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多分きっと恐らくもしかしたら『無双』するかもしれない可能性があるよねって話なんですよ一応……

作者: フルンティング

 一応騎士団で騎士見習いをさせてもらってるボクは、上司であろう隊長という人に呼ばれたらしい。

 どうして呼ばれたのかは多分分からないが、恐らく良い話ではないだろうなと予想している。


 隊長の部屋だと思われる場所についたはず。ここだよね? あまり来る機会のない場所なはずだから、正直正しいか分からない。

 ちょっとイヤだけど、ここで立ち続けるわけにもいかないと思うので、部屋のドアをノックする。聞こえてないかもしれないのでもう一回ノックする。

 返事がない、もう一回ノックを――。


「聞こえとるわっ! サッサと入室しろっっっ!」


 さすがにうるさかったらしく、怒られてしまったらしい。一応覚悟を決め、念の為一息ついてドアを開いてみる。


「た、隊長。お疲れさまです! 本日はどのような要件か一応伺ってもよろしかったりするでしょうか……」

「貴様はクビだ」

「えっ?」


 多分聞き間違いでなければ、クビだと言われた気がするかもしれない。確かにボクは誰かに落ちこぼれと呼ばれているらしい。でも、いきなりクビ宣言は多分酷いんじゃないかと思う。


「そんな、なんでいきなり!」

「貴様、自分がなぜ騎士見習いとして採用されたか分かるか?」

「た、多分試験に受かったからではないかと思われるのですが……」

「貴様程度が真っ当に試験をして、受かる訳ないだろう! 受かったのはスキルに期待してのことだ。」


 ボクは、一応『イフ』というスキルを持っていたりする。確かに思い返してみれば、スキルを重点的に育てる訓練が多かった気もする。しかし、どれだけ育てても「イフ」が芽吹く予兆は感じられないと言ってもいいのかもしれない。


「騎士には威厳が重要だ。それで、『イフ』……畏怖と思われるスキルを持つお前を採用したというのに。発動するどころか効果も分からないという体たらく! そんなヤツ騎士団にはいらぬ!」

「待ってください! もしかしたら何らかのキッカケでスキルが発動したりするチャンスがまだ残ってるかもしれないじゃないですか!!!」

「剣や魔法が人並みに使えるならともかく、まともに行軍もできないではないか!」

「うっ」


 多分ちょっと痛いところを疲れたかもしれない。ボクは人より体力が少ない可能性があり、行軍に付いていくことは現状難しいと言えるだろうからであったりする。


「それにな、騎士団の予算も無限ではない。無能な落ちこぼれを見習いとして置いておく余裕はないのだよ」


 ボクの感覚でしかないけど、最近の食事はボリュームが少なくなっている気もするし、メニューのランクも落ちたっぽい。多分騎士団がやっている備品のクリーニングらしき何かも、月一から二ヶ月に一回へなったことも関係したりするのだろうか。

 念の為思い返してみれば、一応予算不足を感じられる出来事はいくつかあったと言える。


「それとな、貴様には一度言っておきたかったのだ。」


 間らしいものを開けたりして、隊長はきっと衝撃的な一言を告げる。


「貴様、喋り方がいちいちまどろっこしいのだよ! きっと、多分、恐らく、かも! はっきりと言い切れ!!!」

「でも、もしかしたら――!」

「もしかしたら、ではなぁぁい! まどろっこしいと言われてすぐに、もしかしたらと返すヤツがいるか! クビだっ、さっさと立ち去れ!!!」


 多分激昂して剣らしきものを振り回し始めたっぽいので、仕方なく退散することにしてみた。



「クビと言われても、行く場所らしきとこなんてなさげらしいんだよなぁ……なんて」


 一応孤児院っぽいところ出身らしいボクは、きっと退院する年に騎士団のスカウトらしき人に誘われたらしく、それからは寮的なところに住んでたりしていた。そのため、寮を追放されたら衣食住全部に多分困る。

 追放されたばかりではあるんだけど、どこかに求人的なものがないか探しながら歩いてみたりする。果たしてこんな落ちこぼれらしいボクを雇ってくれるところはあったりするのだろうか? いや、ないとは言い切れないだろう、多分、きっと。


 落ち込んだりしつつ、ちょっとばかりの荷物と剣を持ったりして歩いてみたりすると、女の子らしき人物? に多分正面からぶつかったらしく、二人で転倒してしまう。

 もしかしたら怪我をさせてしまったかもしれない。


「だ、大丈夫だったりしますか?」

「大丈夫よ、ちょっとひっくり返っただけ……」

「ごめんなさい! 多分ボクがちゃんと前を見て歩いてたりしなかったせいかもしれません!」

「ん? あっ、まあ私も急いでて不注意だったから……」


 短めの剣らしきものに、軽そうな鎧的な装備。恐らく彼女は冒険者というものだろう。

 急いでたということは、きっともしかしたジャマをしてしまったかもしれない。


「急いでいるらしいのに邪魔っぽいことしたりしちゃってすみません!」

「私がせっかちなだけだから気にしなくていいわ! それより、アナタ剣持ってるけど冒険者じゃないわよね? ギルドじゃ見たことないわよ?」

「実は……」


 それまでの経緯チックなものを話してみた結果、冒険者ギルドというところに連れて行ってくれることになったらしい。

 荷物も比較的少ないだろうので、このままギルドまで歩いてみることにした。



「で、コイツがそのクビになった騎士見習いってことか?」

「そうなのよ」


 ギルドらしきところについて早々。受付に座ったりしている元冒険者という方に経緯いきさつなんかを説明しちゃったりした。

 結果、一応冒険者として在席することが許されたらしく、晴れちゃって冒険者となることになりました的なサムシングである。


「ま、あんま気にすんなよ。別に戦闘で落ちこぼれたって、最悪雑用してりゃ飯は食えるからさ」

「そうよ、冒険者は自由なのよ!」

「騎士団は規律だどうだのが厳しそうだから、色々考えて動ける冒険者の方がアンタにゃ向いてると思うぜ」


 何やら背中まで押してもらった感じであるっぽい。

 応援的なことをされちゃったりしたからには、ちょっと頑張った方がいいかもしれないな!



