ピエット
それからしばらくして、俺達は時空間から出てフニフニに謝罪した。
もちろんクロック達の姿はフニフニには見えないので、フニフニの妖精から伝えてもらい許してもらった。
時空間内でやり取りした時間はこちらの世界の1秒にも満たないので、フニフニやみんなに怪しまれることはなかった。
次の日、”やっと”というか”とうとう”というか、目的地に着いた達成感と焦燥感、これからの期待と不安が入り混じった思いを胸にダンゲカイの街を守る堅牢なレンガ作りの城壁を見上げていた。
街の出入口である城門ではドナムさんが全員分の通行税を支払っていた。
俺達はドナムさん達が狩った素材を運ぶ為に雇われた小さな村の人間ということになっている。
まぁ、街に入ることが出来れば理由はなんでもいいそうだが、門番の衛兵達が馬車に積まれている荷物(と言えば聞こえはいいが、そのほとんどは魔物の死骸であったりその一部である。)を見てドナムさん達を歓迎していたことも、すんなり通してもらうことが出来た理由なのかもしれない。
城門を通り抜け街の中に入った俺達は、そのまま冒険者ギルドに直行して素材の買取りをしてもらおうとドナムさんがギルドの中に入って行った。
しかし、素材の量が多いことを理由にギルドの裏手にある大型の魔物買取り場で対応されることとなった。
言われた通り裏手に馬車を回すとサッカーコートぐらいの広場があり、そこにはライオンの顔をした身長2メートルはありそうな大きな獣人とギルド職員と思しき強面の男達十数人が立っていた。
「あっ! 獣人だ!」
初めて獣人を見た俺は、隣に立つ母さんがギリギリ聞き取れないくらいの声で呟いた。
しかし、獣人には俺の声がしっかり聞こえていたようで、俺の呟いた声に反応してこちらを見た。
今思えばこちらを睨んでいたのかもしれないが、テンションが上がっている俺にはそんなこと関係なく、睨まれていることに気付くことなくその獣人に向けて手を振った。
それを見た獣人は、一瞬なんとも言えない表情をしたが、すぐに威厳のある顔に戻って挨拶を始めた。
「俺がギルドマスターのガウドだ。 見ての通り俺は獣人だ。 快く思わないヤツもいるだろうが、ここでは俺の言うことに従ってもらう。 それが出来ないなら他を当たってくれ。」
(私、獣人なんて初めて見たわ。)
(ちゃんとしてる獣人なんて珍しいな。 だいたい奴隷とかスラムの薄汚いヤツらばっかなんだけどな。)
(この街の人達は特に気にした様子もないし、仲良くやってるみたいだね!)
(ん? …おい! なんか、クライスの様子がおかしいぞ…。)
(へへへ…、頭とか撫でたらダメかな?)
(クライス! どうしたの!? 落ち着いて!)
(頭とか首とか“ワシワシワシッ!”って撫でたらダメかな?)
(お、おい! マジでヤバいって! みんなでクライスを止めるんだ!)
(クライス、僕もナデナデしたい!)
(あんたはちょっと黙ってなさい! わー!ちょっとクライス!)
(クライス、ちょっ! 待て! クライスーッ!)
