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万屋配信者エゴ  作者: 82
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Mission2 メタアビリティ



 この世界ではネットワークの世界だけでしか使えない能力メタアビリティが一人一人に与えられる。ルイの能力は彼に関わる人全てが彼に心を開く能力(Open The Heart)である。その能力を使用することで対象者と仲良くなり、秘密を聞き出したりしている。



 「まぁね、やっぱり清純派で売ってるからか口を割るまでに時間がかかったよ」



 ルイは大げさにやれやれというポーズをしながらそう話した。



 「でねー、僕がこれだけ頑張ったんだからご褒美は必要だよね♡」



 アザミはルイのとびきりの笑顔を見て嫌な予感がした。



 「ちゃんと報酬は用意してる、ほらよ」



 アザミはルイからご褒美の内容を決められる前に封筒に入ったお金を渡した。



 「……用意周到だね、ざーんねん、まぁ、今回はこれで良いよ」



 ルイは封筒の中身を確認した後、心底残念そうに口を尖らした。が、直ぐに閃いたようにこんな提案をした。



 「あっ!アザミちゃん昼ご飯食べた?良かったら僕と食べにい『プルルルルッ、プルルルルッ』……」



 ――ピッ――



 「もしもし?……ああ、その話しか…………りょーかい!今から向かうよ!」



 ルイは最初不機嫌そうだったが、直ぐに切り替えていつものお調子者の声のトーンに戻した。何やら用事ができたようだ。電話を切った後、ため息をつき、アザミの方を向いた。



 「またまた、残念、予定が入っちゃった、まぁ、今回の報酬はこれで良いよ」



 ルイはウインクをしながら封筒にキスをした。



 「ご飯はまた今度ね、ばいばーい、アザミちゃん、配信楽しみにしてるよ♡」



 「だからちゃん付けすんな!!あと誰がご飯に行くかーー!」



 ルイはアザミに背を向け、片手を振りながら去っていった。



 「…………」



 アザミはルイに放った言葉とは裏腹に少し寂しそうな顔でその姿を見送った。





 ――アザミの部屋――



 「よし、証拠画像の保存、相談者の連絡先、パソコンの充電、音量調節オッケー」



 アザミはこれから始まるショータイムの為の最終確認をしていた。



 「あとは飲み物のイチゴミルクとこの仮面な」



 アザミは配信をする際、様々な問題に関わってきた。リスナーからの小さな問題から有名人の大きな問題まで。そのせいでアザミはいろんな人から恨みを買うことが多くなり、危害を加えようとする人が増えた。その対策として、狐のお面を被り、顔を隠しながら配信をしている。長い髪も彼を狙うものがアザミは女と錯覚させたりという狙いもある。あとは…………



 「あ゛あ゛―――っ」


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