表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約3年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

私たちはそれを選ぶ事ができない

作者:loro satoharu
 なぜ歩き出してしまったのだろうか?
 やはりこれは罰だ。
 「いや、親族関係の表現として使ってるのはわかるんだが、そういうのまだナーバスな年頃というか、ついにナーバスな年頃というか」
 「おじさん?」ナーバスとは何だろうか?
 「ああ。背筋が寒くなる」
 翼は叔父の睦の反応を見て戸惑う。本当に夏の間、この叔父と二人で過ごさなければならないのだろうか?
 ……カーン!
 また山から斧の音が聞こえる。
 「わたしに聞かないでよ。ずるい」
 「……ずるい?」睦が口籠る。
 「うん、ずるい。お母さんの事以外で、まだ何か隠してない?」
 カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!
 「じいさん死んでから、管理なんかしてなかったから、大変よ。私は山の事なんかわかんねぇからさ」
 老人の近くに立って、はぁと生返事する睦の後ろにまた隠れる。
 「……誰だぁ?その子」
 「わかる訳ないだろ。普通」
 渋々睦が前に向き直ると、翼はそれを指で拭って確かめた。
 「ケンジントンなら開いてるだろ」
 「そ。ありがとう」
 車が砂利を踏み、走り出す。
 カーン、と斧の音が聞こえた気がした。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