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(珍しいな。 獣人がギルドマスターか。 しかも出来るヤツみたいだな。 ギルド職員や冒険者達もよく統率が取れてるし、街のヤツ等もおとなしくしてる。 獣人であることにも特に気にしてる様子もねぇ。)
「別に人間だろうが獣人だろうが、仕事をしてくれるならどっちでもいい。」
「わかった。 じゃあ、量も多いし早速始めるか。 オイ! 素材を降ろしてこい!」
「いや、素材は俺達が自分で降ろす。」
「安心しろ。 ウチの連中はわざとキズ付けて買い叩くようなくだらねぇことするヤツはいないし、俺がさせねぇから心配すんな。 それにお前達みたいなヤツ等とは、この先も仲良くやっていきたいからな。」
(俺達だけならいいが、ユニ達もいるしここでゴネてもな…。)
「わかった。 気をつけて降ろしてくれよ。」
「よし。 オラ! グズグズしてると日が暮れちまうぞ!」
(グェン、アイン、よく見張っといてくれ。 少しでも怪しい動きを見つけたら言ってくれ。 あと、念の為、戦闘準備は怠るな。)
(あいよ。) (了解。)
(好意的と取るべきか、獲物として見られていると取るべきか…。 わざわざギルドマスターが直接出向いて来ることも気になるが、素材売却の様子を見る為だけにこんな数の野次馬が普通集まるか? …とりあえず今は少しでも情報を集めることが先決か…。)
「ドナムよ。」
「ん? ジェントさんか…。 どうした?」
「ただの素材の買取りに野次馬の数が多過ぎやせんかの?」
「ああ。 確かに新参者が2台の馬車いっぱいに魔物の死骸を積んでいて目立つのはわかる。」
「うむ。 じゃが、それにしてもじゃ。 買取り依頼の時にギルドにいた冒険者達が見に来るのはわかるんじゃが、一般人が多過ぎると思わんか?」
事実、街の入口で衛兵とのやり取りを見ていた者や、人が集まっているのを見て集まって来た街の住人など、老若男女問わずかなりの人数が買取り場に押し寄せていた。
「念の為、爺さん達も戦闘準備はしといてくれ。 最悪素材を放棄して逃げる。 いいな?」
「了解じゃ。 もしもの時はユニと小僧だけは死んでも逃がすよ。」
そんな野次馬達は、馬車2台という素材の量にも驚いていたが、討伐した魔物の種類についても驚きの声が上がっていた。
その中でもスズメを少し大きくした、見た目はタカのような鳥の魔物を見た時の周囲の反応は大きかった。
その鳥がオスメス合計で十数羽出てきた時、ギルド職員や一部の街の住人達が歓声を上げながら抱き合って喜んだり、泣き出す者までいたことにドナム達は驚いていた。
(目的はこの鳥か…。 見たことないな。 ここら辺の固有種か…? それにしても、何をそんなに喜んでいるんだ?)
「お前達、よくこんなたくさんのピエットを討伐出来たもんだな!」
(討伐? …まぁ、いい。 それよりこの鳥はそんな希少種なのか?)
「ん? ああ、まぁな。」
「どうやって討伐したのか教えてくれないか? もちろん、それ相応の金は出す!」
(…どうやってっていうのはどういうことだ?)
「その返事をする前に、この鳥のことを教えてくれ。 話はそれからだ。」
「ああ、そうだな。 コイツは数年前からこの街の近辺でよく目撃されるようになったんだがな…。」
ギルドマスターの説明では、その鳥の名前は“ピエット”といって、性格は凶暴で肉食の為に旅人や冒険者だけでなく街の老人や子供までもがピエットの犠牲になっていた。
普段ピエットは街の外にいる商人や傷付いた冒険者などを中心に狙うそうなのだが、ここ最近は街に飛んできて市場で売っている食べ物を取って行くだけでなく、窓から民家に入って食べ物を漁るということまでするそうだ。
また、ごく少数ではあるが子供が襲われたという報告が上がって来ていて、ギルドマスターの憶測では報告が上がってきていないだけで、スラム街はもっと悲惨な状況になっているのではないかという。
ピエットは家の中にまで入るような大胆なことをする反面、危険を察知する能力がかなり高く、冒険者の中でも強い者や討伐の為に単独行動を装っている者には決して近付かず、毒を仕込んだ餌を使った罠にも引っ掛からないそうだ。
そんな厄介な鳥だからギルドも優先して討伐したいのだが、高度な風魔法まで使い攻撃して来て足止めをして、一気に弓も魔法も届かない空に逃げるので近付くことも追いかけることも出来ないそうだ。
更に厄介なのが、巣を作って一箇所に留まるようなこともしないので、討伐出来ずに数ばかり増えていくので、ギルドも街の人達もとても手を焼いていたそうだ。
だからこの街では、ピエットを討伐出来なくても卵を回収しただけで街の人達から英雄のように扱われるということだった。
(どういうことだ?)
