概要・国家設定4
ふと思い出して投稿しようと思った奇襲攻撃の概要・国家設定です。
今回はそれ程情報が多くありません。
シンドヴァン共同体に関しては『のちの展開に関わる』情報はありません。
本当に国家概要のつもりです。
アヌビシャス神王国
旧世界でいう所の北アフリカ大陸を実質的に領有している国で、アルジェリアの首都アルジェがある場所に首都を置く、絶対君主制の国。
広大な土地と、南部(大陸中央)の豊かな自然が特徴の国であり、アヌビシャス神を信仰するダークエルフ族を頂点とした支配体制を敷いている。
軍事技術はそれほど発達していないが、生活技術に関しては少し発達している。
原始的ながら電池の仕組みを理解することにより電気を作り出す生活を営んでおり、更に元は別用途に使用していたアスファルトを道作りに利用するなど、インフラが文明水準の割に整っている。
もっとも、グランドラゴ王国と国交があるために一部の者からは『ガス灯のほうが早い』とか『王国の電気技術のほうが能力が高い』という意見があるものの、『自国で作るから意味がある』という王国上層部の考えがあるため、できることは自作するようにしていた。
日本との交流は、彼らの軍船がたまたま小笠原諸島の父島に流れ着いたことから始まる。
父島の人々によって助けられた軍船に乗船していたアヌビシャス神王国の第二王子ケルウスは非常に感謝し、日本という国を見たがる。
小笠原から報告を受けた政府は国交開設の好機と見て動き、兵士救助に当たった海上保安庁の職員らと共に神王国の使節に応対、日本との国交締結を提案し、受け入れられた。
漂流したケルウスは日本本土に赴き、日本が自分たちを遥かに凌ぐ技術を所有していることに最初は驚くが、それを受け入れることが国の未来につながると判断する。更にケルウスが海上保安庁で医務官を務めていた黒川美月という女性と恋仲になり、日本が転移して初めての国際結婚という例になるのだった。
日本と交流を持ってからは留学生を送り込む、自国開発にこだわっていた先進技術を取り入れ、後に輸出用軍艦や輸出用航空機を輸入するなど、積極的な親日政策を取る国となっている。
ちなみに、ダークエルフ族はエルフ族同様に200年近く生きる。
シンドヴァン共同体
旧世界でいう所の中東全域(西はトルコ、東はパキスタン、南はイエメン、北はカザフスタンまで)を領有している超巨大な国土を持つ共同体で、国内の有力者たちによる協議で国の全てを決めている。
砂漠地帯や荒れ地という厳しい環境の土地が多数を占める中、様々な種族の男たちと蛇の下半身を持つラミア族の女性たちが生活している。
アフリカ大陸とヨーロッパ、及びアジアを繋げる要所に当たるためか、商売が非常に発達している。
日本では幕末まで入ってきていなかった『株式会社』の考え方に早くも辿り着いており、国の人々の多くが国内商社の株式を保有することで様々な利益を得ている、自由経済主義が非常に発達した国である。
砂漠地帯の多い土地柄から、日本が調べる限りエネルギー関連以外の生産性はほとんどないものの、商業の要所ということで各国と不可侵の約定を交わしており、この国の中ではいかなる戦闘行為も禁じられている。
生活技術に関してはアヌビシャス神王国やグランドラゴ王国から様々な物を導入していたが、アヌビシャス神王国の紹介で日本と接触、その質の高さを知りすぐさま国交締結すると同時に通商条約を結び、国家の有力者たちがこぞって日本の企業株を買い付けたがるという事態が発生、株の値段が暴騰する。
また、その国柄故かこの国に住む者は皆『商業の神』と呼ばれる存在を信仰しているが、偶像を持たないため割とアバウトというかおおらかな信奉となっている。
これには『宗教は時として人同士の争う理由になるため、全人類共通の力である商売の神を崇めていれば、少なくとも宗教上の理由で他国と争いになることはない』という、共同体創設時の考え方によるもの。
故にその点に関してだけは日本の自由過ぎる宗教観を批判することができる、この世界でも発言力の高い国。
武力は一切有していない(警備のための拳銃や警棒は別)が、各国が自主的に不可侵及び戦闘行為の禁止を認めたために、侵略に対する警戒というものは一切ない。
逆に、この国においてテロ行為や戦闘行為を行うことは全世界に知れ渡る恥とまで言われるほど。
『あかぎ』型航空護衛艦
概要・日本が転移後、広大な大陸と外洋に乗り出すうえで、これまでのように島嶼防衛のために基地を作るばかりでは戦闘機の行動半径が足りなくなると判断した結果、配備されることになった新型護衛艦。
名称に『航空』と入っている通り、いわゆる空母機動部隊の要となる空母である。
性能的モデルはほとんどがアメリカ海軍の『ニミッツ級』空母となる。
ある程度はこれまで存在した『いずも』型や『ひゅうが』型の様なヘリコプター搭載護衛艦の建造ノウハウなどを活かすことができたが、第二次世界大戦以後の日本には空母の運用例がないため、一緒に転移してしまった在日米軍からの教導を受ける。
索敵機能に関しては国産の新型対空レーダーと、それに連動した射撃管制システム『FCS―4』を装備する予定。
同型艦として、『あまぎ』、『かつらぎ』、『かさぎ』、アップデート版として『しょうかく』、『ずいかく』、『しんかく(真鶴)』、『せんかく(尖鶴)』が就任予定。
武装 20mm多銃身機関砲(CIWS) 2門
近接防御SAM SeaRAM 2基
発展型シースパロー発射機8×2
巡視船『いつくしま』
概要・日本が転移後、『しきしま』、『あきつしま』など同様に2万海里を超える航続距離を持ち、海賊の規模が旧世界に比べて大きくなっていることで、多くの人間を収容できる巡視船が更に必要であるという結論に達したために建造が決まった巡視船。
何が違うのかといえば、20mm多銃身機関砲がこれまでのJM61 Mk.2に加えて、護衛艦に搭載されている規格の20mm多銃身機関砲(CIWS)を搭載するようになったことである。
エンジンも研究を重ねた結果、更に高出力かつ低燃費のエンジンを開発することに成功したため、速力も28ノットにまで上がっている。
また、ヘリコプターを2機搭載から1機搭載に減らしたことで収容人数が大幅に向上している。
対空レーダーもOPS―14を更にグレードアップさせたものを搭載しているため、警察組織であるために誘導弾こそ搭載していないものの、その対空、対艦能力は海上保安庁の保有する艦船としては最高クラスの能力に至った事で、『しきしま』や『あきつしま』を超えた、前世界でも今世界でも最強の巡視船となった。
名前の元となったのは、言わずと知れた観光名所の日本三景、『厳島』である。
同型船として『みやじま』、『はしだて』を予定している。
兵装 ボフォース40mm単装機関砲 2門
20mm多銃身機関砲(CIWS) 2門
20mm多銃身機関砲(JM61 Mk.2) 2門
全長175m
最大幅17m
ヘリコプター1機搭載可能
キリがよくなりそうなので、今月はおまけで30日にもう1話投稿しようと思います。
もし見て頂けるならご覧下さい。
日本の戦後と、とある小ネタを仕込んであります。




