Mission16 救世主
「そうか、ならおじさんの目では見つけるのが難しいかもしれないね………しかし、困っているお嬢さんを見捨てることも難しい………少し待ってくれないか?」
そう言って紳士は彼女をおいてどこかに行ってしまった。
「え!あ……はい!」
アザミは突然のことに咄嗟に返事を返してしまった。
――7分後――
あのおっさんいつ帰って来るんだ?他のおっさんとは違う感じがしてつい断るの忘れてしまったけど、俺はからかわれてんのか?とアザミが考えていた時………
「すまない、お待たせ、よかったらこれを」
紳士が帰ってきてあるものを渡された。
「……これカイロ?」
「そうだ、もうすぐで日が落ちて冷えてくると思うから良かったら使ってくれ、あと気持ち悪かったら捨ててもらってもいいんだが、これも」
紳士はそう言って水が入ったペットボトル280mlと番号が書かれた紙を渡してきた。
「何か困ったことがあればここに連絡してきなさい」
そう言ってアザミがお礼を言う前に紳士は去っていた。
「カッ……カッケー」
アザミは番号が入った紙をスカートのポケットに入れながら捜査を頑張ろうと思った。
と思っていたその矢先に………
「ねぇいいでしょ!連絡先の交換だけじゃなくておじさんと一緒に遊びに行こうよ!」
アザミはしつこいおじさんに絡まれていた。
「だからー、親に怒られるから帰らないといけないんだって………」
クソー、こういうめんどくさい奴に絡まれた時に限ってルイと別行動とってて助けが来ねー、この靴じゃ走れねーんだよな。捜査に慣れてきたからって別行動とるんじゃなかった。
こういう場面に出くわした時、ルイが助けてくれていたのだが、今回はルイに電話が入ってしまい、ルイは無視していたのだが、何回もしつこかったのでアザミはルイに電話に出るように促し、渋々、それに従い、ルイはすぐに戻ると言い、他の場所に移動し、別行動になったのだ。
「いいじゃないか!連絡先を交換したってことは君もそういうことだろう!」
あー、キャバ嬢の気持ちが少しわかった気がする。こういう鈍感なヤツにはきちんと言わないとなぁ……よし!
「………調子の「その子に触るな!」」
アザミがぼろくそに言おうとしたその時、ルイでもない別の声が聞こえた。
「なっなんだお前は!」
「俺はただの通りすがりの者だ!その子が嫌がっているだろ!これ以上付きまとうのであれば警察を呼ぶぞ!」
「け……警察ぅ!?………チッ!」
そう言っておじさんはそそくさと逃げて行った。
「あ………ありがとう」
「いえいえ、怪我はないでござるか?まさか、リリたんのコスプレをしている女子に出逢えるなんて拙者は運がついているでござるな~!」
「リ…リリたん?……ござる?」