「確認なんだが、この鳥のことでいいんだよな?」
「そうだが?」
「そうだよな…。 で、そのピエットっていうのは、どういう素材になるんだ?」
「それが残念ながら使える部分は全く無い。 タダのゴミだ。」
「ゴミ?」
「ああ。 見ての通り羽根が綺麗って訳でもねぇし、骨と皮だけで食う肉もねぇ。 かと言って薬の材料にもならねぇから、うちのギルドにとっちゃいい事なんて1つもねぇ。 だからといって、安値で買い取ると誰も討伐しようともしない。 でも街の住人にまで被害が出てるからほっとく訳にもいかん。 だから、確実に討伐出来る方法があるのなら、高い金を払ってでも情報を仕入れて自分達で処理した方が結果的に安くつくし、ギルドも冒険者も街の住人に感謝されて仕事しやすくなる。」
「だから街の住人がこんなに集まって来て、ギルド職員と一緒になってこんな喜んでいるのか…。」
「そういうこった。 だから、俺はギルドマスターとして、コイツをなんとかしなくちゃならねぇんだよ。」
(話は掴めてきたが討伐方法か…。 しかしコイツは全部クライス一人で仕留めたんだぞ? クライス独自のやり方でもあるのか?)
「……。 少し待っててくれ。」
「ん? ああ、構わんが、どうした?」
「討伐方法のことで、話をつけてくる。」
(金を払うまで言ってるのに適当なこと教える訳にもいかんし、とりあえず本人に聞いてみないと、どうしようもないか…。)
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俺はどうやったら獣人ガウドさんの毛並を堪能出来るかを考えていると、ドナムさんが難しい顔をしながらあの鳥をどうやって討伐したのかを聞いて来た。
あの鳥の名前はピエットというらしいが、なぜ十数羽も討伐出来たのかというと、ダンゲカイの街の近くで俺は何度か襲われたのだ。
昨日は狩りをしなかったので襲われなかったが、一昨日はみんなが他の魔物を狩りに行く度に色違い大小2羽のピエットが馬車で留守番している俺に襲いかかってきた。
空に鳥が飛んでいても気にもしていなかったのだが、突如まるで隕石のように上空からほぼ垂直落下して襲って来たので、サクッと返り討ちにした。
返り討ちと言っても、空間を切り取る魔法で見た目には何の変化もないが、物理攻撃も魔法攻撃も一切通さないという、残念ながら今の所あまり使う場面がないけど俺が唯一ちゃんと使える最強の盾、パーフェクトシールドで防いだだけだ。
結果、ピエットはシールドに激突して絶命した。
運良く生きていたヤツもいたが、ぴくぴくしている様な状態でまともに動けるヤツなんていなかったので、捕獲しておいて狩りから帰って来たドナム達に絞めてもらった。
敢えて言わせてもらうが、グロいから自分で絞めることが出来なかった訳ではなく、下手に捌いて買取価格が下がるのを防ぐ為にやってもらっただけだ。
決して気持ち悪いとかいう理由ではない。
大切なことなのでもう一度言うが、気持ち悪いからとか可愛そうとかそういう理由でしなかった訳ではないのですよ。
……話を戻そう。
特に危険もなかったので、みんなには“馬車に近付いて来たので捕まえた”ってことにした。
しばらくすると、また同じ様に飛んでる鳥がいることに気付いたが、1度目はたまたまかと思い気にせずみんなには狩りをしてもらっていたのだが、みんなが離れると全く同じ様に攻撃をしてくることが続き、大量に捕まえることになった。
ユニが何度か心配して気に掛けてくれたが、やはりその時は襲って来なかったので、すぐにユニも狩りに集中していた。
実は初めて仕留めた大きい方のピエットを食べようとしたのだが、苦労して大量の羽をムシった割には食べられるような肉は無く、皮と骨と内臓しか無かったので、調理することなくすぐに素材となった。
鶏ガラでスープなんてことも考えたが、じっくり煮込む時間もないし、一緒に入れる具材も調味料もないのでやめた。
そのピエットの討伐方法をギルドマスターから聞かれたので、教えてやって欲しいとのことだ。
(どうしたものか…。)
街の人達も困っているとのことなので、教えてあげることは全然構わない。
問題は討伐方法である。
討伐依頼なら喜んで受けるのだが、討伐方法は教えたとしても誰も真似出来ないので意味がない。
(クライスしか出来ない方法を教えたって、なんの解決にもならないわね。)
(本当のことを言っても、信じてもらえるかどうかも怪しいな。)
(どうするの、クライス?)
