Mission18 振り返り
「ねぇねぇ、もうアイツいないんだからそんなに押さなくていいでしょー」
ルイ不服そうにアザミに抗議する。
「あ…ああ……」
アザミはルイを押していた両手をパッと話した。
「僕が電話してる間に逢引き?」
「馬鹿野郎!気持ち悪いこと言うな!さっきも言っただろ、お前と別れた後、しつこいおっさんに捕まってたんだよ、アイツはそれを助けてくれたんだ、証拠だってあるぞ!ほらよ」
そう言ってアザミはしつこいおじさんの連絡先をルイに見せた。
「………本当だ、僕と別れてから数分後に連絡先交換してる……やっぱり電話に出るんじゃなかった、目を離してごめんね……」
いつも自分を煽ってくるルイに謝られてアザミは調子が狂った。
「い……いや分かればいい「でもあの男と仲良くしゃべってたね」……はぁ!?」
前言撤回、やっぱりコイツに優しさは必要ねぇ。
「あれはアイツが勝手にテンション上がってただけで俺は別に……」
「ふーん、僕の目が黒いうちはアザミちゃんをどこの馬の骨ともわからないやつにあげません!」
「なんでお前の許可が必要なんだよ!父親ズラすんな!てか、日が沈んでから時間経ってるから早く戻るぞ!」
「はーい」
――とあるホテル――
2日目から家から現場に向かうのが面倒臭いということで2人はホテルに宿泊している。部屋はもちろん別である。同室にするかという話もあったが、アザミは人と24時間一緒にいるのは苦痛で1人の時間が欲しいという要望からお互い別々の部屋になった。しかし、話し合わなければならないこともあるのでアザミがルイの部屋に行き来している(アザミは部屋に入られたくない)。
「じゃあ、今までの収穫、貰ってもいいかな?」
「はいはい」
そう言ってアザミは2日目から今までの分の連絡先を渡した。紳士の分は別にいいかと思い、スカートのポケットに直したままだ。1日ごとに被害者の彼女達に連絡するのはお互い面倒臭いかなと思い、ある日にまとめて渡すことにした。今日がその日である。
「お~たくさんあるね、オッケー、彼女達に確認してもらうよ」
「おー、じゃ俺、帰るわ」
アザミは用件が終わったらすぐにルイの部屋を退出し、自室に戻った。
――アザミの部屋――
は~、疲れた。ここ3日間で色んな人に出会った。つるっぱげおじさん、オタクおじさん、お饅頭おじさん(体系が)、腰が低いおじさん、しつこいおじさん、紳士、そして………
「あのござる野郎……変わった奴だったなぁ……」
そんな今までの振り返りをしていたら急激に眠気が迫ってきた。それに従い、アザミは瞼を閉じた。




