紳士は予想外のことに混乱している。
――プルルルルッ――
「!?」
一方、その頃エゴは紳士からのメタアビリティにより、意識が無くなっていた。
「お、俺、なん、で?………てか、今放送中じゃねぇか!?」
エゴは慌てて配信に戻った。
「だいぶ待たせたな!」
【もう紹介動画終わったぞー】、【機材直った?】、【親フラ?】
「おう、お前らと話せてるってことは機材が直ったみたいだな」
リスナーと会話しながらエゴは今までのことを思い出し、少し上の空だった。
俺の社会的人生はここで終わってしまうのか………まぁ、他にも顔バレしてるやつもいたしな………迷惑系Youtuberとかに凸られたりすんのか?。
エゴは渋々紳士に話しかけた。
「………おい、おっさんも待たせて悪かった、聞こえてるか?」
「…………………」