困ったことになった。
こういう時は……。
「ドナムさん、僕もガウドさんと話をさせてもらえますか?」
本当のことを話そう。
みんなで考えれば、良い解決方法が見つかるかもしれないし。
三人寄れば文殊の知恵って言うしね。
社会人の鉄則、報連相だ。
俺が勝手に判断するより、絶対その方がいい。
「やっぱり、それが一番手っ取り早いか…。」
ドナムさんも同じ考えだったようで、どこか諦めたようなため息混じりで呟いた。
そんなこんなで買取査定は無事に終了したのだが、買取価格が想定よりも多く莫大な金額になり、すぐには支払えないので数日待って欲しいということになった。
そして現在、討伐方法の件で俺とドナムさんとギルドマスターの3人は、普通の冒険者には一生縁のない、ギルド職員でも限られた者しか入ることが許されていない特別室のギルドマスター専用部屋で話すことになった…。
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(この数年の悩みがもうすぐ片付くと思うと、久しぶりの買取り査定の作業疲れも全く気になん。)
コンコン。
「マスター、お客様をお連れしました。」
ギルドにある俺の部屋に唯一入ったことがある、副ギルド長のサファストが俺の待ち人を連れてやって来た。
サファストはとにかくめちゃくちゃ仕事が出来て超優秀なのだが、俺は凄く苦手だ。
アイツが感情的になったところを見た者は誰もいないと言われるくらいクールで、本当に何を考えているのかわからん。
普通の人間はニオイから多少の機嫌なんかを読み取れるのだが、アイツはそれもわからん不気味なヤツだ。
だが、仕事はめちゃくちゃ出来るから、どこかへ行かれると困るので仲良くしておこう。
それはそうと今はピエットだ。
「失礼する。」
「失礼します。」
「おう、入ってくれ。 遅くに悪いな、急かしちまって。 ピエットの件はなるべく早…。 おい、なにガキ連れて来てんだ?」
買取りの時に、異様な雰囲気で俺を見ていたガキが例の冒険者と一緒に、神聖な仕事場兼住居である俺の部屋に入って来た。
他人のニオイが付くので、本当ならば絶対に入れないのだが、ピエットの討伐の為に我慢しているというのに、コイツは俺の1番嫌いなガキを連れて来やがった!
「なぜって、ピエットの件で話す為だが?」
「わかってるんなら…。」
「ピエット討伐は全部コイツがやったんだよ。」
(このドナムってヤツは冷静で頭の回転が速いから見所があると思ったんたが、やはり獣人である俺をバカにしていたのか…。
こんなガキにピエット討伐が出来るなら苦労しねぇんだよ!
そっちがその気なら、冒険者資格剥奪をチラつかせて買取り額を思いっきり値切ってやる!)