「私はアリーニャよ、よろしくね!」


 ぶつかっちゃった彼女に同伴なんかしてもらって、薬草的なものを採取したりする依頼チックなものを、さっそく受けたりすることにした。森のような木らしきものが恐らく無数と言えるだろうほど生えている場所に向かう途中、色々なことを教えてもらっている。これは教えてもらっているといっていいのか? いや、いいかもしれない。どっちだろう。まあいいや。


「難しいことじゃないわ! 森へ行って草取って帰るだけよ! さっさと終わらせて戻りましょ!」


 ぶつかったときに恐らくせっかちと言っていただろう記憶は本物のようで、本当にアリーニャはせっかちらしい。

 ズカズカと森? を抜けたりして、目的らしい薬草の生えてるらしいところまで突き進んだりした。


「さあ、あとはこれを摘んで終わり! と言いたいところだけど、魔物がきたっぽいわ! 」

「えっ!」

「どうせ対して強くもないし、せっかくだから倒してみたら?」


 恐らくボクの知識と照らし合わせてみたところ、これはゴブリンと呼ばれるものの群れであろうと一応判断した。騎士団の座学的なもので知識だけは知ってると言えるだろうが、戦ったりするのは初めてだろう。


「し、指示みたいなものはあったりしますか?」

「ないわよ、適当にやっちゃいなさい!」


 そうか、冒険者になると、戦闘的なことをするときに上司みたいな人から指示らしきものが飛んだりすることはないのか……。


 自由にしていいとなると……。ゴブリン的なヤツの群れであろう集団と睨み合いといえる状況になる。

 うーん、目の前の敵に切りかかってもいいし、無視して奥の弓持ちを狙っても……。いや、右側か左側に飛んで側面から崩すべきか。それとも盾持ちから潰す?


 そう考えてたりすると、突如ソレは起こった。群れらしい集団的なのは、何者かに攻撃されたかのように傷だろうものを負って倒れたといえる状況になった。


「えっ!」

「アンタの体が光ったと思ったら、全員が倒れたわ! 目の前の敵に切りかかって、奥の弓持ちを狙って、右側か左側に飛んで側面から崩すみたいで、でも盾持ちから潰す。そんな作戦を全部イッキにやったみたいだわ!」


 それは、さっきボクが考えていたはずの作戦だろうものであるはずだ。それが一気に起こった……も、もしかして!


「これが……『イフ』の力?」

「イフ?」

「ボクのスキルと言えるようなものなんだ。今まで使ったことはないはずだし、効果も知らないと言えるんだけど、他に説明だったりができなかろうし……」

「なんか知らないけど凄いスキルね! いろんな可能性が広がるわね!」


 いろんな可能性……。そ、そうか! 『イフ』は多分ずっと畏怖だと思い込んでいたけど、きっと本当はもしもの『イフ』だったってことらしい。ということは、ボクの考えたと言える可能性らしきものを同時に起こしちゃったりすることがあったり的なかんじなんだろう。

 今まで発動しなかったのも多分、きっと上司の命令というか指令というか指示というものに従ったりしていて、戦闘といえるものの時は可能性を考えたりしなかったからかもしれない。


「おめでたいことならさっさと摘んで帰ってお祝いでもしましょ! ラッキーなことに、魔物を倒したお金も出るしね!」


 彼女のいうとおり、多分危険かもしれない森らしき場所からは、すぐに帰った方がよかったりするだろう。

 一応急いで薬草を摘んだり、魔物的なヤツから魔石というらしい物を抜かせてもらって、帰ることにした。



 ボクが騎士団から追放されちゃったことがきっかけで、多分きっと恐らくもしかしたら『無双』するかもしれないということは、また別である可能性があるよねって話なんですよ一応……。

【※多分きっと読んでくれたであろう皆様とも呼べる方々へ 一応大切だったりするお願い的なやつ】



なんかきっと最後まで読んでくれちゃったりして、ありがとうといった感じです!


「多分きっと面白いと思われる!」


「一応続きが気になったりはしないかもしれない!」


「単発ネタとしては良いけど連載化したらダレてコケる!」



と思ったり思わなかったりした場合があるかもしれなかったりするときは、


多分下と認識するであろう所の【☆☆☆☆☆】という場所が恐らくあると思うので、そこからできれば作品への応援的な感じのやつをお願いしてみたりしちゃいます!


多分面白い的な感情を抱いた気がしたりしたら星5つ、


正直つまらないみたいな感じになったりといったことがあったら星1つ、多分きっと恐らく何かしら感じたと思われますのでよければ感じた気持ちだったりでよかったりしましたりします!!!!!!!


一応なにとぞチックな、なんかよろしくお願いしちゃったりしなかったりします的な、いわゆる要望というか希望というか、そういった感じのやつです! 多分! きっと! メイビー!



別作品の、

「転生、クソリプおじさん! 〜追放されたら『クソリプおじさん』だった前世を思い出したので、最強のクソリプ詠唱で無双しちゃおうカナ〜」

もよろしくお願いします!

10話くらいで終わる短いやつです!

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