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ボーンネル 〜辺境からの英雄譚〜  作者: ふーみ
ボーンネルの開国譚
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竜の草原

 竜の草原に来るのはこれで二回目だ。そもそも一回目はクレースに抱っこされた状態で来ただけなので歩くのは初めて。竜の草原は主にCランクからAランクの魔物が存在しており、Dランクの魔物は存在しない。それくらい危険なためクレースも中々連れていってくれないのだ。竜の草原という名前はこの草原の奥に竜が存在したという言い伝えから起因したものらしい。


「それほど魔物は襲ってこないね」


 草原の真ん中を突っ切り進んでいたが魔物はジンたちを避けるように道を開けて全く襲ってくる気配はなかった。寧ろ奥の方から逃れるようにシュレールの森へと近づいていくよう。道中Bランクの魔物が多く見られた。


「ああ、だが奥に何か居るな。なんというか嫌な気配を感じる」


 警戒をする皆をよそにリンギルは一人考え込んでいた。


(この三人はやはり別格だ。それに今の俺ではガルにも及ばない······)


「硬いぜ兄弟、比べるメンツが悪いだけだ。お前の背中は俺に任せときな」


 心を読まれたことに若干驚きつつもその言葉にリンギルは安心し、前を歩くものたちを見つめた。


「······いずれ俺も」


 竜の草原をしばらく進むと、魔物の姿が完全に見当たらなくなった。

 クレースやトキワが言うには普段ならこの辺りまで来るとAランクの魔物が大量に見られるらしい。

 明らかに様子がおかしかった。


「全員、注意しろ。何か来るぞ」


 ガルの毛は逆立ち禍々しい魔力が迫って来た。痛々しいほどの魔力。

 密度の高い魔力の塊が飛来したが照準が定まっていないかのように全て地面に被弾していた。


「上からき来てるぜ」


 防御結界を展開すると、結界の周りに強い衝撃波が起こった。

 上から放たれた魔力と結界は衝突し激しく干渉し合う。

 見上げると一人の小さな女の子がゆっくりと降りて来た。

 これだけの魔力を放っているとは思えないほど幼い見た目。

 だが辺りを見渡す限り原因はこの子しか考えられない。


「こいつは······やべえな」


 幼女は警戒するように、高度を下げ空中に止まった。

 リンギルはクレースと初めて出会った時ほどの強いオーラを感じる。


「ジン、私の後ろから絶対に離れるな」


 確かに敵意はある。でも、それより何か違うものを感じる。

 真っ暗なところに独り、この子はずっと······誰かを探してる。


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