Mission12 甘党か苦党か
――とあるカフェ――
「ねぇねぇ!ボイキンのケイジュの暴露見た!?やばかったよね、クズ過ぎた」
「それな!女の方もなんであんなヤツに引っかかるんだよ」
「んねー、てかあの暴露配信者さ人の暴露だけでお金を稼いでて嬉しいのかな?」
「私だったらそんな稼ぎ方したくないけどな!ハハハ」
穏やかなカフェで女子達が場違いな会話をしていた。その後ろの席に座っていた者がその会話に少し反応してしまった。
「…………」
だーかーらー、俺は暴露配信者じゃなくていろんな相談に乗る万屋配信者だっ!たまたま再生回数が多いのが暴露系なだけで俺は他の相談もやってんだよ!この活動上、アンチは仕方ないけど、せめて俺の動画全部見てから言えよ!と後ろの席で聞いていたエゴことアザミは思った。
「お待たせ致しましたぁぁぁ!!!甘党も恐怖する地獄の甘々パンケーキデラックスです!あまりにも酷い残し方をされたらパンケーキちゃんが傷つくので罰金となります!では、ごゆっくりどうぞ~!」
「………!……あり……がとう」
お目当てのスイーツがきたことでアザミは先ほどのイライラがあっという間に無くなった。今はこのスイーツをどこから攻略しようかというワクワクが頭を占めている。
よし!先に何ものっていない部分のパンケーキから食べて最後にとびきり甘い所を食べよう!アザミがようやく決めてその一口を口の中に放り込んだ。その時……
「え~、そんなアホ面ブルドッグみたいなアザミちゃんの顔初めてみた~」
「!?…ッゴホゴホッ」
「あれれ、大丈夫??すみませーん、お冷2つとこの甘党が絶対に食べることが不可能ビタービターガトーショコラをお願いしま~す」
彼はさも当たり前かのようにアザミの前の席に座り、自身の注文をした。
「だ…誰がアホ面ブルドッグだ!このサトリギツネ!てか、ナチュラルに俺の席に座って注文するんじゃねぇ!!」
「そんなつれないこと言うなよ、僕達一緒に協力した仲だろう」
ルイは机についた両肘に顔をのせてウインクしながらアザミを挑発した。
「お前とはただの業務提携だ、それ以上でもそれ以下でもない」
いつものくだらない話をしている間にお冷とルイが注文したデザートがやってきた。
「これが食べたかったんだよね~甘いものが苦手な僕のためのデザート!」
「………で、俺のところに来たってことは何か用があるんだろう?」
アザミのその言葉にルイはガトーショコラをフォークに刺して答えた。
「君にうってつけの依頼があるんだ♡」