「おいおい、こんな子供を囮にしてピエットを討伐したってのか?」
「ハァ…。 疑う気持ちはわかる。 正直、俺もあんたの立場なら同じような態度をとっただろうからな。」
「わかってんなら、勘弁してく…。」
「だが、コイツ一人でピエットを十数羽狩ったのは事実だ。」
(嘘を言ってるニオイではないか…。)
「……。」
「すまないがいつもの口調で話させてもらうが構わないか? 正直俺もまだ理解出来てないからな。」
「お、おう…。」
「俺はギルドマスターをからかうなんて意味もないことをするほどイカれてねぇ。 俺は疲れてるんでさっさと終わらせて、エールでも飲んで宿でゆっくり休みたい。 だから、俺は今から事実だけを述べる。 面倒だから一回しか言わない。 いいか?」
(さっさと終わらせたいのは同意するが、このガキが一人で討伐したってのは信じられねぇし、ギルドマスターとしての矜持がそれを許さねぇ。 だからといって話を聞かずにウソを言ってるようにも思えねぇ。)
「だぁー、わかったよ! とりあえず話だけは聞く! 信じるかは話を聞いた後だ!」
「今はそれでいい。 俺達は数日前にダンゲカイの領に入った。 初めてピエットを捕まえたのは四日程前のことだ。 コイツには馬車の荷物番をさせて、俺を含めた残り全員でクレイタイガーとやり合っていた。 7人で相手してたから、たいして時間は掛からずに仕留めた。 で、解体を仲間に任せて俺は馬車に戻ったら、ピエットを2羽仕留めてパニクってるコイツがいた。 以上だ。」
「……。 すまんがいくつか確認させてくれ。 まず、魔物が出る平原に子供1人で馬車の荷物番させていたのか?」
「コイツの索敵能力を信頼していたからな。 と、言っても信じてもらえないだろうけど、コイツがいると言えばいたし、いないと言えば本当に何もいなかった。 だから、その言葉を信じて置いて行った。 旅をしてる間はずっとそうしてきたからな。」
「じゃあ、なぜピエットに襲われたんだ?」
「それは僕が悪いんです。 あの鳥が飛んでいるのはわかっていましたが、襲って来るとは思わなかったんです。 今までも鳥の魔獣を相手していましたが、目で見えるか見えないかの高度から突然攻撃して来るとは思わなかったんです。」
「それならば、2度目以降は何故放置したんだ?」
「俺達はピエットの生態を知らない。 しかもコイツ以外はピエットが動いている状態を見ていない。 だからピエットの危険性を知ることなくここにたどり着いた。 そして、ここでピエットのことを聞いた時に初めて普通の鳥ではなく魔獣と知った。 本音を言えば、今でもアンタから聞いたような危険なヤツだとは思えない。」
(到底信じられない内容の説明だが、嘘をついている様子はない。 だが、もし本当に子供でも討伐出来るような方法があるのなら、これ以上犠牲者が出さずに済む。)
「……。 坊主、名前は?」
「クライスです。」
「クライス、今ソイツが話した内容に間違いは無いか?」
「はい。」
「……。 じゃあ、討伐方法の話なんだが…。」
「そのことなんですけど。」
「ん? どうした?」
「討伐依頼なら受けることは出来るんですが、討伐方法は教えても意味がないと思うんです。」
(おいおい、ここまで来て嘘でしたって言うつもりじゃないだろうな…。 こっちは街の人間の命がかかってるんだよ。)
「それは、教えたくないってことか? それとも教えることが出来ないってことか?」
「教えること自体は問題ありません。 みんな困ってるみたいだし、教えるだけならお金を頂かなくても構いません。」
ガウドさんがドナムさんに視線を向けるが、ドナムも首を捻るだけでなにも喋らなかった。
「じゃあ、なにが問題なんだ?」
「お二人にお願いがあるんですけど、今から話すことは誰にも言わないって約束してもらえますか?」
「…わかった。」
「約束しよう。」
俺は先程ドナムに説明した、ピエットの討伐方法をガウドにも話した……。




