Mission14 潜入開始
「で!俺がこの格好してる理由は何だ?」
アザミは両手を腰に当てながらルイを問い詰めた。
「そのおじさんは女の子にしか声をかけないんだ、だから僕の前には現れない」
「俺だって男だぞ!?なら本当の女に頼めよ!」
「はぁー、アザミちゃんはおこちゃまだな、そんな危険なことを女性に任せられるわけないでしょ」
ルイはやれやれの動きをしながらアザミに呆れていた。
「ぐ……(正論で言い返せねぇ)」
「そこで考えたんだよね!女の子みたいな華奢な男の子に頼んだらいいんじゃないかって!」
「誰が女みたいな男だ!俺は立派な男だぞ!」
アザミは筋肉が全くない腕をぷるぷるさせながら一生懸命力こぶを作ろうとした。
「で今からアザミちゃんにやってもらうことは………」
「っておい!無視すんなー!!」
実は力こぶを作ろうとしたアザミを見て癒されていたルイ。
「彼女達は同じ場所付近で被害にあってるんだ、だからアザミちゃんにはその場所を声をかけられるまで歩いてほしいんだ」
「めんどくせーけど、わかった」
――事件現場――
キョロキョロ。
あー、足がスースーして気持ちわりぃ、女子はよくこんなに足出して歩けるなー。あと俺は周りから見ると本当に女に見えんのか?むしろ女装している変態と思われて通報されねぇか心配なんだが………。
――2時間後――
「ハァハァ……ねぇ」
お!かかった。コイツか!どんな面か見せてもらうぞ!
アザミは後ろから声をかけてきた男に向かって勢い良く振り向いた。
「はぁーい……眩し!!!」
「どうしたんだい!?大丈夫?」
そこにいたのは体型がふくよかで頭に太陽がついているかと思うほど眩しいつるっぱげのおじさんだった。そして、そのおじさんがこちらに手を伸ばしてきた。
「!だ……大丈夫!カラコンがずれただけだから!」
アザミは危険を感じて間合いをとった。
「そぉー?無理しなくていいからね、ハァハァ」
――今すぐ逃げたい!!!!!――
「ごめんね~心配かけて………」
「ところでずっとここにいるよね、もしかしてこれで遊んでくれるの?」
おじさんは方で5の数字を作ってアザミに聞いてきた。
「(ドン引き)」
「あれあれ~あまりの金額に驚いちゃったかな~?」
「えー、おじさん冗談面白―い、もっとしゃべりたいなー連絡先交換しよー(棒読み)」
「グフフ、冗談じゃないんだけどね、まぁ先を急ぎすぎたね、わかったよ、連絡先を交換しよう!ハァハァ」
気持ちわりぃ!コイツ切り刻んで虎のえさにしたい……
何はともあれおじさん1人目の連絡先をゲットできたが、アザミは自分の中で何かが壊れる音がした。




