Mission10 本当に伝えたいことは
「大体、体から関係を始めようとする奴に碌な奴いねぇよ!いてもほんの一握りだ!始めにセフレと間違われているかの話の時に体の関係について言い淀んでいたのはアンタもそれが良くないことってわかっていたからだろ!確かに、今回の件はコイツが全面的に悪い、けど、アンタもこんなことになる前に防げたことはある」
「!」
エゴの気迫にビオサは押された。
「今回も嫌な気持ちになったと思う、だけど、もっと酷い目に遭ってた可能性もあるんだぞ、究極、アンタを守れるのはアンタ自身なんだよ、アンタが幸せになるためにアンタ自身が気をつけないといけない、お袋さんだってそう望んでる」
エゴの言葉を聞いてビオサは視界がぼやけていくのを感じた。止めたくても止まらない。
「……すっ…すみ……ま…せん、言う……と…りでっす」
ビオサは嗚咽まじりに話し出した。
「わかっ……て…ました、ケイ…ジュにっ利用さ……れてい…たこと、けどっ、好きっ……だった……からっそ…んのっ気持ちにっ負けて…しまった…んです」
エゴはビオサの話に丁寧に相槌を打ちながら聞いた。そんな中
【うわぁ、エゴが未成年泣ーかした】、【修羅場だw】、【可哀想…】
「おい!コメント空気読め!私だってこんなに起こりたくねぇよ!人と話すだけでストレス溜まるのに怒るってなったらその倍疲れるからな!……けど、こんぐらい言わなきゃいけねーよ、コイツのためにっていうかそれが俺のエゴだからな」
エゴはビオサやケイジュに聞こえないようにミュートにしてリスナーにしゃべりだした。
【そっか】、【それでこそエゴ様♡】、【w】
「だっ……て、あのひ…とっ私がぁ辛い…時にぃやっ優し…く……抱きしめ…てくれた…のぉ」
今まで大勢の人の前で緊張していたビオサだったが、泣いたことにより、今までの緊張が崩れて年相応のしゃべり方でビオサのことを話し始めた。それをエゴとリスナーは優しく話を聞いていた。一方で当事者の1人ケイジュは気まずそうに静観していた。
ビオサ話を聞いてもらい、少し落ち着いたのか先ほどより、しっかりと喋れるようになった。
――5分後――
「………すみません、取り乱してしまって……」
「まぁ、俺の配信だし別にいいぞ、ケイジュもお前は当事者なんだから別にいいよなぁ!」
「!?はっはいぃぃ、本当に傷つけてしまい、申し訳ありませんでした!2度とこんなことしません!」
いきなり話を振られたケイジュの慌てっぷりを見てエゴとリスナーは少し笑った。




