Mission11 任務完了
「後は2人とも何か言い足りていないことはあるか?」
「ぼくはもう大丈夫です!!」、「私はあります」
この2人の意見が合うことはないのか、今回も2人の意見は反対だ。
「ビオサさんは何を言い残した?」
「………ケイジュ君は私に連絡をしなくなったのはファンへの気持ちが強まったからだと言っていましたよね、ならこの件について自身の枠でファンの人達に正式に謝ってほしいです。ファンを大切にしているんですよね?」
「え…ここで謝ったんだよ?自分の枠でやる必要ある?」
ケイジュはただでさえ悪いイメージがついてしまい、これからの自分の活動の悪影響について不安を感じている。さらに悪評を広げる行動はしたくなくてこの提案にあまり乗り気ではない。
「んー、それに関しては今回の被害者はファンじゃないから別にいい気もするけどな」
「………そうですか……」
ビオサは少し不服そうだ。
「「「………」」」
3人の間で少し沈黙が流れた。
「………よし!それはケイジュ君の判断に任せようぜ!コイツ今からボイキンの会議でこってりしぼられると思うからさ、多分謝罪文考えるとは思うからそれでいいんじゃないか?」
「……わかりました。…エゴさん本日は私の相談に乗って頂きありがとうございました」
少し沈黙はあったが、ビオサの声は先ほどと比べてスッキリしたように聞こえた。
「おう、今度は自分を大切にしてくれるいいヤツ見つけろよ」
「はい!では失礼します」
今まで1番元気がいい返事でビオサは去っていった。
「………じゃあ、ケイジュ君もこんなことにもうすんなよ」
「はい!ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!失礼します」
彼は今すぐにでもこの場から去りたくて挨拶をしてすぐに逃げるように去っていった。
「………というわけで本日の依頼完了!長い時間ありがとな!おつエゴ!」
【おつエゴ!】、【長かったー】、【おもろかったwww】
そう挨拶してエゴは配信を切った。
「あ゛ぁ、マジで疲れたーイチゴミルク、イチゴミルク」
彼は大好きなイチゴミルクの甘さに癒されながら物思いにふけっていた。
「現実世界であんまりモテてなかったヤツがネットでモテるようになったらああなってしまうんだろうな…」
――数日後――
――カチカチッーー
「………ん!?」
エゴはいつものようにネットサーフィンをしていた。そこで気になるモノを見つけた。
≪ボイスキングのケイジュに関して≫
日頃よりボイスキングを応援いただき、誠にありがとうございます。
本日をもちまして、ボイスキングのケイジュが脱退したことをご報告いたします。
ケイジュはアイドルでありながらファンと交際するなどグループのルールを破りました。
ボイスキングを応援してくださっていたファンに深くお詫び申し上げます。
ボイスキングは今後も活動を継続していきますので変わらぬご支援、ご声援のほど、よろしくお願いします。
「あーあ………It’s a Karma」




