Mission21 向こうの奥の手
「今回の依頼者は未成年の女の子達だ、内容は自分の知らないうちにとあるおじさんに恥ずかしい写真を送ってしまい、それを削除してもらうことだ」
【ええ、きも】、【はぁ?】、【ほうほう】
「ふむ、その犯人が私ということかい?」
紳士はエゴの話の流れで自分が呼ばれた理由を察したというのに特に慌てた様子もなく、冷静に話している。
「そうだ、話が早くて助かるよ、犯人がアンタだってわかったのはアンタの連絡先と彼女達が持っていた連絡先と一致したからだ………アンタの人が良い雰囲気に騙されかけたよ、さぁ、彼女達の写真を消してもらおうか」
エゴは後半に連れて少し寂しそうに紳士に伝えた。
「ハハハッ、だから誰かと勘違いしていると言っているだろう」
しかし、紳士は全く認める様子がない。このような攻防が続く中………
【まだこれやんの~?】、【さっさと話せ!】、【眠い】
視聴者の退屈に感じているコメントが目立つようになってきた。
「っ!あーあ、折角穏便に済ませてあげようと思ったのに、認めないのか」
「?………どういうことかね?」
エゴは今までの話し方を変えた。紳士はその意図がつかめず。エゴに問いかける。
「わかんねぇの?この件は普通に警察に持っていたらアンタ逮捕されるってこと」
「!?」
これはエゴのハッタリだ。相談者から警察や親には言いたくないと言っていたから実現するには難しい。
「ッハハハ!」
「!?」
いきなり紳士は高笑いしだした。エゴはなぜ笑っているのかがわからず、少し怯む。するとエゴの個人チャットに何者かから連絡がきた。
『やぁ、犯人です。「警察に言う」だって?流石にそれは困るなぁ。っていうと思ったかい?今、君は自分が優位な位置にいると思っているが、それは間違いだ、配信したのが運の尽きだね、僕のメタアビリティは『Steal Secret Pictures』はSNSや電話番号など、やり取りができる連絡先を知っていれば人に見られたくない写真を自分で撮影し、送ってもらうことができる。つまり、君の恥ずかしい写真も送ってもらうことができるんだよ。ここまで言えばわかるよね、このネット時代、少しでも顔をさらせば特定されるし、場合によっては社会活動が困難となってしまう。そんなことになれば困るよね?今なら許してあげるよ、「目の前でしゃべっているこの人は犯人じゃなかったです」って言えばね。そして、この件から手を引くんだ。』
リスナーには見えないように連絡を取ってくる相手にエゴは苛立ちを覚えた。




